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しまーマルク・ヤンセン|絵のちから!絵が無限の物語をつくり出す|大人も楽しめるおすすめ絵本

絵本の醍醐味といえば何だろう。絵によって、物語の世界に没入できること? 絵が、物語をより具体的にしてくれること?

やはり、絵本というのだから、絵が果たす役割はとても大きい。絵本の絵には特別なちからがあると思うのだ。そんな絵のちからを強く強く感じることができる絵本が、こらちの作品だ。

『しま』
マルク・ヤンセン 作
福音館書店
ページ数 : 24ページ
サイズ : 34×25cm

作者のマルク・ヤンセンさんはオランダの作家・イラストレーター。彼のオンラインショップがあるので、そこから彼の作品をチェックすることができる。

この絵本の特徴はなんといっても、絵だけで構成されていること。見開きいっぱいの絵が、想像の世界にどっぷりと浸らせてくれる。34cm×25cmと大きいサイズであることも手伝って、臨場感たっぷりだ。

ストーリー性を持ちつつも、文字がない構成になっているこの絵本は、一切のセリフや物語展開を読者に委ねてくれる。

「この子はなんて言っているのかな」「どうしてこうなったのかな」「この子は何歳だと思う?」子どもと一緒にいろんな想像をしながらも読むことも楽しそうだし、最後まで絵本を読んで、その後に言葉で物語をつくりっこするのも楽しそう。

想像した内容やつくった物語を書き留めておいて、その時々での物語の変化を楽しむのも素敵だなあ。どう楽しもうか考えるだけでわくわくするのが、この絵本の魅力のひとつだ。

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絵本はきっと子どもにとって、広い広い世界と自分自身との架け橋になるものだし、想像力を育む重要な土台になるだろう。絵本を読んでもらう・読む時間を楽しみにしている子どももたくさんいるはずだ。

そんな子どもたちは、純粋に絵本の物語や言葉、絵を楽しみ、惹きつけられているだろう。

難しいことは、何もわからなくていい。ただ、絵のちからというものを、子どもが感じてくれたら嬉しい。


絵本についての私のnote


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