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#78 新型コロナウィルスという未知の障害

人物、バンド名等説明
・RUIDOSA INMUNDICIA
:2004年頃に、オーストリアのウィーンで結成されたチリ人女性ボーカルのHARD CORE PUNKバンド。
・ゲオルグ:GEORG。英語読みではジョージと呼ばれ、日本ではゲオルグと呼ばれるRUIDOSA INMUNDICIAやSOTATILAのドラムス。

#78 新型コロナウィルスという未知の障害

 日本では1983年、海外では2004年からバンドでライブをやり続けてきたが、全てが制限されてしまう新型コロナという未知のウィルスが出現した。外出が制限され、バンドでのライブはおろか、集まっての食事すらできずに、様々な店舗の営業は深刻な事態に遭遇していた。
 制限により、俺たちがバンド活動をしてきたライブハウスも経営の危機に陥った。ライブを開催することもできず、みんなで集まって騒ぐための場所であるライブハウスは、コロナ感染者を出したことによって、世間から猛バッシングに遭ってしまう。
 ライブハウスはバッシングされるが、満員電車は制限しない。意味不明な政策を打ち出した日本の政府は、何の頼りにもならない。このままでは俺たちの居場所であり、生きて行く上でなくてはならない存在のライブハウスがなくなってしまう。

 そこでいち早く立ちあがったのが、バンド活動を行うアーティストだった。HARD COREやPUNKバンドの動きは早く、早々に多くのバンドが救済のために様々な活動を行い、自分たちの居場所を守ろうと必死に戦った。
 FORWARDもライブハウス救済用のCDを作り、必要経費を引いた全額をライブハウスに寄付した。DEATH SIDEでもチェコの「OBSCENE EXTREME」のライブ音源と、イタリアの「VENEZIA HARD CORE FEST」の映像をCD/DVD化した音源を発売し、売り上げをライブハウスに寄付する。さらに「VENEZIA HARD CORE FEST」が存続の危機だというので、未発表音源を配信で販売し寄付するなど、焼け石に水かもしれないが、少しでも足しになればと足掻いていた。

VENEZIA HARD CORE FESTドネーション / FOOD NOT BOMBS(爆弾ではなく食料を)ドネーション音源配信はこちら

DEATH SIDE / SAVE THE LIVE HOUSE BENEFIT のジャケット BEAK THE RECORDS
FORWARD / LIVE HOUSE BENEFIT CDのジャケット BLOOD SUCKER and BREAK THE RECORDS

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30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!