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ASDは空気を読み過ぎる?

先週の日曜日、私が通院している心療センターの発達障害オンラインセミナーに参加しました。

テーマは「若者の発達障害について」だったこともあり、主に子どもに関する内容でした。
ASDの特徴については、だいだい知識を持っていますが、今回初めて知ったことがありました。

「過剰適応」という言葉。
過剰適応とは、
『他者の心を推し量るのは、定型発達だと4〜5歳に対し、ASDは10〜14歳。人間関係がだんだん複雑になってくる時期に理解してくるので、一気に学習しようとする余り、過剰に適応しようとしてしまう。』(講演の医師談)

具体的には、空気を読もうとしすぎたり、言葉づかいに気を付け過ぎたりしてしまう、といった感じかな。
ストレスが続くと心身ともに疲れてしまい、不登校、うつや不安障害などの二次障害になりやすいというのです。

今までASD=空気が読めないという情報が先行していて、
「空気読めないんだなぁ」と自分に覚えこませようとしていました。
だけど、確かに空気は読む力は弱いのだけど、空気を読み過ぎ(ようと)て疲れてしまうことがある。これにはなるほど納得でした。

私自身、ちょうど小6〜中高生の頃、友達や部活の先輩との距離感に相当悩みました。それまでは何も悩んだことなくて、幼馴染たちとなんでも言い合いながら、仲良く遊んでいました。
でも大きくなるにつれ、いつも通り友達に関わっていても、友達が何となく素っ気なくなったり、無視された時期も少しありました。

思春期ど真ん中だから、友人も色々と過敏な年頃でお互い様というか、発達障害だけの理由じゃなかったとも思います。

ただ、多分定型発達の人はだんだんと学習していっただろうけど、私はなかなか理解出来ず、「ただ大人しく居る」という間違った学習を身に着け、何とかやり過ごしていました。
発達障害と分かるまでの約30年間は、人に怒られないように、嫌われないように、不快に思われないように人の顔色を見ながら、人と関わってきたと思います。
過剰に気を遣って、相当疲れてしまう悪循環になるクセは今でもあります。
これは特性で多分治らないので、対人関係はなるべく少なくしてます。精神安定第一ですので仕方ないです。別に悲観もしてませんし。
もともと超インドアな一人好きなので、今が一番楽です^^

空気が読めない=ASDというのは、空気を読み(もうとして)過ぎた結果なのかもしれません。1周回って違う方向に行って迷う、みたいなことは多々ありますし…^^;
仕方ないと言ってしまえばそうなのですが、人を傷つけてしまったり、驚かせてしまうことがあれば、そこは相手のことを推し量れるようにならなきゃいけない。たとえ人より覚えるのが遅くてもやはり学習する必要はあると思います。
だからこそ、周囲に正しい知識があれば、発達特性に合った対人スキルを適切に学ぶことも出来ると思います。

発達障害の本人、家族、周囲の支援者の正しい知識を持って、
一人一人が少しでも生きやすい日が多くなることを切々に願っています。

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