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エッセイレッスン

「自分の物語」のエッセイを書いてみませんか?


いきなりですが、みなさま、
「自分の物語」のエッセイを書いてみませんか?

脚本家志望の方も、すでに脚本の仕事をしていて「でも、自分の話は書いたことないな」なんて方も。

というのも私岩井、ふと思ったのです。
ここ10数年、「ワレワレのモロモロ」という演劇企画を続けてきて、この企画は、

「参加者が自分の身に起きたことを、 
   自分で台本化して、出演もする。」

という形式の演劇なのですが、ワークショップも含めると、数え切れないくらいの人たちの「ワレワレのモロモロ」をやってきてるし、
台本執筆を補助してきた数でいえば、100人くらいいってる、、
ということに気づきました。

この企画の流れは、こういった感じになっております。

まず、参加者たちで車座になって、それぞれの身に起きたことを話し合う。

下は高校生、上は90代、北は北海道、南は沖縄、西はフランス、である。

(フランスでの「ワレワレのモロモロ」公演)

それこそ全てが個人的な話なので、必ず全てがオリジナルの物語になるし、世代が上に行けば行くほど、時代による価値観の移り変わりに若い人たちは驚きます。

そして若い人たちの身に起きたエピソードを聞けば、今度は上の世代が、「そんなこともあったね〜」という共感もありつつ、ここでもやはり時代によるギャップに驚いたりが、必ずあります。

「今は携帯で告白すんのか!?」とか、
「デートでも割り勘するのか!?」とか。笑

逆もまた然りですよね。若者が年配の人の話を聞いて、
「手紙で告白、、?江戸時代ですか?」とか。あるあるですね。

(「さいたまゴールドシアター」の「ワレワレのモロモロ)

そうやってみんながいる前で話したエピソードの中から、いくつか台本になりそうなものを選び、台本化がはじまります。

みんなの前で話してもらった通りに、「一人語りのセリフ」(エッセイ形式)として書いてもらい、その後、台本の形式にしていきます。

ここからはメールのやり取りになります。
(さいたまゴールドシアターだけは、手書きの人が多くて、ちょっと違ったけど。笑)

一人で語った時は面白く、共感も得られていたのに、文章になったら説明が足りなかったり、思い入れが強すぎたりという、共感のバランスのようなものをとっていく作業を、メールの往復で続けて、段々と、より「台本」の形にしていきます。

話は変わりますが、世の中にある「脚本講座」的なものは、だいぶ入り口が違うようで、「起承転結」「序破急」、「愛されるキャラクター作り」といった、「話そのもの」というよりは「外枠」や「ルール」みたいなところから学び始めます。

もちろん、そういった「外枠」や一定の「ルール」は、大きな意味で、絶対に必要な技術です。

ただ、20年ほど「自分の話」や「実在する誰かの話」を書いてきた身としては、どうしても思うことがあるんです。

大きな構造やルールを真っ先に考えてしまうと、
オリジナリティが損なわれてしまう可能性が高い、ということ。

これは別の言い方をすれば、「その人が書く必要があるかどうか」という話にもなる。(もちろん、フィクションを次々と書けてしまうような、生まれながらの作家みたいな人は別として。)

せっかく何十年も生きてきて、自分だけが通ってきた生き方を、結果的にみんなたどっている。

まずはそれを書く、ということは、とても本質的な気がしています。
自分自身の体験は、本能的に「誰かに聞いてほしい」と思っている。

「体験自体」が、世界に共有されたがっている。

その本来的な欲求から、「書く」ということを始めることが、とても自然だと感じています。

構造やルールは、その欲求の上でこそ、生きるものだと思っています。

ということで、世の中にあんまり
「自分の話を書く」といった方向性の「エッセイのレッスン」
がなさそうなので、やってみることにします。

教室を開いての座学ではなく、
基本的にリモートでのマンツーマンになります。

段取りとしては、リモートであなたのお話を聞き、
その中から、エッセイ化に適したエピソードを探します。

今回は、いきなり長編ではなく、短編でやってみます。(20〜40分)
恋愛だったり、家族の問題だったり、個人的な体験の一つを、エッセイ化します。

「ここめちゃ面白いからもっと書いて!」
とか、
「ここは、話で聞いた時はもっと強烈な印象だったから、もっと書き込んでみてください!」

とか、そういったオーダーを僕が出して、それに応えてもらう流れになり、
それを繰り返し、ブラッシュアップしていき、エッセイが完成となるわけです。

エッセイは、このnoteのようなブログなどで発表することもできるし、お芝居のモノローグだったら、自作自演だったり、知人に演じてもらうという形での上演もできます。

今までも、何本も、ワレモロ参加者の皆さんに台本執筆をしてもらい、上演してきました。ほとんどの方が、台本を書いたことがなかった方々です。

(東京と長野県上田市での「ワレワレのモロモロ」)

もちろん、エッセイを書き終えたら台本化に進みたい、という方も結構ですし、または上演や映像化を目指さず、「とにかく一度書いてみたい」という方も、参加可能です。

いかがでしょうか?ご興味ある方、やってみませんか?
基本はリモート(zoomなど)と、メールのやり取りなので、日本各地どこからでも、いや、世界中のどこからでも参加できます。

必要なのはあなたの人生と、それを語りたいという願いのみです。
(あと、パソコンとMicroSoft Wordも。。)

以下、「岩井秀人って誰?」という方のために、プロフィールです。

岩井秀人プロフィール

岩井秀人(劇団ハイバイ・株式会社WARE代表)

2003年、劇団ハイバイを立ち上げ以降、全作品の作・演出
代表作は「ヒッキー・カンクーントルネード」、「ヒッキー・ソトニデテミターノ」「ある女」「て」「夫婦」「おとこたち」
NHK 「生むと生まれるそれからのこと」で第30回向田邦子賞受賞
舞台「ある女」で第57回岸田國士戯曲賞受賞
パルコ・プロデュース「世界は一人」作・演出
NHK Eテレ「オドモTV」内『オドモのがたり』企画・出演
「いきなり本読み!」企画・司会・台本提供
韓国ソウル演劇祭にて「て」が優秀作品賞他、3冠達成
“参加者自身に起きたひっでー話を書き、演劇化する“企画、
「ワレワレのモロモロ」を全国各地で実施
パルコ・プロデュース「おとこたち」作・演出
フランス、ジュヌビリエにて「ワレワレのモロモロ」構成・演出
さいたまゴールドシアターにて「ワレワレのモロモロ」構成・演出
以降、作家の寄り合い「作家部」、俳優の寄り合い「どもども」を運営。
俳優の個人レッスンも行っている。
演劇公演だけでなく、全国各地の劇場や学校、就労支援施設などで「ワレワレのモロモロ」のワークショップを行っている。


料金プラン

「月1回ゆったりプラン」(月額4万4千円(税込))
毎月2回、提出の締め切りを設けて、
提出後1週間以内に岩井からの褒め出しやオーダーを受け、
「自分の物語」エッセイを執筆していく。

お申し込み、お問い合わせは、
iwaihideto+daihon@gmail.com
まで。

ご連絡、お待ちしております。

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