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#409 多様性の力は私たちのすぐそばに

 私は服が好きなのですが、現在、よく通わせていただいてるお店が2軒ほどあります。

 1つはオーナーが一人で営んでいるお店。もう一店は、中小アパレル企業のお店で店長と店員さん2人が切り盛りしています。前者のお店は、オーナーが買い付けや販売、ブログなどを一人でやる。もちろん全てを自分自身でできるという「自由」がある一方、業務内容上とても大変そう。時に色濃く出るのは、バイイング(どんな服をお店に入れるかを決定すること)。オーナーの好みが出るので、入ってくる服がどうしても似てきてしまう。後者のお店は、いい意味で店長と店員さんがライバル関係。お互いの好みも違えば、接客方法もアプローチが異なります。

 ここでやはり多様性の力を感じる。多くの人が集まれば、時として、マネジメントすることが難しいと言われます。もちろん、それは正しい。しかし、より多くの人がいることによって生まれる「大きな力」は、マネジメントの困難さを凌駕するのだと。

 私のパートナーは長年アメリカで住んでいましたが、彼女は常々、「アメリカの偉大さはその多様性にある。それは人種や宗教と行った表面的な意味での多様性だけでなく、そこに根付く彼らのパワーや、その違いが当たり前であるという根底的な思想に基づいている」と言っています。

 多様性は、その言葉だけを聞くと、何となく実態がないものに思える。しかし、1人より2人、2人より3人と「人」が増えていけば、その分だけ大きな力を生み出すことができる。ある意味では、すごくシンプルなこと。多様性の力は、ある意味では非常にシンプルなところにあるのです。

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