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Living in the Past ~ 80's洋楽体験

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80年代の洋楽を語っていきます。 思い出補正が多めになると思います。
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#ヘヴィメタル

ロックンロールは永遠なんだよ。

ロックンロールは永遠なんだよ。

ロックが死んだとか、そういった特にロキノン系の論調には従えなかった。だってAC/DCがいるんだぜ。

ヘヴィメタルとして聴くのはもちろん問題ないんだけれど、でも、そのカテゴリーの中に閉じ込められるような音じゃないんだよね。もっと広い世界を作っている。この単純なリフでだ。

パンクっぽいエネルギーにあふれた曲もある。でも不満をぶちまける、社会に対して唾を吐くような態度なんてとらない。楽しい音なんだよ

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アメリカのニュースを見て思うこと。

アメリカのニュースを見て思うこと。

アメリカさん、荒れてますよね。どうしちゃったのかな。と思うことしきりの昨今ですが、政治的な、こうした運動、活動かな、こういうのってアメリカって結構ありますよね。

80年代の洋楽に慣れ親しんだ人ならば、思い浮かべるアメリカの社会的、政治的運動というのがあると思います。そう、PMRCです。

これ調べてみると、1985年ですね。TOP40が隆盛を迎える時ですよね。ティッパー・ゴアさん、という有名な政

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ミドルテンポのスラッシュメタル

ミドルテンポのスラッシュメタル

前回、Metallicaについて書いた通り、スラッシュメタルの魅力と言ったらスピードなんです。なんてったって速い。Thrashという言葉自体にも速さと暴力を連想させるようなニュアンスがありそうで、素早く、びしっと殴られる、そんな語感でしょうか。

1984、5年にも、Slayer、Anthrax、またGermanyからKreator、Sodomといった速さ自慢が出現しました。日本でもThrashで

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青春とスピード感

青春とスピード感

音楽に興味を持って、いろんなものを聴くようになったんだけど、結局10代の時に好きになった音楽に結局戻っていくということもよく聞く話ですよね。今こんな文章を書いているのも懐古趣味には違いないんだけれど、音楽だけでなく、あの時に感じていた空気、雰囲気、気分、といったどの言葉でも一言では充足できない、あの時代に感じていた感覚をもう一度よみがえらせたいな、とも思うからなんですね。

Heavy Metal

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北欧の始まり

北欧の始まり

だいたいね、Silver Mountainを「シルマン」と略すあたりから、おかしいのよ。

80年代前半はメタルが盛んになってて、いろんなバンドの作品がリリースされてたんだ。日本でもマイナーレーベル(FEMSと名乗っていたはず)から出てきたこの作品。当時のMusic Life誌でもしっかりレビューされてたから、商流には乗っていたんだね。

1984年にね、この作品の日本版が出たというのは、画期的と

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Rattを殺したもの。

Rattを殺したもの。

80年代にメタルにはまるきっかけとなったのが、Rattだった。

後にヘアメタルと言われる原因を作ったバンドだったけど、当時はLAメタルだった。ロスアンジェルスという地域で、Motley CrueとかWASPなんかとも人脈があったとの記事も読んだことがある。グランジが出てきたシアトルとか、もっと古くはBritish Invasionのリバプール、Bluesのテキサス、シカゴとか、音楽とその地域とか

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Fastway語るなら、Motorheadを語らねばなるまい。

Fastway語るなら、Motorheadを語らねばなるまい。

洋楽聴き始めの頃の1983年って、とにかく派手な人たちが多く出てきた時代だった。Duran Duranとかの2nd British Invasionとか呼ばれたポップス系も好きだった。洋楽に飢えていたからね。でも時代的にはヘヴィメタルがより煌びやかになって表に出始めてきた時だった。いわゆるLAメタルだよ。

その個人的にはTOP40系をフォローしながらもメインはメタル系に軸足を置いていた。面白っか

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