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最近読んだ本

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)

僕は一時期、
あり得ないほど読書をしていた。

最も読書量が多かったのは
おそらく中2か高3の頃

1日に1冊以上は読んでいたと思う。

実家の自室には沢山の本があり、
京都での一人暮らしを機に
いくつかの本を移動させた。

いま一人暮らしの家には
実家ほどではないが沢山の本が
本棚に並んでいる。

僕たちは、来年東京に拠点を移す。
その時にこの子たちをどうしようか。

最近悩んでいた。

そこで全ての本を改めて読み直し
分別していくことにした。

選択肢は5つ
①東京に持っていく。
②実家に移動させる。
③売る。
④誰かにあげる。
⑤捨てる。

どの本も
もちろん何かしらの魅力があって
それにときめいて買ったわけなので
⑤捨てるとなっても
別にいらないわけじゃないし
何かしらの理由はある。

そこで今回は
先週、僕が読んだ2冊の本に関して
少し書いていこうと思う。

書評などした事がないし
僕は結構思い込みが激しいタイプなので

それはさすがに違うやろ!
とか
考え過ぎやろ!
とか

色々意見はあると思うが
一個人の勝手な見解として
聞き流していただければ幸いだ。

まず1冊目

『カエルの楽園』百田尚樹

百田さんの本は何冊か読んだ事があるが、
今回はかなり期間が空いて
久しぶりに読んだ。

登場人物?と言っていいのかわからないが
主人公、話の中心になるキャラクターは
全て「カエル」であり、
カエルの世界を描いている。
しかし
その実体はカエルの社会かと思いきや、
表しているのはあくまで人間社会で
今の世の中で起こっているような出来事を
風刺しているような内容になっている。

小説ではあるが
文体は「だ・である調」ではなく
「です・ます調」で統一されている部分が
少し童話的な印象を持たせていた。

物語の展開が全て急ではなく
日常に潜む変化や違和感が
だんだんと大きくなっていき
次第に爆発してしまう。

例えば主人公のカエルが
色々なカエルに話を聞いていくうちに
何が正しい情報で
どれが間違っているのかわからなくなり、
疑心暗鬼に陥ってしまうシーンがある。

結局何が正しいかを判断するのも
あくまで読者の主観であり、
究極言ってしまえば
全ての意見が正しい。
現代の生活に一石を投じるような
そんな物語だった。

ちなみに僕は小説を読む時は
大抵、頭の中に登場人物を
直接思い浮かべて
自由に動かしている。

同じような読み方をしている人が割と多いと思う、
というかほとんどこれだと思うが

映像化されている作品だと
それを実際に演じている
俳優さんなどが出てきてしまう。

イメージが強すぎるのだ。
僕の頭の中には
一時期
常にキムタクが住んでいた。

今回は登場するのが 
全てカエルなので少し困った。
僕にとってカエルは全部同じだし
大きい、小さいとか色でしか判断できない。

まあ、頭の中にカエルが出てくる事なんて
これからはほぼ無いだろう。
いい経験になった。

②実家に移動させる。

理由
何回も繰り返し読むタイプの本ではない。


続いて二冊目

『アナログ』 ビートたけし

ビートたけしさんの本は
おそらく2回ほど読んだ事があるが、
それらの本が北野武名義だったか、
ビートたけし名義だったか
正直よく覚えていない。

本書の帯には
ピュアな究極の恋愛小説と謳われている。
どんな内容なのだろうと
ワクワクしながら読み進めた。

主人公の悟はデザイナーとして働いている。
デザイナーと言えば
洗練された
スマートな生活を送っている
というイメージがあるが
彼はそれとは真逆で
タイトルの通りとにかくアナログ思考だ。

流行や新しい物を決して好まず、
古き良き物への愛着が凄まじい。

しかし融通が利かず、
堅物という感じでもない。

悟はみゆきという女性と交流し、恋をして
物語が進んでいく。

途中様々な物がアナログに変換されていく。
例えば
音楽を聴く時にわざわざCDを買いに行ったり、
建築物のデザインをパソコンで行うのではなく
図面や立体模型を
直接、画用紙などで作って行ったり
SNSなどを使う事なく
直接会って話をしたり

本に当てはめて考えると
僕も電子書籍より紙の方が好きだ。

紙派の人には色んな意見があると思う。
匂いが好き
電子的な物が苦手
ペラペラとめくる感覚が好き

等々

色んな理由があっていいと思う。

僕は特に理由がないが
なんとなく紙の方が好き。

本書で僕が特に注目したのは
登場人物達が次々に口にする悪態の数々だ。

これはほとんど
ビートたけしさんが
普段から思っていることを
ただただ登場人物に
言わせているのだと思われる。

悪口が具体的すぎる。

しかし、
この本を作者を見ずに読んだとして
読み終わった後に
誰が書いたか当てることなど不可能だろう。
そんな本。

②実家に移動させる。

理由
久しぶりに実家に帰った時に
この本を見つけたら
幸せな気持ちになれそう。


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