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sword

明日のことを想って
電球のような海月がゆらゆら


冷たい水に乗って、
ねぇ、君はどこからきたの?


最果てとアイランド
夢の国までは程遠いけれど、

どこまでも終わりなき旅の先に
目指すのは次の遊覧船



紅葉の押し葉を栞にした、
君の好きだった本は途中で無くしてしまった。

お気に入りだった羽ペンも、
紺色のインクの壺が壊れてからはもう。



「美しい"何か"を描いていたかったの」


諦めようとする華奢な背中に魂を斬る剣〈つるぎ〉


「君が見たかった場所へ行こう?」


(少し休んだら、また行こう)



一度は過ぎ去った疾風が
舞い戻り、君を包む。


あたたかな誓いを抱きしめて、
さぁ、行こう。

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