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目標を立てるときは本命のものだけに絞る

はじめに

資格試験(・受験)関連マガジンの四記事目です。


年末が近づき、今年の振り返りをしている方も多くいらっしゃるのではないではないでしょうか。
今年中にやっておきたいことと、来年の宿題に回すものの取捨選択をしながら、「来年はどんな年にしたい?」、「実現したい目標は?」と、既に来年に思いを馳せていらっしゃるかもしれません。


【一年の計は元旦にあり】という言葉にもあるとおり、元旦もしくは三が日の間に新年の抱負を考える方が多いでしょうし、私自身もそうですが、実際には、年末から来年の抱負や実現のための計画を考えていたりしますよね。


そこで今回は、年末も近いので、【目標設定】というテーマについて書きます。


元々、目標設定にはいろいろ詰め込むタイプだった

元々、何か目標を立てるときにはいろいろな目標を詰め込んでいました。
あれも叶えたいし、これも叶えたい。
考えているうちに欲張りになって、自分でも把握しきれないほどの目標を紙に書き連ねていました。

目標を設定するときって、『心機一転!』みたいな状況なので、精神状態が普段とは違うと思うんです。前向きで、エネルギーに満ちていて、自分のことは目標達成のためにバリバリ努力できるスーパーマンのように思っている(笑)

でも実際は、愚直な日々の積み重ねなわけで、前向きでエネルギッシュな気持ちを容易に維持できるような刺激的なことなんて、そう起きるわけじゃない。

そんな中で、たくさんの目標を設定してしまうと、だんだんその目標の多さに疲れてくると思うんですよね。はっきり言って萎えるんです。
その結果、目標それ自体を考えないようになってしまうということが多々ありました。

しかも、目標を立てている段階ではすべて実現したいと思っているから、目標間に優劣をつけていない。そうすると、どうしても叶えたい本命の目標が、他の雑多な目標に埋もれてしまうのです。
そうなると、もはや本末転倒ですよね。
もっと上昇したくて立てたはずの目標のせいで、逆に停滞する事態に陥ってしまいます。


【目標】と【目標達成のための手段】は異なる

これも、以前は曖昧なまま目標設定していました。

目標というものは、立てるだけでは意味がなくて、その目標や夢を叶えるためにはどうすればいいか、綿密に戦略を練る必要があります。

受験や資格試験勉強などではよく、【ゴール(目標)から逆算して計画を立てるのがいい】と言われますよね。この時期にこうなっているためには、このときまでにこうしていなければならない、そのためにはこのときまでにこれを……という風に、ゴールから現在まで遡って計画を練る手法です。
(これは、受験や資格試験に限ったことではなく、ビジネスやその他の夢でも一緒だと思います。)

以前は、その目標と、目標を実現するための手段をごちゃ混ぜにして、すべて「目標」としてしまっていたのです。
わかりやすい例でいうと、【毎日10時間勉強する】(ただしこれは、目標達成の手段としても良くないと思います。)とか、【お菓子が一日三個までにする】だとか。

これは、それを行うこと自体が目標だったわけではなく、成績を上げるとか何キロ痩せるとか、そういった具体的な目標の手段に過ぎないわけですけれども、その辺をいっしょくたにしてすべて【目標】と括ってしまっていました。

その結果、目標数は必然的に多くなり、上で述べたのと同じ悪循環(どうしても叶えたい本命の目標が、他の雑多な目標に埋もれてしまう)に陥ります。


司法試験に受かった年の目標

生まれてこのかたずっと、たくさんの目標を設定してきてしまいましたが、司法試験に受かった年にはじめて、目標をたった二つに限定しました。

それは、

(司法試験に)受かる

痩せる

という極めてシンプルなもの。


どうしてこの年だけ二つに絞ったのかというと、この年は自分の中で「絶対に今年、司法試験に合格するぞ!!!」という気持ちが激しく燃えていたからです。

その目標に匹敵するほどに実現したい他の目標などありませんでしたし、実際に何か他の目標を設定したとしても、そちらに構っている余裕はありませんでした。
そして何より、大本命の目標を自分の中で際立たせるためにも、絞ったほうがいいと思ったのです。

(そういう意味では、おまけのように設定した“痩せる”という目標も不要でしたね。)


目標はシンプルであるべきだと思う理由

司法試験に合格した年だけ、シンプルな目標設定で臨んだわけですが、私にはこちらの方がよく合っていました。

単純明快な目標で覚えやすいため、夜、ベッドに入ったら「受かる」と心の中で唱えるのが日課になりました。そうしているうちに、意識下にその目標が深く刻まれたと思いますし、そうした意識の変化によってより一層勉強に身が入りました。

目標は、一、二個に絞るべきというわけではありません。
自分のキャパを大きく超えない分には、幾つ設定してもいいと思います。
ただ私の場合は、本命の目標に絞ったからこそ、力や意識をその本命の目標に集約できたと思っています。

また、「いくつ設定してもいい」と思うより、「絞ろう」と意識することで、本当に叶えたい目標なのか自問自答でき、より目標や将来について真剣に考えるきっかけにもなると思っています。


本当に叶えたい目標だけを設定する

上で述べたように、私は、【受かる】のほかに【痩せる】も設定したのですが、そちらは実現したのかどうかというと、『?』という感じです。

そもそもなぜ設定したのかも定かではないのですが、20代半ばで美味しいものを食べながら、友人達と「ダイエットしよー」と口癖のように言い合っていたので、おそらくその延長で設定したのだと思います。

その程度の気持ちなので、「痩せたい」という気持ちは嘘ではないにしても、「痩せなかったらそれはそれでいい」とも思っていたはずなのです。

そう思っている時点で、実現しなくても構わないと思っているのですから、それはもう目標じゃないですよね。
そして、その程度の「願望」のために努力を重ねることはできないので、よっぽど運に恵まれたなどの事情がないと叶うことはありません。

実際に私も、痩せたのかというと『?』という感じで、実際は痩せも太りもしなかった記憶です。


目標を立てるのは新年に限らない

年末年始が近いために書いた今回のテーマですが、目標を立てるのは、新年に限りません。
年度の途中だって、叶えたい目標や夢は出てくるものだと思いますし、そういったものに出会ったら、想いや熱が冷めないうちに、実現手段の戦略を練った方がいいからです(思い立ったが吉日!)


おわりに

私自身、来年は仕事復帰することもあり、仕事への向き合い方や理想の人物像なども踏まえて、どんな目標を設定するのか考えていきたいと思っています。
シンプルな目標を一、二個設定し、その実現戦略を練るための自分会議をするつもりです。



よろしければ、本マガジンの過去記事も併せてよろしくお願いします。

読んでいただきありがとうございました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。