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問題児の悲劇と救済ー『あの夏のルカ』のアルベルト考察
前書き
前回の記事では、「自分の中での評価の高さが世間と一致してるけど、とある一点に強烈な違和感を感じた」思い出の作品を取り上げました。
読んでくださった方、ありがとうございます。
前回は「違和感を持った部分がリアタイ当時誰も注目されなかったこと」がテーマでしたが、今回は「皆が大絶賛しているポイントにある種のギャップを感じた」というテーマ。
今回取り上げる作品は、『あの夏のルカ』。
私の感
『あの夏のルカ』のアルベルトはシー・モンスター世界の「システム・クラッシャー」だったのか?
今年5月に考察記事を上げた、『あの夏のルカ』のアルベルト。
配信開始時からずっと共感や違和感がグルグル渦巻いていたのですが、調べれば調べるほど闇ばかり出てくるタイプのキャラだったことが明らかになったので、以下にまとめました。
私としては色々と思う所のあるキャラですが、観た人誰もが彼に同情・共感するのもわかるんですよ。
一見頼れる兄貴分に見せかけて実は、誰もが経験したであろう嫉妬や劣等感、疎外
【 原稿料がもらえる文学サークル“お茶代”🚙💨🧸🐻6月課題🧸🐻🚗💨】 言語化を言語化した途端失われてしまう沈黙の手触りへの感想
今年4月に初挑戦した、文学サークル“お茶代”のお題。
ここで選んだお題は映画の感想という、私が一番得意とするものでした。
そして今月のお題は「主催者・脱輪 のnoteを読んで感想を書こう!」。
どれも深いなぁ、感想書けるかなぁで迷っていると……
まさに先日、『水の都の護神』という映画にて長年感じていた「うまく言語化できない違和感」について語っただけに、ぴったりな話題でした。
特に好きな部分はこ
【 原稿料がもらえる文学サークル“お茶代”🍡🌸4月ジッケン課題】『Pure Japanese』
何だこれは……?これはネタなのかガチなのか?観た直後困惑しました。
タイトルからして「純粋なる日本人」。色々物議を醸しそうな感じですが、何と日本人度を計る検査キットなるものが出てくる。
これだけ見ると一見ネタっぽい設定です。
検査で純度100%を叩き出した立石(ディーン・フジオカ)は強烈な愛国心を持ちながらも、過去のトラウマでアクションが出来なくなり、日光大江戸村の忍者ショーで慣れない効果音担当