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【読書感想12】アフター・ヨーロッパ --ポピュリズムという妖怪にどう向き合うか/イワン・クラステフ

以下要約とコメント。
・近年EUが直面した複数の危機のうち、難民危機だけが本質的な危機である。
・EUには3つのパラドックスがある。すなわち、中欧のパラドックス、西欧のパラドックス、そしてブリュッセルのパラドックスである。中欧の人々はEUが好きだがリベラルは嫌いだ。西欧ではリベラルでコスモポリタン的な若者が政治的な運動を組織するに至っていない(SNSで集まり、一瞬不満を爆発させて終わってしまう)。ブリュッセルの能力主義エリートは、能力が高いが故に国家への忠誠心を疑われ、人々から信用されない。
・とにかくsurviveすること、それだけがよりよいEUを実現する唯一の方法だ。改革は直線的には成し遂げられない。

(コメント)
何が言いたいのかよく分からない。取り留めもない。処方箋もない。「本書は、これから起こりそうなことについてただ思いめぐらすこと…が目的」だそうなので著者としてはそれでいいのかもしれない。まあ、ヨーロッパで起きていることについてヨーロッパ人が語った本という意味では貴重かもしれない。


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