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京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼②インド事情

漆黒の闇の中を滑るように、夜間飛行は続いている。
雲が厚いのか、額を窓に押しつけても、星は見えない。

出発の慌ただしさも治まり、機内は、寝息が聞こえ始めた。
飛行機は現地時間、朝5:00にバンコクで乗継ぎ、10:30発タイ航空319便で、ネパールのカトマンズへ。
12:45に着くそこから国内線(16:30発)で、バイワラ空港(17:00着)へ。

京都とネパールは3時間15分の時差。陽が暮れる方向に向かうので、中々、太陽が落ちない。
ネパール、バイワラ着の17:00は、京都なら、20:15である。
先の長~い,移動時間に、いささか気が重い‥
まぁ、バイワラまで、だいぶ時間もあるので、この間に、インドについて、少し知った事をおさらいしておこう。


インドの面積は約329万平方キロ。日本の約9倍である。
人口は、約12億2000万人(日本の約10倍)。2020年には14億人を超え、中国を抜き、世界一になる見込み。
(中国の一人っ子政策も今春、緩和されるので微妙だが)

人口ピラミッドは、裾広がりの理想的な三角形。
人口の六割が30歳以下なので、労働人口が長期に渡り安定供給され、経済成長に伴い中間層の所得が増えれば、消費もさらに拡大し、より大きな経済発展が見込める。はずだが‥

国民の58%が農業に従事し、食糧自給率100%。
豊かな第一次産業に対し、工業立国となるための第二次産業がまだ育た無く、国内流通のインフラ整備も遅れているようだ。

“ゼロ”の概念を発見した国だけに数学に強く、長年、英国の植民地だった為か、ヒンディー語の他、英語を共通に話す。
この強い数学と英語力で、ITや医療、医薬分野で急成長。
そう云えば、インドのバイ○グラは安い、と聞いた事がある^^。

国土が広く、人口が多く、天然資源にも恵まれた新興工業国のグループ「BRICs」の一国として、4、5年前まではインドも、中国に続く国として、経済の大躍進が注目されていた。
が、2011年にGDP9.2%を記録したのをピークに、急速に景気は減速。今や国内は、消費者物価が毎年10%近くアップのインフレ状態。経常赤字も抱えている。

最近では特に、米の金融緩和の縮小で、財政基盤が弱いインドから、投資マネーが流出している問題が、注目されている。
経済は流動的であり、また他国の影響も大きく、一国の成長力だけでは、何ともし難い事だが、しかしインドでは、今も一日1.25ドル以下で暮らす人(貧困率)の割合が、人口の3分の1を占めて、世界一貧困層の多い国、だと云う現実がある。

一方、日本企業のインド進出は、昨年で1000社を越えた。
また、今年の1月には安倍首相がインドを訪れ、インフラ輸出促進のために、約2100億の円借款供与を表明している‥
その意味では、日印の関係はこれから、もっと深まるんだろ‥

あぁ、何とも難しい話は‥、眠りを誘って‥、○△×□‥‥

インド仏跡巡礼③へ、続く

(2014年2月27日 記)

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