樋渡学
1分で読める短編小説
妻の記録
ショートショートや短編小説
離島での暮らしの様子
『セイキスイッチ』 …
『母の顔。落ちて』 犬が足元で鳴く。僕はそれどころではなかった。犬はどこから来たのかも…
『阿呆』 笑いがこみ上げる。 「おじいさん、テレビ、笑えるな」 こうしてぼけたフリでも…
『うさぎが跳ぶ』 猟銃構えた先には一匹のうさぎが居る。こちらに気付くこと無くぴょんぴょ…
『うつろい』 風呂に入る。猫が風呂場を覗きに来た。 「今日も怒られたわ」 おじいさんが…
『晩御飯は空を歩く』 鳶は赤茶色をして空を歩く。愚痴などを言いながらのろのろと歩き、そ…
『小人』 あそこに小人が居るなどと、かつての島住民が言った。私はそれを聞き流し、自分の…
『イタチの胸』 下り坂を行くと、その先に一匹のイタチがいた。そのイタチは私がイメージす…
『話の忘れ物』 貴方。私はこの髪が乾くまでに貴方と分かり合わなければならない。髪は少し…
『言葉の引力』 私が世界の言葉たちを知ったときにはもう遅かった。有難う、どこかへ、など…
『ハルのアイス』 今日もまた、数多くの生徒たちがこの学校を旅立とうとしている。私が教師…
『素麺とコーヒーと私達の産地』 …
『万年後』 若木はもうすっかり大人になって、周りの木と遜色ない程綺麗に桜の花を咲かす。…
『OLの女。公園の風景』 雨上がり、午前中の公園。湿気を含んだ風が通る。その風は冷たかった…
『犬は何も知らず』 サムは僕達の名ばかりの友人だ。犬と呼ばれる少年である。それは僕達が…