見出し画像

401☆ローマの旧ユダヤ人地区

ブラッチャーノから電車とバスを乗り継いで、ローマにある旧ユダヤ人地区、Gettoゲットーへ行ってきました。

画像1

ものすごく良いお天気!
ヴェネツィア広場でバスを降りて5分ほど歩くと……

画像2

古代ローマのマルチェッロ劇場に到着。

コロッセオのようなデザインですけど、実はこのマルチェッロ劇場は紀元前13年の建造です。
コロッセオは紀元80年。
このマルチェッロ劇場のデザインをベースにしてより多くの収容可能な円形競技場コロッセオを作ったと言われています。

マルチェッロ劇場では今でも夏場だけコンサートが開かれる現役のローマ遺跡。
日本なら囲いをして遠くから眺めるだけになりそうな遺跡もしっかり現役で使われるのがイタリア。

そして、このマルチェッロ劇場の使いまわしっぷりはさらにすごくて……

画像3

16世紀に最上階に増築された家に、今でも人が住んでいます!

さて、このマルチェッロ劇場脇の細い道を通り抜けると、旧ユダヤ人地区ゲットーです。

画像4

これはウチにある画集なんですけど1800年代ローマの風景がいっぱい載ってます。
ゲットーの様子もいくつか収められていまして、昨日、出かける前にちょっと眺めていきました。

上の絵の中にもあるようにここは当時、魚市場として栄えていたそうです。
イタリアでもっとも大きな魚市場、今の日本なら築地、豊洲的な。

画像5

オッターヴィアの回廊建築の奥を描いたものなんですけどね。
上部が三角形でアーチのある建造物、分かりますか?

画像6

コレなんですーっ!
昔の絵に描かれている風景が現存してるって、すごいですよね!

こんなふうに古代ローマの建造物から中世の面影まで色濃く残すローマのゲットー。
観光の際にはぜひ訪れてほしいと思います。

画像7

オンラインサロン配信のあと、このお店でアペリティーボしました。
ゲットーにはユダヤの戒律に則ったパン屋さんやレストランが多く集まっているのです。

画像8

アペリティーボプレートにしました……飲み物付きで12ユーロ!すばらしい!

中央に乗ってるのはユダヤ風アーティチョーク。
丸ごと素揚げにしてあります。
一般的にはひとつ丸ごとを花のように開いて揚げるのですが、おつまみセットなので1/4カットです。

ほかに、ポテトフライ、ひよこ豆のペースト、トマトのオリーブのブルスケッタにひよこ豆のコロッケみたいな揚げ物。

ユダヤ教では、ひづめの割れてない動物の肉、イノシシや豚、馬肉などはNGとか、ト殺から解体、清浄方法の決まり事とか、乳製品と肉を同時に摂取してはいけないとか、けっこう細かい決まりごとがあるんですね。
うっかり、豚エキス入りのヌードルを食べちゃったり、食べても良い牛肉でもミルクシチューはNG。

きっと、衛生状態の良くない、冷蔵庫もないような時代にお腹を壊さないよう考えられた決まり事なんじゃないかなと思います。
それが戒律として残り、今では宗教的な意味合いが強くなっている。

そういえば機内食でもコーシャメニューがありますよね。

ローマの旧ユダヤ人地区は7、8年ほど前に1度、ユダヤ風アーティチョークを食べるために訪れただけだったけど、今回は散策にあたりいろいろ調べて多くのことを知ることができて良かったです。

やっぱり、旅は良いねぇ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?