#114 教えることと学ぶことの違いを考えることが主体的な学びを促す鍵
教員はよりより授業を展開する上で
「どう教えたら良いか」
を考えます。
各教科・科目の専門性を高めると共に
様々な指導法を研究し、プリントやスライドを一生懸命作ります。
一方
こちらがどれだけ準備をして
さあ 教える準備が万全だ!
と授業に望んでも
児童・生徒が
話を聞かない・やる気がない・寝る
みたいなことはおうおうにして起こります。
教員側からしてみればこれほど辛いことはありません。
ここで一つ考えて欲しいのは
教える主体は教員で
学ぶ主体は児童・生徒である
ことです。
いくら教員側が「教える」ことに主体的になっても
児童・生徒が「学ぶ」ことに主体的にならなければ
そこにズレが発生し、チグハグなものとなってしまいます。
ここで考えるべきは
「教える」ということが授業の本質ではないということです。
結局、彼らが「学ぶ」という行為をしなければ
いかなる「教え」も意味をなさないのです。
児童・生徒の主体的な学び
は
「教員が主体的に教えること」が「良い授業である」という感覚への警鐘とも言えるでしょう。
「教える」という行為はあくまで児童・生徒が学ぶための手段でしかない
ということを理解することが大切なのです。