#56 DEATH SIDEニューヨーク前夜
人物、バンド名等説明
・ORI:元MAD CONFLUX、DESPOZ、PILEDRIVERなどのギタリストで、現DEATH SIDE。
・デイヴ・ディクター:M.D.C.のボーカリスト。
・THE ACHERON:当時ニューヨークでHARD COREのライブをやれる場所。
#56 DEATH SIDEニューヨーク前夜
DEATH SIDEのニューヨーク公演が決まった頃、鉄アレイも初アメリカツアーが決定していた。鉄アレイのツアーは東海岸が中心だったため、ニューヨークでライブをやることにはなっていたと思う。
DEATH SIDEのニューヨーク公演と、鉄アレイのアメリカツアーの日程が奇しくも同じ時期であり、DEATH SIDEの追加公演をやるならば、アメリカ東海岸にいる鉄アレイにも出演してもらおうという、ダノの粋な計らいだ。
鉄アレイは日本のHARD CORE PUNKを語る上で欠かせない重要な存在であるとともに、1988年から共同企画である「BURNING SPIRITS」を立ち上げ、DEATH SIDEでもFORWARDでも何度もライブやツアーをやった仲で、私生活でもよく一緒に遊んだ本当の親友と呼べる仲間だ。
DEATH SIDEをCHELSEAと一緒にやっていときに描いていた夢である海外公演が、やっと実現した。そのライブが、親友であり盟友の鉄アレイとニューヨークで一緒になんて、完全なるBURNING SPIRITS in ニューヨークだ。
海外にでは日本のHARD COREを伝えようと力を尽くしてきた。シーンそのものを伝えたいとも思い、WARHEADともアメリカツアーを行なった。しかし、鉄アレイとDEATH SIDEで海外のライブをやるという事実は、俺の中ではかなり特別なものだ。人生を賭けて思い続けてきたことが、現実となった信じられない奇跡の瞬間である。
鉄アレイも出演する追加公演が発表されると、そのチケットも瞬く間にソールドアウトとなる。否が応でも気合いが入り2016年を迎え、東京では桜の咲く4月にニューヨークへと旅立った。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!