見出し画像

北海道・函館 ワーケーション・コワーキングスペース事情【後編】

コワーキングスペース・ワークスペース事情

今回、実際に使ってみたコワーキングスペースについてご紹介します。その他のワークスペースについては【函館ワーケーション https://h-workation.jp】のWebサイトにも紹介されています。


前編はこちらから


■HAKOWORKS

・時間 24時間営業
・定休日 不定休
・ドロップイン可能。アプリ登録して決済。利用時間に応じて利用料金が自動的に計算されます。
1時間利用/330円 3時間利用/880円 1DAY利用(12時間利用)/1650円
・函館駅より徒歩7分 市役所前電停スグ

函館駅周辺からのアクセスがよく、周辺にはコンビニや飲食店もあり、24時間利用可能なことからとても利便性の高いコワーキングスペースです。他の利用者に配慮しながらであれば、オンラインミーティングも可能です。窓が大きく明るい雰囲気。路面電車ビューでテンションがあがります。一時外出の際は無料でロッカーを利用できます。
入口が少しわかりづらいかもしれませんが、表通りから見えていないだけで迷うことはないでしょう。
何度か利用しましたがその時間帯でも2~3名程度の利用でした。席が見つからず困るということはありませんでした。

◎24時間利用できるのは本当に便利です。函館駅、市電電停からも近くて冬場でもアクセスには困らないでしょう。予約不要でいつでも気軽に使えることもあり、個人でワーケーションする方には最適です。

■函館大三坂オフィス

・時間 10:00-18:00
・定休日 不定休(要予約)
・ドロップイン利用。3時間まで 1000円、1日 1800円
・十字街電停より徒歩5分

大三坂に建つ大正10年築の大三坂ビルヂング2階にあるコワーキングスペース。なんといっても建築、内装が素敵です。高い天井、窓からの優しい光が満ちたお部屋はとても落ち着く空間です。貸し切って、イベントや個展、セミナーなどコワーキングスペース以外にも活用されている方がいるようです。運営をされている金谷さんは函館のご出身。東京・函館の二拠点ワークをされていることもあり、利用者との交流も楽しんでいらっしゃるようでした。

◎十字街電停から近く、八幡坂、ベイエリア、元町の教会へもアクセス良好です。「ああ、函館にいるなぁ」と思わずにはいられない、そんな大三坂オフィスさんでした。

■函館コミュニティプラザ Gスクエア フリースペース 

・時間 9:30-21:30
・定休日 元日
・無料のフリースペース、有料の貸室あり(多目的ホールなど)
・五稜郭公園前電停より徒歩3分

五稜郭エリアにある複合商業施設「シエスタハコダテ」にある、市民交流拠点。学生さんが勉強していたり、若い方のコミュニティスペースになっていたりして、一般的なコワーキングスペースとは雰囲気が少し異なります。無料で使えるフリースペース以外に目的に応じて利用できるスペースがいくつかあります。席での飲食やオンラインミーティングも可能です。

◎五稜郭エリアの拠点として利用できそうです。若い方の利用が多く、席が見つからないかもしれませんが、確実に使いたい方は有料スペースを予約することもできます。繁華街の中心にあり、買い物や食事は便利です。

■Costa

・時間 10:00-18:00
・定休日 年末年始
・メインスペース 1000円/時間(延長500円/30分)5800円/日 貸切
 セカンドスペース 1000円/時間(延長500円/30分)5800円/日貸切
 個室スペース 350円/時間(延長200円/30分)2000円/日貸切
・十字街電停より徒歩5分

用途に合わせた5つのスペースが用意されています。ミーティングやイベント、セミナー、撮影など広い用途に利用できると思いました。建物外観もとても可愛らしく、インテリアも品があって女性に好まれそうです。メインスペースには大きなテーブル。外光がたっぷりで明るくて、ミーティングやイベントでは話が弾みそう。ベイエリアが近く、港町函館を感じるコワーキングスペースです。

◎施術用のベッドがあるスペースや、L字の大きなカウンターのあるスペースなどワークスペース以外の利用を考えるのもワクワクするようなCostaさんでした。事前に予約をしておき、入室方法等をあらかじめ教えていただき、入室するスタイルです。

■いいオフィス函館 by ゆったりーなスペース湯川

・時間 7:00-19:00
・定休日 日曜日(夜間や定休日の貸し切り対応可能な場合あり)
・ドロップイン可能。1時間330円、1日利用1960円まで
・湯の川電停より徒歩11分、函館バス熱帯植物園前スグ 

湯の川温泉エリアのコワーキングスペースです。函館駅周辺からですとバスで向かうのが便利です。便利屋さんの商店の奥にあるスペースを利用したコワーキングスペースで、40席もの広さです。お隣の売店スペースでドリンクやお菓子などを購入できるのはいいですね。窓際のカウンターは仕事に集中しやすい特等席。温泉街近くのため周囲には飲食店もたくさんあります。海まで歩いてすぐという立地で、気分転換に海まで出ると潮風が気持ちいいです。

◎湯の川温泉エリアを楽しみつつのワーケーションにはぴったりのスペースです。今回は近くのラーメン屋さんで美味しいラーメンをいただきましたが、美味しかったです。函館競馬場(中央競馬)が近くて、夏競馬開催時にはこのあたりを拠点にするのも他の地域ではできない函館ならではの過ごし方になりそうです。

■スターバックス コーヒー 函館ベイサイド店

・時間 7:00-22:00
・定休日 無休
・一般的なカフェ。他の利用者に配慮してお仕事しましょう
・十字街電停より徒歩7分

コワーキングスペースではありませんが、函館でのお気に入りスポットとして紹介します。観光客の多いベイエリアにあるスターバックスです。100席以上あり席数が多いですが、人気のお店で空席がないことも。2階は函館港や函館山が望めるのでおすすめです。テーブルの広さや電源、Wi-Fi…といったところは目をつぶって、美味しいコーヒーを飲みながら、しばしリラックスしてのお仕事、というのがいいと思います。
夜景もきれいです。観光客も減るので、夕方以降の利用が狙い目です。

■大沼国際セミナーハウス

・時間 8:30-17:00
・定休日 直接ご確認ください。
・ドロップイン 1日300円(ワンドリンク付き)
・JR大沼公園駅より車で3分(徒歩30分程度)

函館駅からJRで1時間ほど、特急利用で30分ほどで大沼公園駅です。七飯町(ななえちょう)の大沼国定公園には大沼や北海道駒ヶ岳があり、函館からの日帰りワーケーションにぜひチャレンジしていただきたいのでご紹介します。北海道駒ヶ岳、大沼・小沼などの湖沼はまさに風光明媚。駅周辺には飲食店やアクティビティの拠点も多数ありますが、大沼国際セミナーハウスは少し離れた場所にあります。30分ほど散策を兼ねて歩いてみましたが、8月でも暑さは感じませんでした。
大沼国際セミナーハウスは国際会議も開催できるコンベンションセンターです。入口右手にゆったりしたつくりのコワーキングスペースがあり、ワンドリンク付きで1日300円と破格です。ドリンクのことを考えると実質無料みたいなものです。2022年までは無料だったということですから驚きです。個室の利用も別料金で相談可能です。

◎ワークスペースはまるでホテルのラウンジのような空間。窓の外には森が広がり、都会から来た方にはとても贅沢なワークスペースに思えるでしょう。スタッフの方もとても親切で、夏は毎日ここで仕事したいと思ってしまいました。


何度も来たことがある函館山でしたが、、これまで経験したことがないほど人人人・・・でした。

いかがでしたか。他にも「はこだてみらい館」「MIRAI BASE」「函館市臨海研究所」といった気になる場所がありましたが、時間の都合上、訪問できませんでした。次回以降ぜひ訪問したいと考えています。

コワーキングスペース以外にもカフェや公園、滞在しているホテルや旅館といったところでもお仕事はできると思います。
空が広く、景色がいい函館では、お仕事ができる場所を探しながら散策をするのも楽しみになります。


各地から函館へのアクセス。関西から飛行機なら1時間40分

クラスJは足元に膝下に余裕があります。グリーン席に乗るような感覚です

●東京から→飛行機 1時間20分、新幹線 約4時間
函館空港から函館駅へは約20分、新幹線の新函館北斗駅から函館駅へは「はこだてライナー」で17分。
新幹線は天候による影響が飛行機よりも小さく、安定しているのがメリットです。

●大阪から→関西圏からのアクセスはなかなか大変そうに思えますが、飛行機なら大阪の伊丹空港から1時間40分。
伊丹空港へは大阪や京都から直通バスが出ています。午前に自宅を出て、午前中に函館到着も可能です。
LCC利用ですと関空→新千歳となり、新千歳から函館への移動は特急を使って約4時間。移動だけで1日使ってしまうことになります。予算や日程次第ですが、伊丹→函館をおすすめします。
今回はJALを利用、クラスJにアップグレードしました。シート幅も広く、シート間隔は18cm長く、レッグレストがついていて快適度がまったく違います。エコノミーとの差額は1000円と納得感のある設定でした。

●名古屋から→飛行機・中部国際空港(セントレア)からANA、AIR DOで1時間30分。

●札幌から→飛行機・新千歳から約30分、丘珠空港から約30分。

●青森から→津軽海峡フェリーで3時間40分、青函フェリーで4時間。車両がある場合はフェリーを使うルートになります。

おすすめのワーケーションプラン

■短期間(2~3日):普段とは違う環境でリフレッシュを兼ねたワーケーション。
コンパクトに観光名所やワークスポット、ホテルが集まっているため、短期間でも集中してお仕事をすることができるでしょう。ひとりなら、場所を選ばず、自分にあった過ごし方を見つけやすいかもしれません。

■1週間~10日間程度の滞在:一定の期間が必要な研修や合宿、オフサイトミーティングはいかがでしょうか。オフの日には郊外に出かけたり、温泉を利用することで休暇を満喫できそうです。
クリエイティブなお仕事をされている方なら、アートに関するギャラリーやショップが多く函館の町から刺激を受けるかも。

■長期滞在(1ヶ月程度):クーラー要らずの夏を過ごせる函館は避暑を兼ねたワーケーションにも向いています。長期滞在することで、地域への貢献や地元企業とのビジネスを進められるかもしれません。サテライトオフィスや拠点を設置するための試験的な滞在をお考えなら、函館市に相談してはいかがでしょうか。

市電のラッピング広告は地元企業のものが目を引きます。今回のお気に入りはこちら。

最後に…
函館には初めてのワーケーションにも、ワーケーションの達人にも、個人でも法人でも満足できる環境があります

函館は、歴史と異国情緒ある町並み、四季折々の美しい自然、豊かな食文化を持つ場所です。夏は過ごしやすく、一年を通して穏やかな気候です。道南地域最大の都市でもあり、コンビニやスーパー、カフェ、レストラン、居酒屋などは車いらずで利用できます。大都市からのワーケーションでも不便を感じることは少ないどころか、満員電車や大渋滞、何時間待ちにもなるような行列とも無縁で、とても快適です。
ワーケーションの拠点としても非常に優れた環境です。多くのコワーキングスペースやワークスペースがあり、ホテルや宿泊施設は多様で短期から長期まで様々な滞在スタイルに対応可能です。観光名所や自然の中でのリフレッシュも容易です。

ワーケーション初心者は短期の滞在でワーケーションの良さを実感できるでしょう。ワーケーションの達人のニーズにも応えるだけの懐があります。個人でも、複数名によるワーケーションでも、どちらでも対応可能です。
私は今回、函館は6回目の訪問でしたが、初めて1週間以上滞在しました。これまで知らなかった函館に出会い、新たな魅力を知ることができました。滞在中にご挨拶に伺ったホテルの支配人は大阪のご出身でした。「5年目になるが、函館のファンになりました」とおっしゃっていました。

ワーケーションを始めて10年以上。ワーケーションの大きな魅力は、自分が帰ってきたよう気持ちになれる場所をたくさん作ることだと思っています。すでに函館の大ファンである私にとって、これから函館が訪れる方の、そんな場所のひとつになるならうれしいです。


●フォトギャラリー

写真の多くは当編集部 編集長 藤井(写真にも多く登場しています)が撮影してくれました。撮影が好きな彼女は初訪問のフォトジェニックな函館にすっかり魅了されていました。

函館らしい坂の景色
ひとめで旧函館区公会堂とわかるこの配色
これが8月の北海道の気温…!
青森も日帰りOK!
今回一番のお気に入りのホッケフライカレー、大沼にて
観光客の少ないエリアも魅力的
甘党の皆さん!カフェに期待大ですよ

前編はこちら


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?