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知見のあるオタクなのでグランベルムに目をつけた

俺はグランベルムを見ている。何故なら知見のあるオタクだからだ。
俺がグランベルムについて知っていることはそれほど多くない。まだ1話しか見てないし、楽しみなアニメの情報をわざわざ公式サイトで仕入れたりしない。
だが1話の時点でグランベルムというアニメがかなりDOPEなつくりであることだけは明らかだ。

三頭身ロボットものである

グランベルムは広義のロボットものだ。そこに登場するロボットは1話の時点で5,6体いるが全て三頭身である。
三頭身ロボットが登場することを知ってグランベルムを見始めたわけではないので三頭身ロボットが視界に入った瞬間膝を打った。
今や2019年。平成が終わり、令和がはじまった。そこにに三頭身ロボットをぶち込んだアニメがある。少なくとも三頭身ロボットが好きじゃなければできない行為だろう。クソドープだ。
そのフォルムも可愛さとカッコよさが熟年夫婦並みに同居しておりかなりイケている。
知見のあるオタクはこの時点でグランベルムが只者ではないことに気が付くだろう。

魔法少女ものである

グランベルムは魔法少女ものである。
アニメ業界において人気ジャンルの一角を担う、魔法を使う少女が活躍する例のアレだ。
まだ1話しか見ていないので設定をよく把握していないが、とりあえず世界中の魔力を管理する唯一の魔法使いを目指して魔法少女共がしのぎを削りあうというものだ。
三頭身ロボットが登場するのに魔法少女ものとはこれ如何にと思われるだろう。だが1話の時点で主人公のピンク髪の少女の簡易変身バンク(=ロボット搭乗シーン)が用意されており、ピンクのフリフリに着替えてロボットを操るので魔法少女ものとみて間違いないだろう(少なくとも作り手はそう意識しているはずだ)
その操作方法はからくりサーカスみたいな操り人形方式+イメージの力だ。
完全に魔法少女ものと三頭身ロボットものをうまく融合しており、違和感がないよう仕上がっている。良く出来ている。

グランベルムは設定から見れば完全に魔法少女によるバトルロイヤルものだ。唯一無二の魔法使いを目指して魔法少女が三頭身ロボを操り、恐らく正義のためではない争いに身を投じている。
そして監督とキャラデザが「リゼロ」コンビだ。なろう系だと高をくくって見た多くの腰抜けを絶望の底へと叩きつけたサディスト共だ。
今後酷い展開が待ち構えているのが容易に想像できる。
とはいえ、1話の時点で粉微塵に吹き飛んでいたやつが2話の予告で酷い目にあっていたので多分血で血を洗う即物的なセンセーショナルさがあるアニメではないのだろう。
シリアスさを感じさせつつ多少ライトな懐のあるアニメとなっており、今後の展開が期待できる。

かつてはシリアスな魔法少女ものが斬新だった時代があった。
今やシリアスな魔法少女は一つの王道ジャンルとして君臨していると言える。
本作は三頭身ロボットという魔法少女ものとしてはやや特異な味付けをしてあるが、そのストーリーは王道的に面白い仕上がりになっていると予想できる。楽しみだ。

百合である

魔法少女ものなのでよくある話だ。
主人公の名前が「満月」で、ヒロイン(的なやつ)の苗字が「新月」だ。すなわち二人の出会いは運命なのだ。百合である。
あと主人公がピンク髪の元気少女でヒロイン(的なやつ)が黒髪のクール天然少女だ。
後はもう一々説明しなくてもわかるはずだ。

効果音がすごい効果音である

なんか聞いたことのないような音をロボットが発する。
それが魔法感が出ていてすごい。
効果音に気を使えるアニメは余裕があることの証左であり、大体クオリティが高い。そして世界観の作りこみも密度がある。
グランベルムも間違いなくその一つだろう。

1話のほとんどが戦闘シーンである

これは本当に偉いと思う。
主人公の満月が5分くらいで戦闘に巻き込まれる。それはロボットアニメとして完全に正解である。ガンダムもアムロが10分で戦闘に巻き込まれる。グランベルムはその2倍早いので2倍偉い。
当然、グランベルムは出来るアニメなので戦闘シーンの中でそれぞれのキャラクターの関係性や世界観を意識させる台詞を盛り込むのを忘れない。
そして必要最低限説明された世界観がミステリアスに映り、2話を見る原動力となる。
偉いアニメだと思う。

感情がむき出しである

前述したようにグランベルム1話の殆どが戦闘シーンなのだがどいつもこいつも感情剥きだしで戦っていて非常に良い。
戦闘シーンにおける雄叫びも「てやぁー♡」とか「とりゃー♡」みたいな、可愛さを捨てきれない中途半端さみたいなのはなく、「オ"ァ"ァ"ァ"ァ"ッ!!!!」とか「エ”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ッ!!!!」とか「ウ”ウ”ウ”ウ”ッ」と完全に殺る気充分だ。
その表情も完全に可愛さを捨てておりかなり殺意MAXで迫力満点だ。
そもそも満月は1話の時点でロボットを木端微塵にしてもパイロットは死なないことを知らないので完全に新月のために殺るつもりでビームを放ったのである。
可愛いキャラデザをさせておきながらその可愛さに拘らない泥臭さに潔さを感じる。満点だ。

まとめ

グランベルムはオリジナルアニメだ。まだ2話しか放送されておらず、2話の配信もこれからなので知見のあるオタクどもでもまだ知らない人が多いだろう。だからこうして紹介した(こうして記事を開き、この文章を読んでいる時点であなたは知見のあるオタクだという自負があるはずだ)
グランベルムはまだはじまったばかりのアニメだ。これからどうなるかわからないし、俺自身いつしか飽きるかもしれない。
だが1話の時点でグランベルムはかなり作りこまれているし、イケてるアニメの一つであることはたしかだ。

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