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#402 私たちは何を信じるのか

 私たちは高度情報化社会の中で暮らし、インターネットを通じて日々大量の情報に目を晒しています。

  情報を得るときに大切なのは、その情報を適切に使うことができているか。そしてそれは当然のことだと思っているが、私を含めて、それが適切に行われているのかは非常に怪しい。

 それはなぜなら、私たちが持つ思想が、取るべき情報を無意識的に判別するから。ある思想を持つ人は、その思想に合うような情報を取る傾向にある。その情報にだけ目がいくと、その情報が本当は統計的には非常にマイノリティであっても、あたかも、それがマジョリティであると感じてしまうのです。

 情報の正しさとは何かということを私たちは再確認しなければならないし、それは学校教育でも重視しなければならないことであると言えるでしょう。

「『フェイク』時代を生き抜くために-メディアが行う授業とは?」と題したイベントが横浜市で開催されたという記事を見つけました。

 新聞社や放送局、オンラインメディアなどの担当者らでつくる「ニュースリテラシー研究会」が主催し、教師や学校司書、研究者やメディア関係者が、情報を読み解く力を子どもたちに身につけてもらうための手法や課題について情報交換したとのこと。

 世界各地で現在進行形で起こる紛争に関する情報にも、フェイクニュースが多く含まれている。そのフェイクニュースは、嘘を報じるだけでなく、小さな事実を誇張したり、主観を客観にすり替えたりなど、その技法は非常に巧みであるが故に、私たちはそのフェイクニュースによって、その作り手からコントロールされてしまうこともある。

 メディアリテラシーという言葉が生まれて久しいですが、その本質を学校教育に携わる人たちが、しっかり理解する必要があるのです。


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