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直感が現役大学生に見せてくれたモノと考えたコトとは。

今回、お話を伺ったのは、鹿児島大学教育学部に通う冨部鈴夏さん。
イワシとわたしvol.13のモデルを務めました。

冨部さんの普段大切にしていることの一つに「直感」があると言います。
大切にしていることやその背景を解いていきます。

イワシとわたし モデルvol.13 冨部鈴夏

―普段は何をされていますか?

「鹿児島大学教育学部中等教育音楽コースの大学2年で専攻はマリンバをしています。楽器のレッスンとか、音楽の授業の組み立て方や合唱の授業を受けたり、カフェでバイトもしてます」

―今は教師を目指しているんですか?

「高校の音楽の先生を目指しています。免許は幼稚園、小学校、中高取ろうと思っています」

―全部網羅?!

「幼稚園は幼児教育に興味があって。小学校は大学1年生のときに授業取ったことがきっかけです。一度手を出したなら、最後までやって全部取りたいと思って」

―最初にこう!って決めたら絶対最後までやるタイプだ。

「絶対にやめたくないんですよ。ちょっと形が変わってもやるようにはしていて。途中でやめたっていうのがあまり好きじゃなくて。続けられる限りやります」

直感を大切にしているわけ

冨部さんが普段大切にしていることは「直感」。
自分が好きだ、やってみたい、と思ったら猪突猛進しているのだとか。
行き当たりばったりなことも多いですが、意外にも素敵な方や場所、経験に出会えることだと思っていると語る冨部さんの想いを伺います。

―直感を大切にしているきっかけは?

「何かを始めるときに、いいな、やってみようっていう瞬間が一番楽しいし、不安とかストレスとかを何も感じてないときだなって凄く思って。
だからこそ、その瞬間を大事にしたいと思ってます」

―今までの直感エピソードは?

「打楽器を始めるときも、中1のとき吹奏楽部を見学して周りと違う動きをしていたのを見て、あれだ!って思って始めたし、高校の時にミスコンを見て、これいけるって思って大学入ってから挑戦したし。何がいけるかは私にも分からないですけど(笑)

撮影を初めて経験したのが、美容師さんのクリエイティブ(美容師がサロンワーク以外で行うヘアショー、コンテスト、フォトシューティングなどのクリエイティブワーク)撮影だったんですけど、その美容室に決めたのも、お店の雰囲気とかクリエイティブの動画を見たときにここ!って直感で思って通わせていただいて。

こう振り返ってみると、自分の直感を大切にした方がいいのかなって思ったし、今って思ったときに飛び込まないと逃げていくものだったり。そういうのが多いかな」

―それをやりたい!っていうよりもそれが持つ雰囲気や空間に着目している気がするのですが、それには理由が?

「マイナスな話になってしまいますけど、自分結構コンプレックスなんですよ。

何がコンプレックスかっていったら、なんならもう自分そのものがコンプレックスっていうくらい。
常に比べちゃうし、だからこそ空間とかに依存…じゃないけど、期待します」

―期待?

「期待って自分のなりたい像じゃないですか、結局は。空間とか雰囲気ってなると、自分と比べようもないじゃないですか。

だから、安全地帯じゃないけど、人じゃないからこそ比べないし、それゆえの高みもあるし、どう自分が同化していくかとか、どうすれば見合う自分になるかとか。
そう考える方が自分的にも楽なのかなとは最近ちょっと思います。

凄く比べちゃうんですよね。そしてできないことばかりに目が向いちゃう。それが一番根底にある性格というか。

撮影の機会とかいただいて、お褒めの言葉をいただいてもそれが全然届かない。本当に申し訳ないって思っちゃう。こんなデータでって思っちゃう自分とか。

周りに凄いねって言ってくれる人もいるけど、そうじゃないんだよって思いが凄く大きい。
でも、それがあったからこそ、最近は機会をいただいたときにどう応えていくかを考えるようになりました」

コンプレックスとの付き合い方

「容姿とか佇まいとか見られると、自信に満ち溢れているよって言われるけど、自分では分からないし、そもそもそういう顔の作りなんだよとか骨格の問題だよとか言いたいんですけど、漠然としたコンプレックスはずっとあるし」

―直感で答えてほしいのですが、ずばり自信は?

「あるんですかね」

―でもコンプレックスも確かにある。

「コンプレックスがあるからこそ、自信もあるんだと思います。

コンプレックスが改善されると自信になるし、でもちょっと遠くから見ると、自信が“ちょっといきってる”“出しゃばってる”ってコンプレックスにも直ぐつながる。

切っても切り離せないものなのかなって」

―コンプレックスを昇華できるのには何か秘訣が?

「コンプレックスって伸びしろなんで。理想像はあるのかな、なりたい像みたいな。

私は既に決まっているわけじゃなくて、今の私はこうなりたいみたいな。そういうのがあります」

―現実と理想との距離が近いんだ。

「今は楽器が上手になりたいとか、選んでいただけるような写真を増やしたいとか。セルフプロデュース力を大事にしています」

「冨部鈴夏」のこれから

「職業としては教師ですけど、自分が今まで吸収してきたこととかを多くの人に伝えられる存在というか還元したいというか。そういう気持ちは凄く大きいです。

先生になるとしたときに凄く思うのが、校則のこと。高校卒業したら校則っていう縛りがなくなるじゃないですか。そうなったときに急に女性に身だしなみとかを求める社会。でも、今まで逆に縛ってきたじゃんって凄く言いたくて。

自分に似合うものを遠回りして見つけることも楽しいけど、やっぱり自分に似合うカラーとか形とかを知ってるって得だなって思ってるから、音楽だけじゃなくてそういうのを教えられる存在になりたい。

こうしたら卒業後社会でちょっと生きやすくなるよ、みたいなところまで還元できる人になりたい。大学時代に見てきた景色を伝えらえれたらいいなって思います」


一つ一つをたどっていくと直感だらけのこれまで。自分のことはもちろん、空間や人と真っ直ぐ向き合う冨部さん。自分の持っている性質と共存し、コンプレックスという弱さを強さに変えるエネルギッシュな方でした。
これからも冨部さんの活躍が楽しみです。

撮影地:大川島海水浴場

13個目の物語の舞台は、大川島海水浴場。
2つ目の物語であった『クラフトコーラと海辺の少女』と同じ舞台になっています。

波が穏やかで、夏はお子様連れでも安心して海遊びが楽しめるのが魅力の一つ!

青さが際立つ海を眺めながらテイクアウトした軽食を頬張るのにももってこいの場所です。

オフショット 撮影後記

今回も撮影の裏側をゆるっとご紹介します。

冨部さんと一緒に決めたショートパンツ。
まず最初にお伝えしたいのが、これを撮影したのは2月の中旬だということ。
体を張って挑んでくれた冨部さんには頭が上がりません。

この日は着込んでいても寒い日でした。
イワシとわたしのスタイリングでお馴染みのLIZEの村田さんから「本当に大丈夫?!」と何度も確認されました(そりゃそう)。

なんと冨部さん。イワシとわたしに合わせて髪を染めてくれたそう!

ネイルもパーティータイムショートパンツに合わせてくれました!!!

そしてメイクも!!スタイリング終了後に雰囲気に合わせて調整してくれました。
感動するとともにプロ意識に脱帽。

「今日はショートパンツです。3月公開予定なので、春らしい格好がいいです」という要望に応えていただいたLIZEの村田さんに感謝。

「太ももをエロく見せない」
撮るうえで気を付けていること。イワシとわたしの雰囲気をいつも汲み取ってくれるカメラマンのこじょうかえでさんに感謝。

たくさんポーズを撮ってくれる冨部さん。
ふわっとデニムの羽織がかわいい。

裸足になってくれた瞬間。
撮影中も物語の構成を考えながらなのですが、このショットがなければ今回の物語でのワンシーンは書けなかったと言っても過言ではない。

かっこいいだけじゃない。綺麗にまとまっているだけじゃないこういう何気ない表情って、なかなか出しにくいもの。
色んな表情を見せてくれた冨部さん。物語の描写の幅が広がった一枚です。

遠くからカメラに向かって歩くシーンを連写したとき、カメラの前を通り過ぎる瞬間。
この一枚が刹那的でちょっと砕けた感じが心地よいなって思った瞬間。
きっとカメラ越しじゃなかったら見逃していた瞬間です。

電柱っていいよね…と言い合って撮ったこちら。
電柱さえも様になってしまう。

「この看板いいー!!」とテンション上がりながら撮りました。オフショットで見せびらかしたかったので、ついに皆さんにお披露目できて嬉しいです。

このしゃがんでいる場所。少し高めの場所でちょっぴり怖いのですが、ここでも頑張ってくれました。もう冨部さんに足向けて寝れない。

イワシとわたしvol.2の『クラフトコーラと海辺の少女』とリンクさせたいというリクエストにお応えいただき撮ってもらった写真。
少しだけ思い入れがある一枚です。
ぜひ比べてみてください。

その場にある植物を巧みに操る。我らがこじょうかえで。
この時片手で一眼レフ、片手で枝をいい位置に引っ張っていたような。

こちらは手前にススキのようなものを。

「撮影終了です~!」をドラマとかである「クランクアップです!!」の感覚で言った後、「写真撮っていいですか?」と走るその姿は全力少女。
写真見て思った。足、思いっきり砂に入っていない…?

実は冨部さん、イワシとわたしのDMから応募してくれた方。
これまでイワシとわたしのモデルをしてくれた学生さんとのつながりもありこの企画を知ってくれました。
イワシビルの空間が好きで応募を決意。

応募してくれた当初は5カ月先までモデルが既に決まっている状態で、応募してから半年後の撮影になることを了承してくれた冨部さん。
その間の半年間、イワシとわたしの投稿を毎日チェックして自分なりに分析してくれたと言います。

冨部さん「私ができることは依頼してくださった人が私越しに商品や伝えたいことを伝えるわけだから応えなくちゃいけない。自分がどう調和して溶け合っていくかをこの半年間の中で頂いた依頼を通して学びました」

冨部さん「アマチュアだし仕事にはしてないけど、できることはと思って、表情の作り方だったり、雑誌読んだり、自分のこれまで撮られたやつとか見たりして、動きとか、自分の角度をどうしたらいいか考えるし、爪も髪も変える。それが自分のできる精いっぱいかなって」

冨部さん「自分を選んでくださった感謝の気持ちを込めて、精一杯応えたい」
この企画と真っ直ぐに向き合ってくれた冨部さん。話聞いて涙腺が崩壊しかけました。

撮影後は、2月限定のあんしょこらたい焼きを食べながらインタビュー。1時間いろんなお話が聞けました。

以上!オフショットでした!

noteに載せきれなかった写真は、イワシとわたしのInstagramに毎日掲載していきますので、チェックしてみてくださいね!

冨部さんがモデルをした物語はこちら。
ぜひご覧ください。

物語に登場したパーティータイム ショートパンツはこちら。
これからにぴったりなショートパンツです。


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