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#207 学校組織における「危機感の共有」の効果は諸刃の剣

学校組織が健全に稼働する上で

その組織の中の一人ひとりが同じ目標に向かって努力できる環境や要素が必要です。

その要素の中に「危機感の共有」があります。

家族で誰かが大怪我をしたならば、その誰かのために力を合わせるでしょう。

大切な友人が病気になって試合に出られなくなったならば、彼や彼女のことを思ってチーム一眼となって戦います。

私の友人は公立小学校教員で様々な学校に勤めていますが

児童の問題行動が多い学校の方が、先生方が協力する傾向にあると言っていました。

危機感の共有は特定の人数のグループを同じ方向性に向かわせる力があることの事例です。

一方、危機感の持ち方は人それぞれであり、諸刃の剣の側面もあります。

対処しなければならないが自分一人では解決できない事案に対しては誰かの協力を求める傾向にあります。危機感の共有ができるのは、その事案がたまたま集団に共通するものであるからでしょう。

そもそも組織を運営する上で大切なのは「危機」を招かないことです。危機を迎えるたびに団結しても、それはなし崩し的になっています。

組織運営で大切なことは

「何も起こっていない日常」の中でいかに一人ひとりが助け合う大切さ(つまり協働)を実感できるかどうかです。

そのためには日頃から信頼関係を築くためのコミュニケーションが必要不可欠です。


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