岩井秀人

WARE代表・作家・演出家・俳優・ハイバイのリーダー。 2023年6月「再生」 https://hi-bye.net/play/saisei2023

岩井秀人

WARE代表・作家・演出家・俳優・ハイバイのリーダー。 2023年6月「再生」 https://hi-bye.net/play/saisei2023

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    「おごリングバー」やりました。

    先日、いつもお世話になってる「宇宙ラボの」の、 BnA Frontdesk BARにて、 「おごリングバー」というものをやらせてもらった。 (ダイコクさんパチャさんありがとう〜!) ゲストバーテンとして、池谷のぶえさんと一緒に! この「おごリングバー」の「おごリング」とは、 「お互いが奢り合うことでしかドリンクを飲むことができない」 というシステムのこと。 「おごりの輪(リング)」で成り立つバーをイメージしてみた。 これがすんごい面白かった! 元々は「カフェ ソス

      • ヒッキーコラム⑥ ●初の海外公演も、「ヒッキー」だった。  韓国語で「引きこもり」って?

        「ヒッキー・カンクーントルネード」は、韓国でも上演したことがある。 「なぜ韓国で、日本特有といわれている『引きこもり』の演劇を?と、思いつつも「でも、呼んでくれるならどこでもいい!」というスタンスで意気揚々と向かったわけですが(同じものを面白がってくれる人を探しに行く、という動機でしたから。)、当然、韓国での上演なので、台本を韓国語に翻訳しなければいけないわけです。 そこでまずタイトルの「ヒッキー・カンクーントルネード」をどう訳すか、という話になり、ソッコーでつまずいた。

        • ヒッキーコラム⑤ 延期した公演の、再スタート位置

          「ヒッキー・カンクーントルネード」、 本来なら昨年の4、5月に上演するはずだった。 僕らだけじゃなく、多くの劇団が「延期」したし、そのままやらなかったり、実際に延期公演を打ったりしている。 で、周りからはなんとなく 「延期になって大変だったね~」 とか 「またイチからやり直さないとですのう」 といった「どっちかってーと悲しみ」の空気を感じたりもするのですが、 意外とポジティブなことがございます。 それは、 「めっちゃ進んだ状態から再スタートできる」 というところです

          • ヒッキーコラム④ ハイバイドアとヒッキーは同時に誕生!!

            ハイバイの作品をいくつか見たことある人なら知っていると思われるが、我劇団ハイバイには、オリジナル舞台装置として「ハイバイドア」というものがある。 ご覧いただいていない方に説明すると、「ドアノブが宙に浮いている」みたいな金属の物体だ。「宙に浮いている」といってもほんとに浮いているわけではなく、床から出た細いL字の棒の先にドアノブがくっついていて、それがドアの様に開閉する動きを持っている。 つまりそこにハイバイドアがあれば、部屋と部屋の区切りが定義されて、本来なら「部屋」を提示

            ヒッキーコラム③ 演劇高校生のみんな! 試しに見に来て欲しい!

            ハイバイは基本、よそ様に作品の上演許可を出していない。 これは特に国内だけのルールにしていて、ハイバイの作品を上演していないような諸外国などには、特別にOKを出している。韓国だったり、アメリカだったりに、台本だけ貸し出したりはしている。 そんな中、この「ヒッキー・カンクーントルネード」だけは「高校生用」の台本が存在し、使用できるようになっている。これには理由がある。 以前、高校演劇の大会の審査員をやらせてもらった。 その際、必死にスタッフや俳優を掛け持ちしながら頑張っ

            ヒッキーコラム② 「再演が楽!?とんでもねえです!」

            初演は苦しい。 なぜなら、何やるか決まってないし、どういう反応があるかもわからないし。かといって再演が楽かというと、とんでもねえです!タイトルにも書いてあるでしょうが! 再演は再演で、敵というか、それはそれは強力なライバルがいるのです。誰かって?そう… 「前回の上演」 です。 幸運なことに、ヒッキーを初めとしたハイバイの再演レパートリーは、今のところ目立ってお客さんが減ったことはなく、増加し続けています。 それはやっぱり口コミの力で、ある再演の「ヒッキー」を見たお

            ヒッキーコラム① 「ヒッキー」は、これから演劇をやろうとか作家になろうとか思ってる人にも、ぜひ見にきてほしい!

            「ヒッキー・カンクーントルネード」を書いたのは2002年。翌年にハイバイの旗揚げ公演として上演しました。 当時、俳優をやりたいけど俳優としての需要が全くなかった僕は、仕方なく自分が出演する台本を書くしかないと思っていたのですが、その取っ掛かりがどこにもありませんでした。だって演劇の大学出たけど、同期が全員俳優だから、卒業してもまともな公演の打ち方もわからないし、同期に作家もいないし。俳優だけの集まりってマジで役に立たないんです!涙 が、そのタイミングで見た、岩松了さんの「

            「ワレワレのモロラジ」番外編:第3回「『愛の不時着』を語る!」(演劇ライター・上村由紀子さん)

            「ワレワレのモロラジ」番外編:第2回「『愛の不時着』を語る!」(演劇ライター・上村由紀子さん)

            「ワレワレのモロラジ」番外編:第1回「『愛の不時着』を語る!」(演劇ライター・上村由紀子さん)

            「ワレワレのモロラジ」第4回 20200531

            「ワレワレのモロラジ」第3回 20200419

            「ワレワレのモロラジ」第2回 20200411

            「ワレワレのモロラジ」第1回 20200406

            記念すべき第1回「ワレワレのモロラジ」でございます。 お便り2つを織り交ぜつつ、コロナによって起きた自粛ムードにみんなでどう打ち勝つか、おじさんが一人で考えたりしております。

            「ハイバイと岩井をさかのぼる」 第3回

            俳優の選び方、初演「ヒッキー・カンクーントルネード 」の思い出 (構成・文:上條桂子さん) ――そこら辺の配役だったり、その後に男性の役柄を女性が演じてみたりっていうのが出てくるんですけど、俳優を見る目、みたいなものも面白いなって思っていて。 岩井 でも僕は、ずっとブレずに、自分が思う「いい俳優」って、引きこもりから外に出たときには完全にでき上がってたと思いますね。 ――じゃあもう、変わってないというか。 岩井 変わってないと思いますね。多少の変化はあるかもしれない

            「ハイバイと岩井をさかのぼる」 第2回

            大学時代と岩松了作品への関わり (構成・文:上條桂子さん) ――でもその中で、俳優っていうのは演出家の駒ってわけではないよってこととか、俳優とはどんなことなのかっていうことは肌で感じたり学んだりされたのではないですか。 岩井 「このままだと、ただの駒だな」って思ったんですよね。大学内でうちらが台本を選んで上演することはないですし、演出家がやりたいって言ってて、その人がやりたいことの上で、ちょっとだけ自由を得られる、みたいなバランスだったんですよね、当時は。でもどっちにし