【深掘り】「内なる声」＝「創作キャラクターの語り」＝「もう一人の自分」

これから書くことは、がっつり物書きさん向けのお話ですが、「キャラ対話」についての私の視点を再度、記事にしてみたいと思います。物書きさんや、物書きの頭の中に興味がある方はぜひ！

何年か前に自己対話を熱心にした際「自分を支えてくれるのは創作キャラだった」こと、また「頭の中のおしゃべり」という本を読んで感じたことを記事にしたことがありますが、今回はさらに個人的なお話。

・私の小説の書き方・今昔いまむかし

私はこのnoteで５年にわたって小説をメインに投稿してきました。はじめの頃は「テーマに沿って物語を書く」ことを意識的にやっていました。起承転結もきっちり考え、緩急のある物語を目指していました。しかし最近になって「私は発見した自己（内側）の表現をしているんだなぁ」と氣付き、今では湧いてきたものを割とそのまま文章にしています。

・イメージの文章化は手書きがいい

私はイメージを文章化するときは大抵ノートに手書きします。この習慣は幼少期、まだワープロ（！！）で創作していなかった頃の名残と言えるでしょう。とにかく、手で書くことが、私にとっては予想もしない文章を生み出すのに最適な行為なのです（※もちろんタイピングでも物語は紡げますが、直感と言うよりは思考して書くことが多い傾向あり）。

最近の手書きのスタイルは、物語の進行ではなく創作キャラに自由に語らせるやり方。シャーペンを持つと、自動書記のように手が「がーっ！」と筆記するんですよね。自分で考えて書く感覚はあまりなく、浮かんでくる言葉を書き記すという感じ。なので、書き間違えたり、文字が融合していたり、濁点がなかったりと、自分以外には絶対に読めないノートになっていますが、あとで読み返すとこれがまた面白い。時間をおいて読み返す方が新たな発見があることも。

こちらがキャラ対話専用ノート。もうすぐ七冊目が書き終わるところ。

・創作キャラは「細分化された自分」

それが「キャラクターの本音」であり、「今のわたしに向けたメッセージ」でもあると氣付いたとき、「創作キャラは細分化された私自身だ」という確信が持てたという話はこちらの記事の中程で詳述していますが、これによって私は「新たなキャラクターを創造することは、新たな自分を発見することだ」という新たな氣付きを得たのです。

この氣付きは私の中では結構衝撃的で、氣付いて以降は、自分の内側で行われるキャラ対話は「もう一人（幾人か）の自分との対話」だという認識に変わってしまいました（そして良くも悪くも、小説を書くことに対する意識も変化してしまいました……）。

この、「もう一人の自分」の呼び名は人によって違うと思いますが（ハイヤーセルフ、高次の存在、天使、神など）、私に呼びかけてくる存在は「客観視できる複数の自分」であり、私を見守ってくれている存在です。そして私の場合、その複数人が「創作キャラ」として名前を与えられた時から活き活きと活動し、彼らの口調で語りかけてくる、そんなイメージです（←この視点は多分、私しか持っていないと思いますσ(^◇^;)）。

・創作キャラと内なる自分との関係性

いまだから分かること。それは、私が幼少期からノートに物語を綴ってきたのは、物語の中の彼ら(つまりは内なる自分)から励ましの言葉をもらうためだったのだ、ということ。彼らが、世間ずれしていたり、周囲に馴染めなかったりする私をいつも支えてくれていたことに三十数年経ってようやく氣付いたのです。

彼らはずっと私のそばにいて、私の書く物語の中で私を支えてくれていましたが、私の理解が追いつかないうちは何度も何度もキャラクターを変える必要がありました。そしてようやく私の頭が彼らの言葉を理解できるようになったのが「あっとほーむ～幸せに続く道～」。

彼らは本当に頼もしくて、自信のない私をいつもいつも励ましてくれます。そのたびに勇氣をもらったり、癒やされたりしています。だから彼らを物語の中で死なせられなかったし、長きにわたって連載したのかもしれません……。

彼らは私が、自分たちの励ましのメッセージを受け取れるようになったことを喜んでくれています。そしてこれからも共に生きようといってくれます。物語は第四部でとりあえず完結しましたが、私と彼らの物語はこれからも続いていくでしょう。

・まとめ

ということで、私の書く物語は自分に向けたメッセージという要素も多分にあるのですが、「自己を癒やす」という意味においては、読んだ方の心をも癒やすと思っておりますので、続く物語でもいろうたの発信するメッセージを受け取っていただければ幸いです。

……といいながら、「愛の歌を君に」は、智篤ともあつのキャラ性が難しすぎて、いきなり遅筆気味(；´Д｀)　彼とみっちり対話して、一日でも早く次回の投稿が出来るよう筆を進めて参ります。

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