いぬのせなか座

いぬのせなか座は、表現と(私の)生のあいだの個人的な結びつき――アトリエ――を具体的に…

いぬのせなか座

いぬのせなか座は、表現と(私の)生のあいだの個人的な結びつき――アトリエ――を具体的に、あるいはひどく抽象的な素材として、考える。http://inunosenakaza.com

マガジン

  • 10日間で作文を上手にする方法 Day1-Day6

    多くの「文章術」が巷にあふれる昨今、なぜひとは文章を読み書くのか。「読み書き能力」の現在に向けて何ができるのか。『私的なものへの配慮No.3』が話題を読んだ著者による、新たな(そして決定的な)「文章術」への問い。

  • 第3回「10日間で作文を上手にスル方法」

    第3回目の講座は、2019年2月2日(土)に三鷹の上演スペースSCOOLで行われました。講座の要約、上演用テキスト、書き起こされた対話、スライド資料、終了後の感想、上演用テキストの機械翻訳、当日にいただいたメモとその応答が収録されています。ひとくさり読み終えたところで、他に足してほしい文章があれば、ぜひコメントをお願いします。質問や「メモ」を寄せていただくのも歓迎です。

  • 現代短歌のテキストマイニング―𠮷田恭大『光と私語』を題材に

    英語圏では、自然言語処理の技術を実作の助けになるかたちで応用する学術研究が盛んです。日本語圏にも、半世紀以上に渡る、計量文体学や日本語コーパス構築の積み重ねがあります。それらの手法を日本語の現代短歌に試してみようと私たちは考えました。単語の数量や距離関係、感情の流れ、品詞構成などを計量すれば、文献の精読 (close reading)ではなく、テキストの遠読 (distant reading) ができると期待したのです。  計量文体学の測定手法、形態素解析エンジン、日本語コーパスから得られた統計情報、近年登場した自然言語処理ライブラリなどを組み合わせて用いました。ここまで多くの手法を適用し、総合したのは、日本語圏では初めての試みでしょう。

ストア

  • 商品の画像

    笹野真『手のひらたちの蜂起/法規』(いぬのせなか座叢書6)

    [いぬのせなか座叢書6]https://inunosenakaza.com/book/20231127きっとしかしその通りなのだろう歩んだ先から足跡を否定する音手のひらたちの蜂起 / 法規当然の帰結としてではなく影あのように立ちあがって空を削って燃やす底を打って浮かび上がってくるの波浪振り返ると法が現れる―――――――――――手と手、行と行ものがものとしてあるその距離でうつしあう全くの新人による革命的でにこやかな最初の詩集発行:いぬのせなか座発売日:2023年11月27日判型:210mm×90mm 64ページ造本:無線綴じ プラスチックカバー編集:山本浩貴+鈴木一平装釘・本文レイアウト:山本浩貴+h価格:2,300円(税込)
    ¥2,300
    いぬのせなか座
  • 商品の画像

    笠井康平『10日間で作文を 上手にする方法 Day1-Day6』

    ※PDF版はこちら(https://inunosenakaza.stores.jp/items/655998413ffe3e0149953142 )※noteマガジン版(テキスト版)はこちら(https://note.com/inunosenakaza/m/m3bd47b420864 )――――――――多くの「文章術」が巷にあふれる昨今、なぜひとは文章を読み書くのか。「読み書き能力」の現在に向けて何ができるのか。『私的なものへの配慮No.3』が話題を読んだ著者による、新たな(そして決定的な)「文章術」への問い。――――――――発行:いぬのせなか座編集:山本浩貴デザイン:山本浩貴+h発行日:2023年11月11日イラスト:おりがみたろう Twitter(X):@tsuruoremasenn――――――――著者:笠井康平かさい・こうへい。1988年生まれ。「作家の手帖」編集長。著書に『私的なものへの配慮No.3』(いぬのせなか座)。近著に「文化芸術の経済統計枠組みはいかにしてテキスト品質評価指標体系の開発計画に役立つのか」(『早稲田文学』2020年冬号)、「現代短歌のテキストマイニング――𠮷田恭大『光と私語』(いぬのせなか座)を題材に」、「場所(Spaces)」(早川書房『異常論文』所収、共著者:樋口恭介)。――――――――目次1 「生きるために書く」ブラックライティングの文章術2 だれが「情報リテラシー」の警鐘を鳴らすのか3 老いゆく大人の読み書き能力指標4 ウェブが増やした「書き手」のすそ野5 死ぬまで「私」を鍛える理由は?6 みんなが本当に読みたい真実の「文章術」
    ¥1,000
    いぬのせなか座
  • 商品の画像

    笹野真『手のひらたちの蜂起/法規』(いぬのせなか座叢書6)

    [いぬのせなか座叢書6]https://inunosenakaza.com/book/20231127きっとしかしその通りなのだろう歩んだ先から足跡を否定する音手のひらたちの蜂起 / 法規当然の帰結としてではなく影あのように立ちあがって空を削って燃やす底を打って浮かび上がってくるの波浪振り返ると法が現れる―――――――――――手と手、行と行ものがものとしてあるその距離でうつしあう全くの新人による革命的でにこやかな最初の詩集発行:いぬのせなか座発売日:2023年11月27日判型:210mm×90mm 64ページ造本:無線綴じ プラスチックカバー編集:山本浩貴+鈴木一平装釘・本文レイアウト:山本浩貴+h価格:2,300円(税込)
    ¥2,300
    いぬのせなか座
  • 商品の画像

    笠井康平『10日間で作文を 上手にする方法 Day1-Day6』

    ※PDF版はこちら(https://inunosenakaza.stores.jp/items/655998413ffe3e0149953142 )※noteマガジン版(テキスト版)はこちら(https://note.com/inunosenakaza/m/m3bd47b420864 )――――――――多くの「文章術」が巷にあふれる昨今、なぜひとは文章を読み書くのか。「読み書き能力」の現在に向けて何ができるのか。『私的なものへの配慮No.3』が話題を読んだ著者による、新たな(そして決定的な)「文章術」への問い。――――――――発行:いぬのせなか座編集:山本浩貴デザイン:山本浩貴+h発行日:2023年11月11日イラスト:おりがみたろう Twitter(X):@tsuruoremasenn――――――――著者:笠井康平かさい・こうへい。1988年生まれ。「作家の手帖」編集長。著書に『私的なものへの配慮No.3』(いぬのせなか座)。近著に「文化芸術の経済統計枠組みはいかにしてテキスト品質評価指標体系の開発計画に役立つのか」(『早稲田文学』2020年冬号)、「現代短歌のテキストマイニング――𠮷田恭大『光と私語』(いぬのせなか座)を題材に」、「場所(Spaces)」(早川書房『異常論文』所収、共著者:樋口恭介)。――――――――目次1 「生きるために書く」ブラックライティングの文章術2 だれが「情報リテラシー」の警鐘を鳴らすのか3 老いゆく大人の読み書き能力指標4 ウェブが増やした「書き手」のすそ野5 死ぬまで「私」を鍛える理由は?6 みんなが本当に読みたい真実の「文章術」
    ¥1,000
    いぬのせなか座
  • もっとみる

最近の記事

[Day6]みんなが本当に読みたい真実の「文章術」(『10日間で作文を上手にする方法』)

(Day5はこちら)

    • [Day5]死ぬまで「私」を鍛える理由は?(『10日間で作文を上手にする方法』)

      (Day4はこちら)

      • [Day4]ウェブが広げた「書き手」のすそ野(『10日間で作文を上手にする方法』)

        (Day3はこちら)

        • [Day3]老いゆく大人の「読み書き」能力指標(『10日間で作文を上手にする方法』)

          (Day2はこちら)

        [Day6]みんなが本当に読みたい真実の「文章術」(『10日間で作文を上手にする方法』)

        マガジン

        マガジンをすべて見る すべて見る
        • 10日間で作文を上手にする方法 Day1-Day6
          いぬのせなか座
          ¥1,000
        • 第3回「10日間で作文を上手にスル方法」
          いぬのせなか座
          ¥800
        • 現代短歌のテキストマイニング―𠮷田恭大『光と私語』を題材に
          いぬのせなか座
        • 第2回「主観性の蠢きとその宿」
          いぬのせなか座
          ¥800
        • イベント「新聞家 VS いぬのせなか座」に向けて
          いぬのせなか座
        • いぬのせなか座・リリースノート
          いぬのせなか座

        記事

        記事をすべて見る すべて見る

          [Day2]だれが「情報リテラシー」の警鐘を鳴らすのか(『10日間で作文を上手にする方法』)

          (Day1はこちら)

          [Day2]だれが「情報リテラシー」の警鐘を鳴らすのか(『10日間で作文を上手にする方法』)

          [Day1]「生きるために書く」ブラックライティングの文章術(『10日間で作文を上手にする方法』)

          はじめにインターネットで注目を集める「文章術」を読むことにした。検索エンジンやブログメディアに「文章 書き方」とか入力すれば、誰もがいつでも無料で読める。50本近くの記事に目を通した。どれもせいぜい数千字ほどで、すべて足しても文庫本1冊にもならない。読み終えるのに半日かからなかった。だからこそたくさんのことを学んだ。遠回りになるけど、まずはその話から。 インターネット「文章術」はなぜ書かれるのか「文章術」の歴史は長く、世界中にありふれている。和歌の指南書は12世紀には登場す

          [Day1]「生きるために書く」ブラックライティングの文章術(『10日間で作文を上手にする方法』)

          山本浩貴+h「共同性についてのノート、絵巻物」②

          以下の文章は、『いぬのせなか座1号』(2015年、いぬのせなか座)に掲載された山本浩貴+h「共同性についてのノート、絵巻物」のなかの一部です。 前提に関しては①を御覧ください。 今回は、マドリン・ギンズの荒川修作論と、荒川修作+中村雄二郎「新しい創造を求めて」について。読みやすくするため、改行等を加えています。(山本)  マドリン・ギンズによるテキスト「アラカワ・図形からモデルへ」(以下、引用は、『アールヴィヴァン』一号、一九八〇年所収の瀧口修造・岡田隆彦・松岡和子訳を一

          山本浩貴+h「共同性についてのノート、絵巻物」②

          山本浩貴+h「共同性についてのノート、絵巻物」①

          以下の文章は、『いぬのせなか座1号』(2015年、いぬのせなか座)に掲載された山本浩貴+h「共同性についてのノート、絵巻物」のなかの一部です。フィクションを織り交ぜた複数のテキストを数十ページにわたってレイアウトしていくもので、小説なのか批評なのかなんなのか、同書のなかでいちばんわけのわからないページだと思うのですが、当時いろいろ考えていたことをなんとか(デザインをめぐる試行錯誤へのモチベーションと絡めながら)メモしていくためのものでした。 ただ紙面だとあまりに読みづらく、読

          山本浩貴+h「共同性についてのノート、絵巻物」①

          山本浩貴「日記と重力」(『いぬのせなか座2号』巻頭言)

          2016年5月に刊行し、現在は品切れ中の『いぬのせなか座2号』より、山本の巻頭言を再掲します。 もともと商品ページに全文掲載されていたのですが、リニューアルに伴い非公開となっていました。 巻頭言といっても、収録されている作品に最後に触れる以外は当時の山本の言語表現に対する思想を開示するような内容で、ひとつの論ないし宣言として読めるものかと思います。 (掲載時は「山本浩貴+h」名義でしたが、実質的な執筆は山本のみで行なわれたため、今回変更しています) 他、『いぬのせなか座2

          山本浩貴「日記と重力」(『いぬのせなか座2号』巻頭言)

          【事前メモ】連続講座「面とはどんなアトリエか?」第4回

          2023年10月15日(日)に、映画監督の七里圭さんと、いぬのせなか座第一期メンバーの鈴木一平、そして私(山本浩貴)の3人で、連続講座「面とはどんなアトリエか?」第4回を開催します。 今回の主たるテーマは、AIと面。 第1〜3回までについては、前回の予告記事を御覧ください。 当日の流れ今回の大まかな流れは以下のようなかたちになるかと思います。 ①七里圭による8月の上演「シネマの再創造・リブート」を、記録映像や舞台図などとともに振り返りつつ、七里作品と人工知能の関係性につい

          【事前メモ】連続講座「面とはどんなアトリエか?」第4回

          【事前メモ】連続講座「面とはどんなアトリエか?」第3回

          2023年7月2日(日)に、映画監督の七里圭さんと、いぬのせなか座第一期メンバーの鈴木一平、そして私(山本浩貴)の3人で、連続講座「面とはどんなアトリエか?」第3回を開催します。 今回の主たるテーマは、映画と「版」について。七里さんが映画をめぐり続けられてきた講座や作品群、約10年分を、七里さん自ら一気に振り返った上で、「面」と拮抗するワードとして「版」を問題提起、3人で多角的に議論します。 七里さんいわく、「版」は近代を形作った様式、価値観であり、それは言葉から始まった……

          【事前メモ】連続講座「面とはどんなアトリエか?」第3回

          演劇『脱獄計画(仮)』ミニシンポジウムに向けて|原案小説『脱獄計画』をめぐるテクスト

          6/18(日)に開催される、演劇『脱獄計画(仮)』のミニシンポジウムに、山本浩貴と鈴木一平が登壇します。 詳細は以下ページやツイートを御覧ください。 私(山本浩貴)は、記録映像上映のあと、1時間少々、発表の時間をいただいているのですが、そこで話す内容のうちの一部を先んじて開く意味で、以下に文章を公開します。 これはもともと『脱獄計画(仮)』のレビューとして3月ごろに書き進められていたもので、原案小説→戯曲→上演の順に論が展開されていく予定でした。ただ、議論や分量が過剰になり

          演劇『脱獄計画(仮)』ミニシンポジウムに向けて|原案小説『脱獄計画』をめぐるテクスト

          【事前メモ】連続講座「面とはどんなアトリエか?」第2回

          2023年4月15日(土)に、映画監督の七里圭さんと、いぬのせなか座第一期メンバーの鈴木一平、そして私(山本浩貴)の3人で、連続講座「面とはどんなアトリエか?」第2回を開催します。 今回の主たるテーマは、詩、そして(七里さんが近年協働している)詩人・吉増剛造のパフォーマンス(とそれを撮影した映像作品)です。 第一回の概要初回は2023年1月27日(金)に開催されました。 イベントページ:https://scool.jp/event/20230127/ 連続講座全体の背景まと

          【事前メモ】連続講座「面とはどんなアトリエか?」第2回

          大江健三郎論を公開します

          自分にとって、最も影響を受けた表現者です。 2014-5年(22-23歳)に、いぬのせなか座の立ち上げと並行して書いた大江健三郎論の全文を以下に公開します。 初出:『いぬのせなか座1号』いぬのせなか座、2015年 レイアウトと絡むところもあり、紙面PDFとなります。 見開きと単ページ、いずれも内容は同一です。 要旨は以下。 自分にとって大江さんは、「いえの近くのあのあたり出身の有名な作家」であり、子どものころからなんとなくの親しみを持っていました。 『水死』発売時に

          大江健三郎論を公開します

          連続講座「面とはどんなアトリエか?」第一回 事前メモ② 発表メモ

          2023年1月27日(金)に、映画監督の七里圭さんと、いぬのせなか座第一期メンバーの鈴木一平、そして私(山本浩貴)の3人で、連続講座「面とはどんなアトリエか?」というイベントをおこないます。 連続講座という名のとおり、今回が初回で、以降複数回つづいていく予定です。 前回の記事では、七里さんと共同で行なってきた仕事をまとめましたが、今回は、イベントで山本が行なう発表の概要を公開します。 あくまで現時点での仮のメモですが、おおまかな問題意識は共有できるかと思います。御覧くださ

          連続講座「面とはどんなアトリエか?」第一回 事前メモ② 発表メモ

          橘上「NO TEXT宣言」「NO TEXT」全文公開(『TEXT BY NO TEXT』より)

          橘上+松村翔子+山田亮太『TEXT BY NO TEXT』が、いぬのせなか座より1月31日に発売されます。 企画から4年、いぬのせなか座としては1年半ぶりとなる新刊は、戯曲・詩集・上演記録などからなる大ボリューム4冊組み。詩歌、演劇、パフォーマンスなど、さまざまな角度から楽しめるものとなっています。 ※1月30日までのご予約で、特別価格・限定小冊子つき! ここでは、企画の発端=素材となった「NO TEXT」3公演をテキスト化し、「いぬのせなか座」主宰の山本浩貴がレイアウト、

          橘上「NO TEXT宣言」「NO TEXT」全文公開(『TEXT BY NO TEXT』より)