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出雲大社へ①

出雲大社へは、もう何度行っただろうか?
出雲大社は京都から約362km、車で約6時間かかる。

出雲大社の近くの来待(きまち)地域は、いわゆる、
“出雲石”と呼ばれる砂岩系の石灯篭の産地である。

苔がむし易く、優しい茶色の石肌に趣がある銘石だが、
その石灯篭の商談の時、出雲大社へ寄ったこともある。

京都を朝5時に出て名神、中国道、米子道、安来道路、
松江道路、山陰道、と走り続け、何とか昼前に着いて、
一通り、来待での打合せを終えて、ひと安心。

「折角ヤシ」と、出雲大社へ足を伸ばして参拝。

気づくともう3時近く、遅い昼飯の出雲蕎麦を呑み込み、
また、ひたすら走り続けても、京都着は夜9時過ぎ。

もうヘトヘト。京都から車の日帰りはお勧めできません。

そんな経験もあるが、普通、出雲大社には観光バスで行く。
各種の会での研修が多いけど、友人との格安ツアーもあった。

京都から広島の厳島神社に寄ってから、北上して出雲へ。
玉造に一泊して京都へ。観光バスに乗ってるだけとは言え、
直角三角形をなぞるような、腰の痛い超ハードなコースだった。

出雲大社の周辺は玉造を初め、湯の川、三瓶と温泉の宝庫。
美しい城下町の松江や、庭園で有名な足立美術館、境港の
水木しげるロードなど、見所、食べ処、土産処が満載。

近頃では、世界文化遺産の石見銀山も加わって、山陰観光
と言えば、出雲大社は必ず入る“お約束の地”である。

まして今年は「平成の大遷宮」により、修造されていた国宝
の御本殿が蘇り、5月に大国主大神がお還りなられた年。
是非にと、家族旅行の目的地の一つとして行ったのである。

今回の出雲大社へのアプローチは、南からの北上コース。
フェリーで神戸港から新門司。船上泊で早朝から秋吉台へ。

秋芳洞の神秘的空間に浸り、奇岩の並ぶカリスト台地を抜け、
萩の明倫館、萩城下町、松下村塾、松陰神社を観て、毛利家
菩提寺東光寺の石灯篭群に圧倒され、温泉津温泉にて宿泊。

翌日、須佐之男命を祀る須佐神社を参拝して、出雲大社へ。
新門司からの走行距離469km。何とも遠いアプローチだ。

帰路は、蒜山を通って京都着、362km。全走行距離831km。
温泉津を頂点とした、二等辺三角形みたいな長い道のりで、
これもあまりお勧めのできない、超ハードなコースである。

出雲大社へ②に続く

(2013年9月22日 記)

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