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幼稚園、学校でできること:場面緘黙

おはようございます。
先日、家族で教室に来てくれたお子さん
「毎朝6時30に自分から起きてくる」とのこと。
僕も早寝早起き頑張ります💦

今日は「学校でできること:場面緘黙」です。
場面緘黙についての基本的なことは昨日の投稿と併せて読むと分かりやすいと思います!↓

今日は「幼稚園、保育園、学校できること」に焦点を絞ってお話します!
というのも場面緘黙は、担任の先生が重要になることが多いからです。

【今日の流れ】担任の先生ができること
①場面緘黙の子を早期発見
②安心できる環境を作ってあげる
③具体的な取り組み
という順番でお話ししていきます。

①場面緘黙の子を早期発見

場面緘黙の子供で多いのは「家では話してるけど、学校では話さない」や「両親とは話せるけど、他の大人とは話せない」と言う状態です。
つまり家で普通に話せているため、お母さんお父さんだけでは気がつきにくいんです
そのためもし学校で話していない子供がいたら、担任の先生が保護者に「家では話しているか」を聞くことで早期発見につながります。
場面緘黙はなるべく早くに見つけてあげることで、本人のストレスを最小限にしてうついじめを予防することができます。

安心できる環境を作ってあげる

担任の先生にお願いしたいのは、「安心して暮らせる環境を作ってあげる」ことです。
緘黙の子供は、学校で不安や恐怖を常に感じてしまっている状態です。
毎日通う幼稚園や学校でずっと不安を抱えている状態であることを想像してみてください。当然通いたくないですよね。
そんな状態が長く続くと不登校や自己肯定感が低くなってしまいやすくなってしまいますよね。

そんな子供に安心できる環境にしてあげることは、長い学校生活を考えるととても重要です。

ここでちょっとポイントなのは、
一見「話さないけど、あまり不安を抱えているように見えない」ということもたくさんある点です。
場面緘黙の子供は「話さない」だけではなくて「表情も変化しない」ことがあるんです。
でもこの時、当然感情は動いていて、不安やストレスを感じています。
嬉しい時や悲しい時に表情が変わらないので、周りは感情が分かりにくいですが、細かい変化や仕草で子供の心の状態を理解してあげてみてください。

具体的な取り組み

ではどうしたら安心できる環境を作っていけるか具体的な取り組みを紹介していきます。

返事がいらない声かけをしてあげる

緘黙の子は自分から話すことは難しいですが、周りの声はとてもよく聞いています。
「今日の靴かっこいいね」
「その遊び面白そう!」
など必ずしも返事を必要としない声かけを中心にしてあげると子供にとってストレスは少なくなります。(声を出すのを強要したりはしないでください)こうすることで「先生は自分のことをしっかり見てくれてる」という安心感につながります。

簡単な用事を頼んでみる(お手伝い 用事など)

緘黙の子は言葉はしっかり理解できているため、簡単な用事を頼むことでやってくれることもあります。簡単な用事を頼むことで「できた」という経験を積んでいくことができます。例えば
「机向こうに運びたいんだけど、そっち側持ってくれない?」
「このプリント線に沿って切ってくれない?」
など簡単なお願いをすると先生や友達と一緒にやることができて、褒める機会を増やすことができます。
これは先生との関係作りだけじゃなく友達作りにもつながるのでおすすめです。

ジェスチャーや絵カードで伝える

「言葉で伝えないといけない」選択肢1つしかないと
子供は常に「話さないといけない」「先生に伝えられない」というストレスを感じることになります。
そんな時に、選択肢として「ジェスチャーで伝えてもいいよ」「トイレに行きたかったらこの絵カードを先生に渡してね」などとしてあげることで安心してコミュニケーションをすることができます。
どんな方法でも「相手に伝えられた」「答えることができた」という成功体験を積んでいくことが大切です。

みんなで言う、みんなで読む

学校では本読みや朝礼の返事などはよくある活動ですよね。
そんな時「1人ずつ返事をする」「1人1行読む」と言うのは場面緘黙の子供によってハードルが高く余計に話せなくなってしまいます。
そんな時は、みんなで一緒に読んだり2人1組で言ったりするように工夫してあげるといいと思います。最初は口パクでもいいと思います!
この取り組みできれば「〜君だけ2人で読もうね」とするのではなく、クラス全体で同じやり方にしてあげるといいと思います👍

選択肢を出してきく

最後に、子供への負担が少ない方法として選択肢を出して聞いてあげることもおすすめです。
「①、、、②、、、③、、」としてあげることで頷いたり、首を振ることで答えることができます。
授業中などでは「正解が①だと思う人は手をあげて〜」と聞いてあげることで授業に参加しやすくなると思います。

まとめ

ここで紹介した方法以外にもやり方や工夫はたくさんあるので、お子さんや保護者さんと相談しながら色々工夫して取り組んでみてください。
また「この方法よかったよ」とか「こうするといいですよ」などあればコメントで教えてください!
いわたコトバのそうだん室では場面緘黙についての相談も受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。


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