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2024年7月14日 米国株式市場の動向解説

■記事を読む時間の無い方向けサマリー(要約)

端的にまとめると以下の通りです。
下記の内容を詳しく知りたい方はこのまま記事を読んでみて下さいっ!

①暴落サイン(-10~20%以上):未点灯

②急落サイン(-5~10%):30% 徐行運転推奨

③購入可否:追加購入は待ちで。短期ポジションは余裕を持てるぐらいに減らすことを推奨

④株価トレンド:明確な上昇トレンド継続中。

⑤その他(1):NASDAQ100指数、SOX指数の7/11(木)の急落、及び7/12(金)のリバについて

詳細は記事の本編にて書きますが、現時点の状況は簡潔に申し上げると
「大チャンスの初動」もしくは「大ピンチの初動」だと考えられます。
そして、これまでの上昇圧力を考えるに「大チャンスの初動」である可能性の方が高いと判断しており、現在も私は短期投資用の資金の内、3分の2に当たる1600万円程度を保有したままにしております。
なぜそう思うのか、また思惑と異なる場合はどうするのかなどについては本編にてご確認ください。

↓↓↓前回の記事を見ていない方は先にそちらご覧いただければ幸いです↓↓↓

⑤その他(2):日本株について

日経平均株価において、所謂反転下落サインである「宵の明星」が出現しました。日本株は個別株オンリーで資産の20%程度運用していますので、こちらも要警戒となりますが、本記事は米国株のことしか記載していません。
日本株の記事もその内書きたいなーと思いつつ、トレードと子育てが忙しくて中々できません(泣)

では本編に入りたいと思います。

■S&P500指数チャート分析

SP500/日足

こちらは7/12(金)クローズ時点のSP500の日足チャートになります。
図で示した通り、長期トレンドラインのちょうど真ん中に引いた中心線にて反発しており、NASDAQ100やSOXに比べ安心感のあるチャートになっています。
7/11(木)の急落に関しても、言い方は悪いですがTOP企業100以外のその他400社に資金が流れた為、他指数に比べ大きくは下落していません
また、7/12(金)にはある程度TOP銘柄に資金が戻ってきています
流石の安定のSP500です。この指数は特段なにも懸念していません

<撤退(EX)及び再入場(EN)のタイミング>

強いて言えば、中心線を割ったら要警戒、更に短期トレンドラインを割るようなら一旦の深押し(調整)がくることを想定しEXすべきですね。
再ENはその後の状況によりますので現時点では予測できません。

【注意】
上昇を継続した場合にも、TOP銘柄ではなく残り400社の方に資金が流れて上がっている場合
は、一旦M7など大型株を短期で持っている方はポジションを減らすなり対応することが必要だと思っています。

・MACD

0ラインより上でGC発生中。尚、5/2に0ライン下からの突き上げGCが発生してからは一貫して上昇傾向が継続しています。
0ラインを割ってデッドクロスするようなことがあれば一旦のポジション縮小が必要ですので、その場合はまたアナウンスいたします

*記事で使用している用語がわからない方は記事の一番下に用語をまとめている記事のリンクを貼っていますので、是非一度ご確認ください。

■NASDAQ100指数のチャート分析

NDX/日足

こちらは7/12(金)クローズ時点のナスダック100指数の日足チャートです。
超長期トレンドラインで反落後、7/12(金)に反発していますがまたも超長期トレンドラインにて押し戻されています。

7/10の記事で、「テクニカル的には一旦下げ局面がきても何らおかしくない状況です」とお伝えしていましたが、まさにその後すぐに下落が発生してしまいました。
今にして思えばこうした節目では一旦ポジションを抜くべきでしたね。
猛省です。次に活かせるようこの失敗を記事に書いて戒めます

ですがこのように、意識されるであろうラインで下落したことは決して悪い事ばかりではなく、テクニカル分析が通用するチャートであることの裏付けなのでむしろやりやすくて助かります。

NDX/4H足

こちらはNASDAQ100の4H足でより細かく見ているチャートです。
フィボナッチ61.8%で反発していることがわかります。
この61.8%は反発、反落のポイントになりやすいことで有名ですので、ここで反発できたことは大きいです。逆に再度ここを割るならその時点でポジションを大幅に落とすことを検討すべきかもしれません。

↓↓↓フィボナッチの詳しい説明は以下の記事にてご覧ください↓↓↓

<撤退(EX)及び再入場(EN)のタイミング>

上で申し上げたように、フィボナッチ61.8%を割るならポジション縮小、更に短期トレンドライン(チャート内黄色の線)にてサポートされていますが、ここを割るようなら一旦NASDAQ系のポジションは全て撤退します。

次にエントリー(再入場)するのはこの超長期トレンドラインを超えて、一旦の押し目をつけて超長期トレンドラインがサポートラインに変わったことを確認した時になります。

しかし、この急落からの急停止はそれなりに信用のできる動きだと考えられますので、週明けの様子次第ですが現時点では強気スタンスを堅持しています。

・MACD

SP500同様、0ラインより上でGC発生中。尚、5/3に0ライン下からの突き上げGCが発生してからは一貫して上昇傾向が継続しています。
0ラインを割ってデッドクロスするようなことがあれば一旦のポジション縮小が必要ですので、その場合はまたアナウンスいたします

■SOX指数のチャート分析

SOX指数/日足

7/12(金)クローズ時点のSOX指数の日足チャートです。
変動率は異なりますが、ほぼNasdaq100と同じ値動きですね。
超長期トレンドラインを抜けて順調に上がっていましたが、直近では長期トレンドラインにて反落してしまいました。
NASDAQ100同様、こうした節目では一旦ポジションを利確しておくべきでした。猛省です。

SOX指数(フィラデルフィア半導体)/4H足

落ち込んでも仕方ないので未来を考えると、SOX指数(フィラデルフィア半導体)もフィボナッチ61.8%で踏ん張っていることがわかります。
ここを割らなければ直近ではまた上昇回帰するものと思いますが、割ってしまった場合には短期トレンドラインまで約-3.4%程下落する可能性があります。

・MACD

0ライン上でGC継続中。
尚、SOX指数は下落するときは10%以上下げるのが普通なので、トレンド転換を見極める必要がある玄人向け指数です。SOXL(SOX指数の3倍ブル)は30%の下落が月に1回の頻度できていますので、投資される場合はご注意ください。

急落は想定していないと実際に起きた時に対応できませんので、今は上を見つつ、常に状況の変化には敏感でいましょう。

<撤退(EX)及び再入場(EN)のタイミング>

フィボナッチ61.8%を割るならポジション縮小、短期トレンドラインを割るなら全撤退。
NASDAQ100とほぼ一緒ですね。(笑)
その後のENは状況によりますが、基本は短期トレンドラインを上抜けたタイミングです。

■S&P500 恐怖、強欲指数について(市場センチメント指標)

出典:CNN Business


本日時点のS&P500種指数の恐怖、強欲指数は56pt(7/10時点:52pt)
となっております。久しぶりのGreedになりました
引き続き市場の変化をチェックしていきます。

■米国債券の長短金利差(逆イールドの深さ)について(暴落予知)

出典:FRED


本日の逆イールドポイント:-0.27pt (7/10時点:-0.32pt)
じりじり上げてきています。このまま解消に向かうのか、、注意が必要ですね。

*2022年7月より発生している”米国10年国債と2年国債の金利差を示す逆イールド”は依然としてマイナス域におります。
歴史を振り返ると、この逆イールドがマイナス圏からプラス圏に転換するタイミング付近にリセッションが発生している為、本指標も常にチェックしておくべきと言えます。

■米国の失業率推移(暴落予知)

*米国の失業率推移は月に一度更新されますので、更新されたタイミングで掲載しています。

(前回記事時点)6月時点で4.1pt
4,5,6月と3か月連続の上昇
です。ここから先はより一層変化を注視していく必要がありますね。

*歴史を振り返ると”失業率が急上昇するときにリセッションは発生している”為、本指標も常にチェックしておくべきと言えます。
徐々に上昇してきているため、要注意です。米国失業率が急上昇する兆しがあればすぐにアナウンスします!!

■S&P500 プットコール・レシオの推移について(逆張り指標)

本日のプットコール・レシオ:0.87pt(7/10時点:0.87pt)
状況変化なし。
日々ウオッチしていますので、たまにくる絶好の押し目買いポイントに到達したらすぐにアナウンスいたします。

*現在は少々割高水準ですが、強い上昇相場では当然のことです。
*プットコール・レシオが1.1以上は買い推奨、1.2以上は最高の購入ポイントと言われています。

■BPSPX指数(Bullish Percent Index)について(トレンド分析)

本日のBPSPX:61.00pt (7/10時点 : 54.60pt)

株価は下落しましたがBBSPXは上昇しています。
一部の銘柄からその他大勢の銘柄に買いが入ったことが起因していると思います。こうした状況は珍しいので、こちらも引き続き注視していきたいと思います。

*過去から分かるように、BPSPXは80pt付近で天井を付ける傾向があるため、80pt付近まで上昇した場合は一時売却も検討すべきかもしれません。
逆に20ptを下回るようなことがあれば買い増しを推奨します。
またその時が来たらアナウンスしますね。


・総評

来週は日米ともに気の抜けない一週間となりそうです。
下がっても上がっても一喜一憂せず、相場に居続けられるよういつでもやることは同じです。
とにかく大きく負けない事。退場するような事態に陥る可能性を排除すること。リスクの少ない時に大きいリターンを狙う事。
これらを徹底して、これからも株式市場と向き合っていきます。

今回の記事は以上となります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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■執筆記事について

日々忙しい個人投資家の皆様に代わって”市場動向を調査"“分析”し、
1日1記事を見れば株式市場の現在地(買い場なのか、売り時なのか、暴落が発生しそうなのか、株価が急上昇しそうなのか等)が分かるように内容をまとめて投稿していきます。

その他、マネーリテラシー向上につながる情報発信や、各種テクニカル分析の解説なども行っていきたいと思っておりますので、資産運用に興味のある方は是非フォローをお願いいたします。

※実際の投資判断については自己責任でお願いいたします。
※特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

■個人投資家【ケイ】について

私は35歳、妻子持ちで無職のサイドFIRE民です。(今は無収入です、、)

これまで合計3年間、世界40カ国以上を妻と旅してきた経験から、
サイドFIREを着実に実現し、娘(もうすぐ2歳)を連れて今度は家族3人で世界中を旅することを夢見て日々投資と副業を頑張っています。
毎月の生活費はギリギリ投資益から賄えていますが、さすがにこの資産では夢は実現不可能なので、手探りながら色々と副業を始めています。

また、現在の金融資産は2400万円~2500万円(日々流動してます)で、
信用枠を入れた株式の総買いポジションは2024年7月10日時点で4000万円程となっております。

4年程前に投資を始めてから投資にドはまりし、以降は毎日経済ニュースと株価分析をしてきました。もはや趣味の領域で、変人とか言われます。笑

これまで培ってきた金融知識と、私自身の為にもなっている米国株のトレンド分析などをNoteで発信していき、
個人投資家の皆様と一緒に資産を増やしていきたいと思っておりますので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!

*世界の旅写真も載せたり載せなかったりしますので、
お金の話ばかりで疲れた時にでも現実逃避してみて下さいっ!笑

■今回の旅写真

アンコールワット寺院の朝焼け/カンボジアにて
アンコールワット寺院/カンボジアにて

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