長野県上田市リベルテ「モロモロなリベルテ」WSとトークイベント

6/21、6/22と長野県上田市のNPO法人リベルテにて、
「モロモロなリベルテ」にて、WSとトークイベントをしてきました。

1日目の6/21は、なんとワークショップ3連発。笑

11:30~ 「ワレワレのモロモロ」ワークショップ
13:30~ 「ワレワレのモロモロ」ワークショップ
18:00~ 「ちょっといきなり本読み!」

という、なかなかな過密度合いでやってみたのですが、
終わってみたら全部超面白くて、楽しく終われたのでした。

毎朝のランニングも、上田市滞在中もしっかり続けられたし、
なんなんでしょう。気候が合ってるのかしら。

6/21の「ワレモロWS」は2回とも、
本編であるワレモロ(参加者が自分の身に起きたことを話し、みんなで演じる)WSは、序盤の自己紹介の中で僕的にアツい、

「自己紹介プラス、『課金しているもの』についても話す」

という部分が大いに盛り上がりました。

今までは「自己紹介プラス、『最近気になっているもの、こと』を話す」がメインだったので、さらっと終わっていたのですが「課金」というテーマになると、「気になっていること」よりも、さらにもう一歩、その人の内側に入る感じがして、面白い話が聞けることが多いです。

「タバコとコーヒー。俺はそれだけでいい。」
「ゲームのエミュレー○ー」

といった課金トークがあったのち、

「植物の茎だけを買って育てている」

という話題を「何それ?」と掘っていき、みんなで爆笑。

本編となるワレモロのワークショップに関しては、

「居酒屋の大将と大喧嘩になった」

という半バイオレンスな話がメインとなり、当事者さんはその話をしてる時点からかなり興奮気味だったし、再現パートでは話した本人が相変わらず興奮状態で激アツで演じたので、他の参加者さんも含めて会場は爆笑。

その後、ご本人役を別の方に演じてもらって終了。

それも含めてみんなで笑って、そこまでで十分な充実感だったのですが、その後当事者さんが、さっきまでの興奮はどこへ行ったのか、至って冷静な状態になって、

「なんか、、外から見たら、自分がこんなだったんだって、客観的になりました、、」

って、それこそ、「憑き物が取れた」様子で話してて。

「当事者が演じた後、その役を別の人に演じてもらって、当事者が外側から見ることで自分の体験を客観視できる」

という効能がこのWSにあるということはわかっていたのですが、それにしても当事者の方の「憑き物が取れた感」が凄すぎて、笑っちゃいました。

もっと、自分が作ったワークショップを信じてあげなければいけないと、つくづく思ったのでした。

13:30からの回でメインになった話題は、スタッフMさんの、

「小学生の時、ザリガニを飼っていて、その水槽を洗おうと、ザリガニをバケツに入れて家の真ん前に置いておいた。

水槽を洗い終え、ザリガニの入ったバケツを取りに家を出たら、バケツに入っていたはずのザリガニがいなくなっていた。

そしてバケツの中にはザリガニの代わりに、

ウーパールーパーが入っていた」

という、白昼夢のような話。笑

これももう、話自体がすごい面白くて、「よ〜こんな話持ってんな」と笑っていたのですが、思いつきで、

「せっかく今日は10人以上の参加者がいるので、みんなでこの謎を解き明かしましょう!」

と言って、これも僕的に最近流行っている「アイデア出し」の方法で、みんなから、

「何が起きて、ザリガニがウーパールーパーになったのか!?」

みんなで紙に書いてもらい、それを発表してもらう。

「ザリガニは最初からウーパールーパーで、ザリガニの皮を着ているだけだった」
とか、
「一部始終を見ていた近所の人が、少年Mくんを驚かせようと、全て仕組んでいた。ザリガニがウーパールーパに変わって途方に暮れているMくんのことも、犯人はずっと窓から見ていた。」
とか、
「実はMくんがウーパールーパで、ザリガニに触った瞬間にMくんはザリガニに乗り移っていた」

なんて、世界がヨレまくった答えも出てきた。
こんな発想、どうやったら出てくるんだ。。笑

通常、「答えを出して!」というと、みんな、「一つの正解」を出そうとするため、突拍子もない答えが出てこない。

でも、この方法を取ると、「多角的な正しさ」を調べる暇がなくなるので、突拍子もない答えが出てきやすくなる。

この無数の「突拍子もない答えが湧いてくる」というのが、すごく「みんながいる意味」が強まる。

今回のような「正しい答えがない」ような題材があったりすると、みんなの脳内が空間にはみ出してきて、すごく豊かな空間、時間になる。

そして、世の中のあらゆる問題も、実は「正しい答えがない」のは一緒で、「これも答えかもね〜」と探している過程を楽しめるかどうかの方が、全くもって価値がある。

そして参加者全員が活かされるし、参加者自身が自分の感性を再発見できる。これもすごく価値があることだと思っている。

取材に来ていたクリモトさんから、
「ここ何年で一番笑った1日だった」
と言ってもらえて、嬉しい。笑

発見も大事だし、楽しいのも大事。改めて自分にも言って聞かせるのでした。頭でっかちになりませんように。

18:00からの「ちょっといきなり本読み!」も凄まじく充実する。

会場はリベルテさんのカフェスペース「屯(とん)」
めちゃ可愛いスペース。

初の東京外での『ちょっといきなり〜』だったので不安だったけど、ありがたいことに発売後に即完売になって、モチベーションの高い人たちが集まってくれた。

いつも東京でやっている台本で、しっかりと「何をやるか全くわからないできた人たち」に、トンデモないキャラクターとストーリーを背負ってもらい、時にいい加減に、時にシビアに演出をし、最終的にはちゃんと『感動』まで持っていけた。

いつもの高円寺での「ちょっといきなり本読み!」より、会場のスペースが広いので、見学の方も10名近く参加。

参加者の方の読み間違い、突然の咆哮、「やっちまった!」なども含めて、盛り上がりが増幅される。

物語のドライブ感も、見学の方がいるおかげでさらに大きくなる。めちゃくちゃ楽しい!

本編の劇場版「いきなり本読み!」もそうだけど、相変わらず、この企画のポテンシャルは高いなあと思ったのだった。

やっぱりみんな、生き生きしております!

僕からは愛からわずの無茶振りです!笑

最後はみんなで集合写真!

参加者数は過去最高です。ちょっとした本番規模。
ご覧のご機嫌ぶりです!笑

この翌日は、同じく「屯」にてトークイベントに参加してきました。

鈴木励滋さんは横浜を中心に、しょうがいを持つ方々の施設の所長をしながら、施設のメンバーとアーティストを繋ぐ活動をずっとやっています。

それでいて、ハイバイや僕の作品をずっと見てくれていて、僕を神奈川の「むくどりの家」に連れて行ってくれた人です。
そこで僕は「ワレモロ」が演劇のためだけじゃないお役立ちツールである可能性を感じ始めました。
励滋さんはほぼ、命の恩人です。
同い年!

トークイベントの様子は後日また、描かせてもらいます!

来月(7月)は、同じく長野県ですが、岡谷市で「ちょっといきなり本読み!」を開催します!

お近くの方は、ぜひ来てくださいませ〜〜!

リンク貼っておきます!


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