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あきれる話

もう子供産むなんて無理ですよね。
いやいやそもそも子供なんて産めないですよね。
産んだら育てなければいけないですからね。
私に子育ては無理ですもんね。
まず子供産む資格がないですよね。

いよいよタイムリミットが来るとなると何度も繰り返し考えたことをまた考える。考えが問いかけの形をしているのは、お伺いを立てなければいけない人がいるからだ。母、父、妹、世間様。
私が子供を産むとして、両親と妹は反対だろう。私には経済力がないというだろう。でも経済力以上に彼らが問題視しているのは、私の人間性だろうと思う。それとも何も言わず無視するだろうか。

幸い妊娠しているわけではなく仮定の話だから、どうということはない。子供を産めない理由と、仮定の話を何度も考えるわけを少し確認してみようと思う。

産めない理由は私の人間性と経済力に問題があるから、に賛成だ。
ではそれが分かっていながら、子供を産むとか育てるとか子供がいたらとか考えるのはどういうわけだろうか。
卑しいことを考えるもんだ、子供のいる生活が羨ましいのだ。
どうりで、もし子持ちだったらどんなに生活が苦しくみじめか想像して納得する作業を繰り返していたわけだ。

こんなに醜いことを日々繰り返していたのは、本当は十分な経済力があって、まともな人格でありたかった、そういうことだろう。

まともな人格をしていたら、経済力も問題なかったかもしれない。
日々あこがれて、あこがれぬいている普通の人のように幸せな家庭を築けていたかもしれない。幼稚にもそう考えた。そんなところだろう。
では答えは簡単。私は子供を産んではいけない。妊娠してはいけない。

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