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157 動画配信サービスの強み弱み

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
動画配信サービスで映画やドラマ、スポーツ等を視聴される方が近年は多いかなと思います。

「独占配信」「オリジナルコンテンツ」など、それぞれ様々な特徴を持っており、自身の好みに応じて契約先を選んだり、はたまた複数契約されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自宅内で生活する時間が増えたのを皮切りに、サービス数も増え、市場規模も右肩上がりで成長していますが、中には「あれ、大丈夫かな」と感じるサービスも出てきているようです。

スポーツ動画の配信を手掛けているDAZNが2月下旬から値上げをするそうです。この業界についてあまり詳しい方ではないのですが、一消費者目線で見ると3000円/月はまぁ高い印象ですね。

値上げの経緯ははっきりと分かりませんが、
・メインコンテンツである各競技の試合数の減少
・放映されるコンテンツ幅の縮小(CLチャンピオンズリーグが放映されない等)
などの理由により解約が増えている等の書き込みが見受けられました。

これが本当かは分かりませんが、コンテンツが少なくて解約数が増えてるのであれば、値上げでさらにそれが加速するので、値上げによる収益増と解約による収益減を天秤にかけて前者で勝ち筋を見いだすというのは考えづらいですね。スポーツの放映権料は莫大な金額だと聞くので、単純に値上げをしないと苦しいという台所事情があるのでしょうか。

放映権料についてちょろっと見てみるとJリーグとの契約だけで年間約186億円あるようです。プレミアリーグなど含めると想像を絶しますね。

J,LEAGUE.jp「JリーグとDAZNの新たな放映権契約について」2020年8月26日(水)  より抜粋


そういう時世なので仕方ない部分もあるのですが、配信される試合が少ないのは致命的ではありますね。
映画、ドラマ、アニメ、バラエティと違って、スポーツはライブ感が無くなると途端に興味が失せる方もいらっしゃるので、過去の試合の再放送や、好プレー集、選手のインタビュー企画等では中々代わりは務まらないのかなと思います。

約1年前のデータですが、動画配信サービスの国内シェアをまとめてくれているグラフがありましたので添付しております。

GEM Partners株式会社「動画配信(VOD)市場5年間予測(2021-2025年)レポート」2021年2月17日 より抜粋

売上自体は伸びているものの、シェアを伸ばしたのは上位3社とディズニープラスでしょうか。その他は軒並み下がっている格好です。
DAZNはシェア約10%なので2020年1年間の動画配信事業の売上は320億円といったところでしょうか。放映権料で全て持っていかれているのでは。。。と心配になってきました。

反面、オリジナルコンテンツを展開しているところはやはり強いなという印象を持ちました。バチェラーを観るためにアマプラに登録したという声も聞くので、魅力的なコンテンツを自社で製作する環境の有無というのが分かれ道になりそうですね。Netflixはクリエイターの囲い込みも含めそのあたり早かったですね。

乱立している動画配信サービスですが、業界図がどのように塗り替えられていくのか楽しみなところではあります。

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