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自殺装置が容認される社会 〜資本主義を根底から変える未来の奴隷〜

自殺装置の記事の人気が高い。
これを憂うべきか?喜ぶべきか?
私は後者だと思っている。
例の記事にハートマークを付けた人はかなり先進的思想を持っている人間と思うからだ。

さて、自殺装置の記事に根本的解決策が書かれてないことにお気づきだろうか?
この国の原動力が資本主義である限り自殺法案の可決はあり得ない。
前に書いた通り奴隷がいなくなってしまうからだ。
では資本主義のままで自殺装置が認められるにはどうすればよいか?
答えは簡単。
奴隷を増やせばいいのだ。

いきなり非人道的結論が出てしまったと落胆されそうだがそうではない。
ここで言う奴隷とは老人でも外国人でもない。

人間ではない奴隷を増やせばいいのだ。
人間ではない奴隷を日本国民として認め、各種保険や税金を払わせる。
人間ではない奴隷のオーナーは普通の人々。
普通の人々が人間ではない奴隷を雇い、その奴隷の給与で生活するのだ。

資本主義を根本から変える人間ではない奴隷

これではあまりにも奴隷がかわいそう・・・・
そう思うだろう。

では人間ではない労働者とは何か?
ロボットである。

ロボットが未来の資本主義に於ける奴隷となるのだ。

ここでロボット三原則だの、鉄腕アトムのロボット人権だのセンチメンタルな議論はいらない。
ここで言うロボットは機械、道具の延長でしかない。
外見も含め人間的思考、感情の片鱗も持ち得ない機械とする。

奴隷がロボットに置き換われば今奴隷として必要とされる人間は用済みだ(上級国民にとって)。
そうなれば自殺法が通っても何ら問題ないし(上級国民にとって)自殺装置も実現するだろう。
今まで必死に働いてきた人々は余生の時間をふんだんに趣味に割り当てることができるし、元気な内に自殺装置の手続きもできる。


以下の文章は数年前VRONに寄稿したコラムをベースとしている。
「パクリだ!」と騒ぎ立てる輩が必ずいるので前もって書いておく。
VRON夏休みSPコラムの執筆者YSは自分である。


かなり前にビル・ゲイツが「ロボットに税金を払わせろ」と言っているのを読んで「コイツは何を言っているんだ?」と思った。
でもよくよく考えたら世の中の仕組みや人の生き方を根底から変えてしまう大革命だと理解できた。

どのように変わるのか?
まずは結果から書いてみることにする。

●ロボット一台一台が国民として(税金面だけ)扱われる。

その結果・・・

●所得税、健康保険、国民年金など、労働者が支払っている税金を全て肩代わりしてくれるようになる。

さらにその結果
●少子化による年金問題が全て解決される。
●レジ打ち、工場ライン、警備員、カスタマーサポート、回転寿司などロボットが代行できる単純な仕事をロボットが担うようになる
→ が、その仕事を担うロボットが税金を払っているので、人間の仕事がなくなってしまっても問題にはならない。

なぜなら

●税金により福祉が増強される。
●ベーシックインカムにより無収入の人でも最低限の生活ができるようになる。
●人間はロボット的(奴隷的)な仕事から開放され、芸能・映画・音楽・絵画・創作など、より創造性の高い仕事に従事できるようになる。

つまり

●みんなが幸せになる。
ただし、ここに至るまでいくつかの大きなハードルがある。

・ロボットを作る企業は、そのアーキテクチャ、特許のライセンス料のみ得ることとし、ロボット一体につき、利益を独占してはならない。ロボットの生産は国によって無償で行われなければならない。
・ロボットは国民であるが人権はない。またそうでなければならない。
・ロボットは電気しか食わない、病気にならない、居住スペースを必要としない、酒も飲まず、タバコも吸わず、ギャンブルもせず、犯罪を起こさず、職場の環境改善を叫ぶこともしない。仕事ができなくなったら簡単に廃棄できる等、資本主義者にとって非常に好都合な新しい「奴隷」である。

資本主義は大勢の「労働者」と言う奴隷を雇って頂上の限られた者のみが利益を貪るクソシステムである。だがそのシステムは地球上に存在する人間全員が幸せになれない時点で破綻している。その幸せになれない層(奴隷)をロボットに置き換える。置き換えることによって仕事を得られない者でも最低限の生活ができるようになる。

ロボットは人間(皮肉にも)のように無償で大量に生産され(国の事業として)、今の資本主義社会に浸透、上書きしながら、貧困者や生活困窮者を駆逐していく。
そして、その時代のロボットは一個人が国から購入し、それを自分の代わりに働かせる。
ロボット購入 ← 新しい国民として登録
ロボットを工場などで働かせる ← 自分は働かなくても働いてもいい(働かなくても最低限の生活はできる)。
ロボットが壊れた・修理期間中は、持ち主の人間が出勤して働く。
※国が全部やるよりロボットの管理を国民一人ひとりが行う。その方が国の経費が掛からない。
国民が行う → 官僚や上級国民による不正な資金の流用を防げる。

つまり子供を沢山増やして、その子供に将来面倒を見てもらうという時代遅れな年金システムの子供の部分をロボットに置き換えるのである。

ここで言っているロボットは次の図のような、人間そっくりの腕と手(マニュピレーター)とカメラを備えただけの極めて「道具」に近い形状である。

未来の労働者となるロボット

人間の手を有するのは、人間が使っている文具、工具、調理器具などを全て使い回しするためである。いちいちそれ専用のアタッチメントを作っていたらお金が掛かり過ぎる。
敢えて名前を冠するとすれば「パーソナルロボット」であろうか?
パソコンよりももっとパーソナルに即していると思う。
奴隷の代用だからロボットの人格を考える必要もないし、人間を奴隷的仕事から開放してくれる新しい奴隷として割り切って社会に組み込んだらいいんじゃないかと・・・

自分は少なくとも老後までに世の中がそうなって欲しいと切に願う。
だが結局の所、そんな事ができるのはスティーブ・ジョブズぐらいだったし、彼が生きていたらやっていたかもしれない。

今後、可能性がありそうなのは、言い出しっぺのビルゲイツだろう。
そういう意味でビル・ゲイツが「ロボット税」を唱えるのは非常に現実的提案なのだ。

パーソナルロボット・・・・
これ日本が国の事業として真剣に取り組むべきなんじゃないかな?
Appleやマイクロソフト(今ではGoogleか)がやったように世界を根底から変えてしまいかねないアイデアだと思うのだが・・・
皆さんはいかがお考えだろうか?

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