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スタートアップの知財戦略

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スタートアップの知財戦略に関する記事をまとめました^ ^
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#上場

スタートアップの各種プロモーション①ーアンケート特典・紹介特典と景表法の規制

 アーリー期以降は、自社のプロダクト/サービスについて、積極的にプロモーションしていく等、マーケティング・プロモーション活動が活発になっていきます。例えば、かかる活動にあたっては、ブランド戦略の策定・実行、自社商標の普通名称化防止、他社の商標・著作物の使用についてのマニュアルの策定、景品表示法の規制への対応、不正競争防止法の規制への対応、パブリシティ権侵害の回避、その他業界規制への対応等が問題とな

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大学発ベンチャーの特許戦略

 今回は、スタートアップの中でも、大学発ベンチャーにフォーカスして、そもそも大学発ベンチャーとは、という点を確認し(1項)、特許戦略を構築する上での大学発ベンチャーの特徴と留意点(2項)を検討してみようと思います。

1.大学発ベンチャー及びその関係者

そもそも、大学発ベンチャーとは、経産省の定義によれば、以下のいずれかにあてはまるものとなります 。

○研究成果ベンチャー:大学で達成された研究

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証券会社・上場審査とスタートアップ知財

証券会社・上場審査とスタートアップ知財

前回は、投資家目線でスタートアップ知財を見てみましたが、今回は、証券会社や、上場審査との関係でスタートアップ知財を見てみようと思います。
スタートアップにとって知財が重要であることはこれまで検討してきたとおりですが、そうであるならば、当然、上場をサポートする証券会社や、上場の可否を検討する上場審査にあたっても、スタートアップと知財の関係は無視できないはずです。
 証券会社や上場審査との関係では、大

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IPO・M&Aと知財①(商標)

IPO・M&Aと知財①(商標)

これまでスタートアップの創業期の注意点にフォーカスしていましたが、少し観点を変えて、何回かに分けて、スタートアップのEXITと知財の関係について考察してみたいと思います。

1.EXITと商標

これは、IPOでもM&Aでも共通するところになりますが、EXITの段階では、会社名・プロダクト(サービス)名について、適切な権利範囲で商標権を取得していなければ、減点は免れないです。

特にプロダクト(サ

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