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[Day7]バカにされない「書き方」の勉強法を?

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文庫本「5冊」で何がわかる?

昨日まで僕たちはこう考えていた。基本無料の「文章術」が書かれては消えるインターネットで、低品質なテキストが低賃金で量産された時代は終わるだろうか。大手IT企業がSNSの安全対策と生成AIの開発競争に注力する前から、リテラシー(読み書き能力)の向上は国際課題でもあった。

サービス産業化と高齢化が進むこの国では、少なくとも約2,700万人が「書く仕事」に就き、約3,000万人がもう/まだ「書けないひと」かもしれない。「若者の読書離れ」よりも「勉強ぎらいの大人」を減らすべきではないか。

だけど、日々をしぶとく生きるのに忙しい大人たちが、加齢とともに衰える「リテラシー」を鍛えなおしたいと痛感したとき、わずか「10日間」(≒文庫本5冊)で何ができるだろう? この問いは、粗だらけの現実を拾い集めて夢見る方法――空想的リアリズムの実践だ。

あらゆる場所に「文章術」が…

改めて手短に問い直すなら、「文章術」の読者は何が書きたいのか。どうすれば「作文」が「上手に」なったと信じられるだろう。おおまかな指針を得るために、国立国会図書館「国内刊行出版物の書誌情報(直近年1年分)」を読み返してみよう。「文章」の「書き方」を教える本の題名に含まれる単語を洗い出すと、こうなった(表1)。

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多くの「文章術」が巷にあふれる昨今、なぜひとは文章を読み書くのか。 「読み書き能力」の現在に向けて何ができるのか。ありうる「10日間で作文…

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