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王様と九人のきょうだい|定番の王様もので、絵本世界旅行を|大人も楽しめるおすすめ絵本

絵本にはいろんなタイプがあると思う。冒険もの、日常もの、お姫様もの、動物もの、食べ物系、図鑑系など。

冒険もの、日常もの、とひとくちに言っても、国や文化、時代が違えば全く違う雰囲気を持つ。

だから、テーマを決めて絵本の違いを味わうことも、絵本体験の醍醐味だと思うのだ。

「今日は冒険ものの絵本をいっぱい読もう」「明日はご飯の絵本がいい」そんな風に絵本を選ぶのも楽しいだろう。

そこで今回は、冒険もの絵本の中から、中国の物語を紹介したい。この絵本で中国の文化を体験する旅行を楽しめる。

君島 久子 訳 , 赤羽 末吉
岩波書店
42ページ
定価1,320円

中国の少数民族イ族に伝わるお話。翻訳されたのは中国文学者として知られる君島久子さん。絵は赤羽末吉さん。『スーホの白い馬』などの挿絵で知られる、著名な絵本画家だ。

表紙を見ての通り、九人のきょうだいは似ているものの、少しずつ違った特徴を持つ。それぞれ個性を持っている。どんな個性を持っているのかは、絵本を読んで楽しんでいただけたらと思う。

悠然と、そして自然と美しく調和した中国の風景と、生き生きとした登場人物たちの表情が、物語を回していってくれる。

王様が出てくる絵本は世界にたくさんある。そんな数ある絵本の中のこの1冊は中国からやってきて、中国らしさ、中国に住む少数民族の文化や考え方を反映している。そんな背景を噛みしめながら、王様の九人のきょうだいの物語を心から楽しめたら、そんなに素敵なことってないと思うのだ。


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