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NPOの現状と課題を議論!ディフェンスとオフェンスのNPO?

昨夜、北九州市内のNPOの皆さんと、オンラインを交えた議論に加わらせていただきました。

とてもとても深く、素晴らしい議論になり、学びの刺激がビンビンときています。

勉強不足、力不足、経験不足、思考力不足のぼくとしては、まだ考えがまとまりきれてないんですが、
昨夜の素晴らしい議論の感想をここにアウトプットしてみたいと思います。
とりとめがないかもしれませんが、順に書きます。
説明を補うために、ちょこちょこ以前の記事を挟みます。見にくいかもしれませんがご了承ください。

市民活動に携わる方も、
そうでない方も、ぜひご覧いただけると嬉しいです。


冒頭の画像は、北九州市のNPOなどの市民活動の拠点となるサポートセンターのHPのワンカットです。



①話し合いのきっかけ

参加したのは、市内のそうそうたるNPOの皆さん、
ここに加えてもらってるだけで光栄!という皆さんです。

前回の話し合いに続き、2回目の開催となりました。
今度、第3回、4回と続く見込みです。

ちなみに前回の話し合いの翌日に書いた記事がこちらです!

コロナ禍において、市内のNPOは『みんな苦労してるんじゃないか?』

という心配のような疑問から始まり、
前回の話し合いの後に、
各団体へアンケート調査を実施していただいたんです。
その回答をまとめたものを共有する場面でした。

市内で300近くある団体へ問うたところ、約8分の1ぐらいの回答があったようです。


②あの手この手で頑張ってる!

回答のあった団体は、皆さん苦労されている様子が、数字や自由記載ににじみ出ていました。

資金繰りで、やりくりしている様子も感じました。

活動対象者や身内メンバーを含めて『熱を冷まさないように』と、手を変え品を変え、アプローチを続けている様子も感じました。
「灯を絶やさない」というフレーズも出てきました。

活動の場があることが求心力になります。
活動の場がないと、どうしても離れていってしまいます。

コロナの荒波のなかで、各NPOの懸命な挑戦を感じました。


③NPOの性質

定義はとても難しいのですが、
アンケート結果からも少し見えてきました。
ぼくが思ったNPOの性質というか、ジャンル分けについて。

エッセンシャルな活動を死守継続している団体も多くあります。
特に福祉関係のNPOなどです。
(福祉といっても、かなり幅が広いですが)

コロナ禍で、財源の確保、人材の確保でご苦労されてる。
普段よりもニーズが増しているという状況もあったようです。


一方で、ぼくたちのような、
社会教育、生涯学習、まちづくり、にぎわいづくりのような活動は、
オプション的な要素が強く、
いわゆる「不要不急」としての取扱いで、活動が中止・縮小が余儀なくされています。


そもそもNPOって何だろう?
っていう話は、これをご覧ください。


あえて、2極に分けて表現しました。

エッセンシャルな活動であるNPOを『ディフェンス』
オプション的な活動であるNPOを『オフェンス』
と表現させていただきました。

ディフェンスの団体においては、行政でも民間でも実現できないような社会課題を埋める存在で、『守り』として活躍されています。

オフェンスの団体は、暮らしや社会をより豊かにしていく活動だと思っていて、攻撃は最大の防御的に、最終的には自分たちの足元に還ってきて効果・成果が表れるものと思います。
このオフェンスの活動においても、行政でも民間でもなく、自分たちの想いを持ち寄って活動しています。


④資本主義と共産主義

言葉のチョイスや表現が適切でないことを前提で書かせてください。
(より分かりやすい言葉が選べませんでした)

利潤や成長を求めていく資本主義
分かち合いや平等な豊かさを求めていく共産主義

もちろん、現在のジャパンは資本主義の社会を前提としていますが、
コロナ禍のような社会的危機や、
経済成長期のような成長がなかなか難しく、
豊かさの価値変換がおこりつつあるなかで、
共産主義的なものや「コモン」という言葉も注目されるようになっています。

(資本主義的なNPOもいらっしゃるのも実情かもしれませんが)
NPOの性質上は、共産主義に近いと思っています。

昨夜の議論のなかで、
「民間企業がNPO的な性質を求めている」という話題がありました。

各企業も『CSR』などの社会貢献を果たそうとしています。
持続可能な投資である『ESG』の考え方もあります。

自社の利益のみを求めず、社会・公共への貢献を果たそうという理念が広まっているように感じます。

(とは言え、例えば、とっても売れる商品で、会社が儲かるとともに、人々の生活が豊かになるというのは、社会貢献のひとつと思いますので、資本主義が社会への役割を果たさないというわけではないですけどね。)

ということで、
企業によっては、自社の利益のなかから、
こうしたNPOなどに財源を助成し、応援し、
より自分たちの目指したい社会へ歩みを進めていこう
という仕組みもあります。


⑤NPOの財源確保の実態

NPO法人になったとしても誰もお金をくれるわけでもなく、
活動しながら、いかに経費を生み出していくのかは、まさに経営マネジメントです。

大きく、①会費、②寄付、③売上、④助成金という感じです。

助成金については、前述のとおり、いろんな企業さんが応募してくださっているものがあります。

公的機関も多く応募してくださっています。

助成金・補助金の多くは、スタートアップ的な性質が強く、
立ち上がりの支援や、仕組みづくりなどのイニシャルコスト的な支援のものが多いです。

お金を出す側からすると、恒常的に出資するわけにもいきませんし、新たな成果・効果を結果として見たいですよね。
お金を出していただく側と受け取る側でのこうしたギャップはあると思います。

つまり、NPOとしては、
資金を獲得していくには、
どんどん新しいものを生み出していかないといけない
というのが実情です。

新規開拓や、成長を前提としている資本主義的な価値観が根強いのかなとも思います。
NPOにしか実現できない社会課題の対応へ、ず~っと同じ活動を継続しても、資金が無いのが実情になってしまいます。

継続した活動をするためには、
個人や企業を含めた寄付のような資金集めをすることが大切なのかもしれませんね。
目標テーマで括ったファンドのような仕組みづくりということも話題になりました。



⑥市民活動の活性化、社会課題への取組みへ!

ということで、
オフェンス、ディフェンスの両面でのNPOの分野で、
達成したい社会づくりや、克服したい社会課題に向けて、
想いをカタチにできる仕組みづくり
を一層考えていきたいなと思いました。

企業だけでなく、個々人が想っている気持ちを集める仕組みも必要なのかもしれません。

そのためには、ぼくや各NPOで少なくとも必要となることは、
動いて表現していくこと、そしてそれをアピール・還元していくことかと思います。


しかしながら、コロナ禍での現状確認のために問うたアンケートは、8分の7ぐらいは回答のない状態です。
自力・体力なく、返答さえできないという現状もあろうかと思います。

災害や危機は、潜んでいた課題が顕在化すると言われています。

もともと、休眠状態にあるNPOの実態というのはありました。
コロナ禍で加速してしまっていると感じます。

NPO法人は4人以上の理事、10人以上のメンバーがいないと立ち上げることさえできません。
つまり、少なくとも立ち上がりの段階では、メンバーと想いは集結できていたはずです。

チームとしての火が弱っていたとしても、
想いのある人たちは点在しているものと推測します。

それぞれの人が実現したい目標を寄り合わせて、
少しずつ束になって表現できることもあるのかなと思います。

やはり最も肝要なのは、『人の想い』だと思います。

想いを集める場の設定が必要なのかもしれません。


⑦今後の『スモールステップ』と『ビックステップ!!』

昨夜の議論において、皆さんのコメントは唸るものばかりで、
緻密でありつつも、壮大な話もありました。

あるべき姿の理念ばかりを追いかけても何もできません。
小手先のことばかり論じても根本的な解決には至りません。

膨らんだり縮めたり、
発散したり収束したり、
行ったり来たりの議論が必要だと思いますが、
今後、少しでも実現へ、前を向けるように、
着陸点や目指すべき場所も決めていこうと提案させていただきました。

まずは、
すぐに取り組める、表現できる、
着実に踏み出すことのできる『スモールステップ』を設定したいですね。

そして、大きな目標に向かった、ビックステップ!!も皆さんと意見を交わしながら考えていきたいと思います。

多彩なNPOの皆さんと、
熱心な市役所のご担当の皆さんと、
素晴らしい一歩目を踏み出そうという熱量が高まってきました。
今後の議論・展開がとっても楽しみです。


五月雨式な、とりとめもない文面になってしまいました。
ぼくの自分本位なアウトプット記事となってしまったかもしれません。
(3670文字!笑)

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!