これさえ読めばライフコーチングの効果の全てが分かる/コーチングの効果を研究データから解説
はじめに
皆さんコーチングと聞いて何となくイメージは湧くけど、具体的にはどんな効果があるのか分かりにくいなと思ったことありませんか?
本投稿では、コーチ資格(米国CTI認定コーチ)と上場コーチング会社で法人セールスの経験を持つ筆者がコーチングの効果に関する研究結果を基にコーチングを受けたらどうなるのかをご説明してきたいと思います。
活用する研究内容
検証内容
今回は、L.S.グリーン氏(ウーロゴン大学、ニュージーランド)、L.G.オード氏(ウーロゴン大学、ニュージーランド)、A.M.グラント氏(シドニー大学、オーストラリア)のライフコーチングが与える影響(目標達成への努力や幸福度など)についての研究(Cognitive-behavioral, solution-focused life coaching: Enhancing goal striving, well-being, and hope)を活用したいと思います。
こちらの研究は、参加者56名をGroup1(コーチングを受けるグループ28名)とGroup2(コーチングを受けないグループ28名)に分け、10週間後の各グループの各項目のスコアをチェックするという内容です。
検証結果
Group2は各スコアがほぼ横ばいなのに対して、Group1はコーチングを受けたことにより各スコアは大きく増加しています。
※研究データではその他の項目(他者とのポジティブな関係など)も調査されており、その他の項目についてもスコアが上昇しています。今回は上記表に記載している項目に絞って解説します)
以下で結果の考察を行っていきたいと思います(※以下の考察は私個人の見解であり、研究論文の内容ではありません)
コーチングの効果①自己成長
なぜコーチングを受けると自己成長のスコアが上がるのでしょうか?
コーチングとは、「クライアントの行動変化と自己成長を促すコミュニケーション」です。
下記のコーチングの流れに沿って解説していきます。
クライアントが自ら行動変容をしてそこから学びを得ながら自己成長をしていくためには、まずは、心から達成したいという目標を設定することが大切です。
人から与えられた目標では、なかなか自発的に行動を起こし、学びを得ようとはしませんよね。
コーチングでは、クライアント自らが達成したいという目標を設定するために、まずはクライアントのBeing(在り方)を深堀して、人生の目的の明文化や価値観の洗い出しを行います。
そして、クライアントが自らの人生の目的や価値観にそって本当に達成したい!と思う目標や実現したい事を設定し、内発的動機付けにより行動することを促すのです。
さらにコーチングでは、毎セッションで目標達成に向けた行動を決め、セッション間でクライアントはその行動を実行します。
そして、次回セッション時には行動の振り返りを行い、クライアントの学びを深めたり、クライアントが壁にぶつかった時には勇気づけなどを行います。
そうすることで経験学習サイクルがまわり、クライアントは自己成長をしていくのです。
BeingとDoingを探求すること
ここでのポイントは、BeingとDoingの両方を探求することです。
単にDoing(目標や行動)だけ決めても、自己成長にはつながりにくいと思います。
Beingがあるからこそ、Doingに意味が生まれる。
だから行動することにより、より多くの気づきや学びを得ることができ、自己成長につながるのです。
コーチングの効果②自律性
内発的動機付けがポイント
自律性が高まる理由は、コーチングを受けると内発的動機付けによりクライアントが行動をしていくようになるからです。
先ほどもご説明しましたが、Beingに紐づいた目標を設定するため、Doingに意味が生まれ、主体的に行動することにつながります。
また、コーチングでは、基本的にコーチはアドバイスやティーチングを行いません。その代わりに、質問をして、クライアントが自ら考えて答えを出せるように関わります。
だからこそ、誰かにやれと言われて強制されるのではなく、Beingと紐づけ自ら目標や行動を設定することで、内発的動機付けにより行動することができます。
最終的には、自ら考えて行動する習慣が身に付き自律性の向上へとつながっていきます。
近年日本でもコーチングを取り入れる企業が増えている理由の一つは、VUCA時代のビジネス環境を生き抜く上で、自律性をもった自律型人材を育成していくためです。
コーチングの効果③生きがい
価値観の探求
コーチングでは、コーチからの質問により、クライアントが自分自身を深く内省し、大切にしたい価値観を明確化していきます。
コーチは、クライアントが大切にしたい価値観を尊重し、その価値観に沿って選択し生きていくことが人生において最も重要だという基本マインドを持っています。
だからこそ、コーチングではまずクライアントが大切にしたい価値観を探求していくのです。その結果クライアントの人生の目的が明確になり、「何のために人生を生きていくのか?」という問いの答えを言語化できるようになります。
そして、人生の目的を達成するために日々価値観を尊重し、行動していることが生きがい(幸福)へとつながるのだと思います。
以下は私がコーチングをさせて頂いたクライアントの感想です。
まずは自分自身の価値観を明確にすることが生きがいや幸福につながると改めて感じました。
コーチングの効果④自己受容
コーチングは自分と向き合う場
日々忙しく過ごしている中で、自分自身を内省する時間を確保している人は少ないのではないでしょうか?
コーチングは自分自身を深く知る時間であり、自分自身と向き合う場でもあります。
これまで話をしてきたようにコーチングは、自分自身を深く知り、価値観を探求し、それを尊重してありのままに生きていくことを支援します。
自分自身が大切にしたい価値観や今後の人生をどのように生きていくかが明確になるとありのままの自分を受け入れることができるのでないでしょうか。
また、コーチングでは、これまで向き合うことを避けてきた自分自身や過去の出来事と正対することが多々あります。
感情や新たな行動を起こす際に、行動を止めてしまう思考パターンと向き合うこともあります。
「私なんて…まだまだ未熟だ」
「こんな私にできるわけがない…」
「モヤモヤする.」
これらに一人で向き合って気づきや変化を起こすことは難しいです。
しかし、コーチはクライアントは「できる存在」であると信じています。
そして負の感情や向き合いたくない自分の奥に本当の願いがあると信じてコーチは関わります。
コーチとクライアントがクライアント自身やこれまでの人生と本気で向き合った時に、クライアントに意識の変化が生まれます。
オセロみたいに黒い石が一気に白い石に変わるように、自分自身を自己受容できるようになります。
これは、言葉で説明しにくいですが、私自身もコーチングを受け、何度も経験しました。
それは、コーチとの信頼関係と自分以上に自分自身のことを信じてコーチが関わってくれることがきっかけではないかと思います。
まとめ(私の想い)
現代社会は、モノの豊かさを求める時代から心の豊さを求める時代へと個人や社会全体の価値観も変化してきています。
これまで以上に「あなたはどのように在りたいのか?」「何を大切に生きていきたいのか?」という自分軸を明確することが豊かな人生を生きていく上で大切な要素になっています。
一度立ち止まって今の自分を見つめ直してみませんか?
ただし、一つお伝えしたい事があります。
コーチングは魔法の杖ではありません。コーチングが人を変えるのではなく、コーチングはきっかけに過ぎません。
コーチングを通してあなた自身が気づきを得て、あなた自身が行動することで人生が変化していきます。
すべて主人公はクライアント自身です。
私がコーチングを通して伝えたい事は、
「人は何歳からでも変わることができる。そして自分らしく生きていくことができる」ことです。
この投稿が何か皆様のお役に立てると幸いです。
最後まで投稿を読んでいただき、ありがとうございました!
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