数字で読み解く【子どものトリセツ】vol.4

続きであり、こちらでラストです。

※イーサでは人間の気質を1〜12タイプに分類し、組織診断や人材開発、人事サポートなどに役立てています。

【タイプ10】のお子さま

思考型／慎重派／女性的

他人に厳しく、自分にも厳しく。正々堂々、お天道様に恥じぬよう生きたい。曲がったことが大嫌いなのが【タイプ10】です。物事の判断基準は「正しいか、正しくないか」です。いわゆる優等生と言われるタイプで、生徒会長や学級委員などを任されているお子さまを思い浮かべていただくとイメージしやすいです。教科書通りのことや、絶対的な存在であるものに安心し、惹かれます。

環境や人にとても几帳面で、冷静で厳格。未知のことや、初めての人に対しては警戒心が強く、馴染むまでには少し時間がかかります。初対面の人からのタメ口も苦手です。進級・進学など、スタート時期はお子さまの様子をいつも以上に注意深く見守ってください。とくに環境への対応力は低いため、極力変化のないように心がけてあげると吉です。

鵜呑みや早合点はせずに、人情にも左右されず、安全第一を選択していきます。杓子定規な面がありますが、何事にも間違いが少ないです。責任感が人一倍強く、任されたことは手を抜かず最後までやり遂げる力を持っています。生真面目で知性が光る、クラスにいると場が引き締まる、そんな存在です。

社会に対しても責任感が強いので、社会の役に立ちたい、要請に応えられる自分でありたい、という希望が将来の職業に繋がっていきます。「いつまでに、何を」としっかり計画を立て、物事をすすめていくことができます。（これが完璧にできるのは【タイプ9】と【タイプ10】のみです。）また、部屋や勉強机の整理整頓も得意です。綺麗な状態＝当たり前なので、乱れてきたら要注意です。一か八かの冒険的な行動・判断はしないので、そのような態度を「つまらない奴」などといった揶揄はしないでください。

魔法の言葉
・堂々としていて素敵だね
・あなたは特別だね
・選ばれた存在である、という表現（優越感）

【タイプ11】のお子さま

思考型／楽観派／女性的

典型的な「じっくり」型で、諦めの感情を抱くことなく、常に「何とかなるか〜」という気持ちを持っています。マイペースで超のつく自信家。根拠のない自信に満ち溢れています。楽天的でおおざっぱな面があるかと思えば、綿密な計画を立てたがったり、相反する面があるため、よくわからない子という印象を持たれやすいです。物事を判断に手間取る方なので、スタートダッシュは遅く、後半に連れて力を発揮していきます。焦らせず、見守る姿勢が大切です。キーワードは「納得」。納得するまで動きません。子どもだからとあしらわず、何かあるときはきちんと説明をしてあげることが必要です。

基本的にはおおらかな性格で、何事も広く、浅く、要領をつかむ万能選手。いわゆる『器用貧乏』と言われるタイプです。『どの習い事が続かない。。。』と嘆く必要はなく、幅広く色々なことにチャレンジさせてあげてください。芸術的なセンスはとくに優れているので、ぜひ触れさせてあげてください。発想力、企画力も抜群です。

自分の中に絶対的な自信があるので、どのような境遇におかれても、ひょうひょうと生きていくことができます。何かに取り組む際は、まず全体像を把握し、そこから詳細へ移るというやり方です。ものごとはアウトラインから見る癖があり、地図を眺めるのも好きなので、お部屋に地図を貼ったり、地球儀をプレゼントするのも吉です。反対に、宿題などの『提出期限を守る』ことが大の苦手です。時間を守ることについては、常にフォローし、習慣づけるようにしてください。自分自身の目標への取り組みも、どんどん後回しになりがちです。「いつまでに、なにを」というプランを一緒に組み立てて、進捗を必ずチェックしてください。

思考型の中でも、かなりの熟考型なので「早く言って」「結論を先に言って」など急かすことはNGです。お子さまの話をじっくり最後まで聞いてあげてください。考えたことを（長々と）聞いてもらうことに満足感を覚えます。

魔法の言葉
・なんでも器用にこなすね
・「賛成！」
・『本気』という言葉にめっぽう弱い

【タイプ12】のお子さま

思考型／慎重派／女性的

『親（人）との約束やルールは守らなければならない、でも人の言うことは聞きたくない』という相反する気持ちを持っています。頭ごなしに話をすると反発が大きく、言うことを聞きません。褒めて持ち上げて、おだてる方法が吉です。性格は、気さくさと、近寄り難さが同居しています。何事にも大変優秀で、1〜11タイプとは一線を画す人材です。ひとことで言うと”宇宙人”。当たり前が通用せず、万人には理解できないことが多々あります。

タイプ12は常に「もうひとりの自分」が存在していて、相談相手はもうひとりの自分となります。内心では「自分以外はバカ」だと思っているため、そのような見下す態度が友人の前で出ないように心がけてください。超越した能力と、きまぐれな性格は、なかなか周りの理解が得難いですが、タイプ1とタイプ2が唯一の理解者となります。家族やお友達の中にひとりでもいると、お子さまがとても安定します。

ヒントの連鎖による奇抜な発想に優れています。生まれつき、絵もとても得意です。束縛を嫌い自由に生きたいと願っています。同時にいくつもの作業をこなすことができる、マルチタスク型。「宿題しているときはテレビを消しなさい！」という注意は不要です。電話しながら本を読み進めたり、大音量の中でも集中して物事を考えたり、普通の人なら気が散ってできないこともタイプ12なら可能です。常識では、、、一般的には、、というお説教は通用しません。

物事への取り掛かりにエネルギーを使うため、途中で飽きっぽくなったり、根気が続きません。ひとつのことに集中できるのは約3時間です。うまく切り替えなどを挟みながら指導すると飛躍します。粘り強く地道に、、というよりは「本番一発勝負」で挑みます。一度落ち込むと、他のタイプのお子さまよりも落ち込み度合いが深く、鬱とも隣り合わせな面がありますので、もうひとりの自分との付き合い方を提案すると良いです。

魔法の言葉
・その自由さが良いね！
・自由にやっていいよ
・クリエイティブな発想がぶっ飛んでていいね！
・困ったら言ってね