刀にまつわる5つの言葉を紹介|武士道は無意識の中に継承されている
少し前に、武士道について記事を書きました。日本人の自己犠牲的な働き方や、自分や家族よりも社会のコミュニティでの和を重要視する考え方は、武士道から来ているという内容です。
しかし、一方で「もう武士道なんて古い!」「今の日本人には武士道の心なんてひとかけらも残ってない!」と思う方もいるかもしれません。
確かに、「自分が壊れるくらいなら逃げましょう」とも言うくらいです。(第三者が行ってくれる退職代行サービスもあります)
とは言え、何気に使っている言葉には、意外と武士道精神が色濃く残っていました。そんな無意識なうちに使っている使われている武士道言葉をあつめてみました。
1.抜き打ち(テスト)
抜き打ちとは、刀を抜いて即座に切ることを意味します。そこから予告なくするという意味で使われています。
「抜き打ちで〇〇する」のような使われ方をします。一番おなじみなのは「抜き打ちテスト」ではないでしょうか。この言葉は今も昔も学生の中で恐れられている言葉ではないでしょうか。笑
2.反りが合わない
反りとは、日本刀ならではの刀身の曲線です。昔は反りなどなく直刀で突くのが主な攻撃方法でしたが、肩を中心とした円運動で「切り抜く」方に使い方がシフトしたので、反りをつけて使いやすくしました。
刀の鞘(さや)も同じように反っており、刀身がしまえるようになっています。しかし、この反りが異なる鞘を使ってしまうと収まりよく刀が収納できないことから、「お互いの性格や考え方異なり、うまくやっていけない」の意味として使われます。
反りが合わないも、今でもしっかり使われてますね!
3.鎬(しのぎ)を削る
鎬(しのぎ)とは、日本刀の側面の膨らんだところを指します。もともと、刀身に膨らみはあまりなく細く作られていました。しかし、細い刀は切れ味は良いですが、耐久性がいまいちでした。そこで切れ味を維持しつつ耐久性を持たせるため側面を太くしたのが鎬(しのぎ)のはじまりです。
刀どおしが激しくぶつかると、この鎬(しのぎ)部分があたります。そのことから激しく争うさまが言われています。
「しのぎを削る」も今でもよく使われています。鎬(しのぎ)を何かをよくわからず使われてる方も多いのではないでしょうか。(現に自分も今更に鎬がどこかを学びました!)
4.付け焼刃
上記は日本刀の断面です。上の方は名刀の断面図で、粘り強い軟鋼芯金の周りを硬鋼が巻かれて鍛造したものです。切れ味よく耐久性に優れています。
一方、下の方は、軟鋼で刀身を造り、刃先のわずかな部分に硬鋼を焼き付けたものです。これが付け焼刃です。こちらは軟鋼と硬鋼の間に不純物が入り、一見切れそうですが実際は切れず、刃先が簡単に割れたりします。
これを所以として、その場しのぎとか、一時的に知識を身につけて間に合わせる意味でつかわれる言葉となりました。
5.元の鞘(さや)に収まる
抜いた刀が元の鞘に収める動作から、いったん縁が切れてしまい仲たがいした状態のものが、再び元の関係に戻る意味で使われます。
現代では、短縮して「元サヤ」だねと、仲の悪かったカップルが復縁したときによく使われます。
無意識の中にしっかりと受け継がれている武士道の言葉たち
武士の命である刀に由来した、今でも使われている言葉を5つをピックアップしてみました。
1.抜き打ち
2.反りが合わない
3.しのぎを削る
4.付け焼刃
5.元のさやに戻る
しっかりと武士道が受け継がれていることがわかりますね!
#3行日記 : 好転を感じてます
日記につき、自分にしか分からないことかもですが、何となく最近好転を感じます。良い兆しだと思います。とはいえ、まだまだ落ちるところもあるので今の感じを幸せと受け止めまい進していきます。(なんのこっちゃ笑)
今日も、最後まで読んでいただきありがとうございました。