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努力家の大学院生が「馬鹿を見ても遠回りしても真面目に生きたい」と思うわけ

今回お話を伺ったのは、鹿児島大学大学院に通う桑原詩花さん。
昨年の9月にインターン生としてイワシビルで出会い、5月のイワシとわたしの物語のモデルで協力していただきました。

イワシとわたし モデルvol.14 桑原詩花

取材した3月当時、鹿児島大学 農学部 食料生命科学科 焼酎・微生物科学コースの3年生だった桑原さん。
味覚センサーを使って酵素の種類で味を調整ができるよう酵素による味覚の指標化を図る研究をしていました。
現在は、飛び級で大学院の修士課程に進んでいる大学院生です。

真面目に生きて、何かの役に立つ

桑原さんが普段大切にしていることに「真面目に生きたい」「何かの役に立ちたい」という思いがあるといいます。
どうしてそう思うようになったのか。詳しく聞いてみました。

真面目に生きたい

「真面目に生きたいなって思っています。
あと、どうせ一度しかない人生なので、せめて何かの役に立てたらとも思っています」

―いつからそう思うようになったんですか?

「真面目であることを意識しているというか……
就活で自己分析をし始めて、友達からも私ってどういう人なのかを聞いて、共通しているのが【真面目】だったんです。
ありがたいことにみんなに言われるので、それなら自分の中でも意識しているのかなあと思ってます」

―「真面目」を気質としておくだけじゃなくて、大切にしたいって思ったのにはきっかけが?

「私は、真面目に生きたいなって常に思ってます。きっかけは何かは分からないけど、ズルはしたくない。
馬鹿を見ても遠回りでもいいから真面目に生きたいなって」

―どうして真面目に生きたいって思うんですか?

「結局はそっちの方がかっこいいなって思うからですかね」

―真面目はかっこいい?

一生懸命な人が好きなんです。だから自分もそうありたいって思います」


一生懸命に生きる

「ただ、一生懸命な人を自分に当てはめたとき、一生懸命さが滲み出ちゃうのは嫌なんですよ。必死っていうか。余裕がないのが。それが嫌です。

バイトもあってテストもあってという期間は「必死感が伝わってくる」とか「一生懸命になりすぎているのが伝わってきちゃう」って友達に言われます。

何でもこなせる人は本当に努力されるんでしょうけど、サラッとできる人はいつもかっこいいなって思ってます。

そういう一生懸命な人って、周りにいると自分も頑張らなきゃって思えるというか、今の勉強も友達とそうなんですけど、頑張らなきゃって思います」

―友達とはいつも勉強を?

「友達とは夜、勉強する約束を毎日しています。何時から何時までは作業通話のサーバーに入ってみんなでやろうって決めて、1時間くらいですけど、毎日続けています」

―努力家というか、真面目ですね。

「心配性なだけです。真面目ももとを辿れば心配性だと思ってます。いろいろやっておかないと心配になっちゃうんです。

でも、やっておかないとっていうのもありますけど、やってみたいなって思うことも多いです。いろんなことを経験することを人生の目標にしているんですよね。

ただ、一人だと最後の一歩の勇気が出ないので、そんなの大丈夫だよって言ってくれる友人のおかげでできています。

短期のホームステイとか、人材育成系の大きめのプロジェクトとか参加するときも、最初は決断できなくて友達が参加するって言ってくれたから一歩を踏み出せて経験できたことも多いです」

―活動的ですね。

「活動的と言っても、積極的にその活動を引っ張っていく側じゃなくて、私はそれについていく側です。参加はしているんですけど、率いるよりもその人の背中を押していく方が好き。引っ張るのに自信はないですね」

―自信がない?

「ないですね。自分に自信を持てないです。それに、自分はポジティブよりネガティブだと思います。

でも、みんな本当に優しいので、もっと自信持ちな?って言ってくれるんですけど、じゃあ、逆にどうやって自信持つんですか?って思ってしまうんですよね。

友達で私と正反対の凄くポジティブな人がいるんですけど、どうしたら自信を持てるか聞いたら、常に自分で自分のことを凄いって思ってるからって言われました」

―シンプルでいて難しい。

「難しい。でも、そういうポジティブな人と一緒にいたいなって思います。逆に相手からはブレーキになるって言われるので、最近は、これが私だって思うようになりました」


何かの役に立ちたい

―「何かの役に立ちたい」って思うのはどうして?

「そこを語り出すと重い部分が出てしまうんですけど…。

人間ってなんで生きてんだろうって、考えるんです。でも、考えても分からない。

それで、考えてるときに好きな曲の歌詞に生きる意味を見つけるために生きるんでしょっていうのがあって。その曲を使っている作品の中に、誰かのために生きれば生きた証になるっていうメッセージを感じて。

それが私には凄く響いて、人間は誰かのために生きているって思うことにしました。

必要とされたいじゃないですけど、それだったら生きている意味が少しでもあるのかなって思ったので、そうであれるようになりたいなって思っています」

桑原詩花のこれから

―今後、日々過ごしていく中でありたい姿は?

「真面目を貫きたいです。

自分はまだまだ足りない方だと思うんですけど、自分が頑張ってきたこととか努力を認められると凄い喜んじゃうタイプで。

大学院への飛び級の資格がいただけたときも、自分が一生懸命勉強してきたことが認められたような気がして、凄く嬉しかったんです。

だから、これからも真面目を貫きたいです」


向上心があり、常に真摯に取り組む姿勢を崩さず、一生懸命さが伝わる桑原さん。自分自身がどういう人間なのか分析したうえで、それを自分がどう受け止めるのか、受けとめた先で、自分はどうしたいのか。
自分と向き合って、認めて、行動の筋道を立てることの大切さを教えてもらったように思います。
これからも桑原さんの活躍が楽しみです。

撮影地:イワシビル

今回の舞台は、イワシビルの3F ホステルのコミュニティスペース。
ホステルの宿泊者同士がコミュニケーションを取れる場になっています。

阿久根の海をイメージしたソファのクッションは阿久根市にあるアキノ染色工芸さんが染めたもの。

クッションをのせている土台は、港で魚の入った木箱をのせる木製パレットと同じ作りでオーダーしたもので、ところどころに阿久根の港町らしさが漂います。

使用した机と椅子は、ホステルのお部屋に設置されているもの。
もともとは市内の閉校した学校の机だったものをリメイクしています。

オフショット 撮影後記

物語ができるまでの撮影の裏側。
「ここだけの話」をちょこっとだけご紹介します。

この日は天気がよかったので、舞台は屋内だったのですが急遽外でも撮ることに。天気に恵まれないことも多い「イワシとわたし」撮影班はどうしてもはしゃいでしまうのです。

撮影開始直後は、やはり緊張気味。
まだ少し強張る桑原さん。カメラを向ける撮影班側は、アイドルにファンサービスを懇願する人と化し、キャーキャー言ってました。

お昼休憩時、外での撮影どうでした?と聞いたときのこと。
「散歩好きなんですよ。でも、方向音痴だからもはや放浪ですよね」と言われて思わず吹き出しそうになりました。

ぶらぶらと歩いていて見つけたこの場所は雰囲気のある建物で、建物の外には植物がいっぱい。家主の方とお話して撮影させていただきました。
猫ちゃんがいっぱい。猫が少し苦手な桑原さん、警戒しながらの撮影です。

イワシビルでの屋内撮影開始。
マスキングテープが登場するので、ノートを用意。
嬉しそうにペタペタ。
「こういうの好きなんです」と嬉しそう。

マステでポーズ…?と考えながら編み出されたこちら。
めがねスタイルです。
マスキングテープの柄は見えませんが、可愛いから良しとなったショット。

あらかた、ノートにも貼り、リボンにも貼り、行き場を失い、指先でぴらぴらしているマステの行く先はというと…

鼻でした。

「鼻に貼ってほしい」
「鼻ですか?」
という会話の先で、しっかり顔を作ってくれました。

鼻に貼ったが最後、今度は頬に貼ってもらいました。
夏フェスでよく見る顔面シールと一緒という主張をし続けます。

眼鏡スタイルがあるのなら、耳スタイルもあるのです。

「笑って~」と言うとちょっと恥ずかしがる桑原さん。

あまり歯を見せて笑わない桑原さんvs歯を見せて笑わせたいカメラマンこじょうかえでさん。
このときの勝利はこじょうさん。この笑顔のショットは激レアです。

虚無感。彼女はいったいどこを見ているのでしょうか。

今回も、衣装協力は阿久根市にあるセレクトショップLIZEの村田さん。
春らしいマリンボーダー。胸元には可愛い男の子の刺繍が。
ワンピースは裾にある紐を引っ張って、くしゅっと。
ふわっとした丸さが可愛さを引き立てます。

バレッタもLIZEさんから。
大きめのバレッタはアクセントになって、髪を留めるだけでも目を引きます。

必死に頭上でマステを支えています。実は足元のスニーカーは、カメラマンのこじょうかえでさんが履いていたもの。
この靴がコーデに合うということで、足の大きさが一緒だったこともあり、撮影時だけの交換。

ドキッとしてしまう視線。カメラ越しに撃たれる撮影班。

「マステってどう見せるのが正解ですか…?」から編み出された答えがこちら。

こちらのショットは、ソファに寝転んでもらって撮ったもの。
実はこのとき、近くに立てず、ソファの隣にあるロッカー越しから腕を伸ばして撮りました。

物撮り。桑原さん目線になるようにカメラの位置を調整し撮影。
ノートに貼るとマステの色がより鮮やかにみえます。
たい焼きのマステ貼るとき、一匹一匹でちぎりがち。
「なんか、かわいそうじゃないですか。途中でちぎるって」by桑原さん

植物を見つけると、被写体前の植物ぼかして雰囲気よくしがちなイワシとわたし。そろそろ十八番になりそうです。

頭の上でバランスをとるマステ。頭の角度を調整しながらの一枚。

「マステって集めちゃうけど、ぶっちゃけ何に使ってる?」に対してなかなか答えが返ってこない撮影タイム。
でも、集めちゃうから本当にマステって何か魔法か何か掛かってると思うんですよね。

マステとお話しているように見えるのは、きっと私だけではないと信じています。
たぶん、たい焼きと話してる。

以上、オフショットでした!

noteに載せきれなかった写真は、イワシとわたしのInstagramに毎日掲載していきますので、チェックしてみてくださいね。


桑原さんがモデルを務めた物語はこちらから読めます。

物語に登場したイワシビルオリジナルマスキングテープはこちらからお求めいただけます。


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