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問われるからこそ気づくことがある No.985

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2023年9月14日 「DAYONE日記」No.985
本ブログは、何か新しいことを始めるきっかけになることを書いていきます。365日、1日も欠かさず発信します。
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おはようございます。

キャリアコンサルの勉強をしていると、
「経験の再現」という言葉が出てきます。

これは、クライアントに
自らの経験を語ってもらうことで、
そこにクライアントの大切にしたい想いや
考え方、価値観、信念、人間性の影が
現れてくるので、経験を再現させようと
いうことです。

キャリアコンサルでは、
これらを自己概念と呼んでいますが。

「自己概念が大事ですよ」
という話を色々と聞かされてきたのですが、
最初の頃は、「本当になぜやるのか?」
ということがよく理解できていませんでした。

でも、実際に何度も
ロープレを繰り返す中で、「経験の再現」の
理解が進むようになったのです。

そもそも、初期の頃は
ロープレで「経験の再現」が出来ない…。
今も難しいのですが…(笑)

話を戻すと、
人間というのは、不思議なもので
相手から「自分の感情を語ってください」と
いきなり言われても、
すぐに感情や想いを語ることは難しいそうです。

それが本能としてあるそうです。
であれば、どうするのか?

だからこそ、
悩んだり不安だったその時の出来事や状況を
思い出してもらいながら、
その時のシーンを語ってもらうのです。

それを少しずつ頭の中に描きながら
その語りと同時に少しずつその時の感情も
思い出してもらうのです。

そこで、
ようやく少しずつクライアントが自分の
感情にも気づき始める、ということです。

だから、ある意味、
相手からの経験を聞く、というのは
とても大事なことなのです。

むしろ、そこに色々なことが
詰まっているのです。

そして、面白いのが、
例えば、「怒り」という感情が
クライアントの口から発せられたとしても、
それはクライアントが考える「怒り」と
こちらが考える「怒り」は違うのです。

むしろ、
人によって「怒り」の捉え方、考え方や定義、
そういったことが違う、という事です。

それはなぜ違うのか?
と言えば、それぞれの持っている価値観や
信念というものが違うからです。

人の感情は、
自分の持っている価値観や信念に基づくもの。

だから、相手が考える「怒り」もあれば
自分が考える「怒り」もあり、
そこは、その当事者しか分からない。

だから、
相手にしか分からないことは
相手に聞くしかないのです。

相手から感情を引き出すことによって
その感情の意味を相手に聞く。

そうやって、
その感情の意味を確認していくことで
相手が大事にしている価値観や信念、想いという
本質が見えてくるのです。

そこに、悩みや不安に対する
解決策の方向性があるということです。

ということを考えていると、
悩みや不安を相談された場合には、
まずはきっかけを聞く。

これが、スタートになるのです。

そうやって、
相手の出来事やきっかけを聞くことによって
相手の感情が見えてくるのです。

そして、
人間は問われるからこそ、質問されるからこそ
自ら話し、自分も気づいていない想いや感情にも
自分で気づけるのです。

つまり、問うという事は、
相手にとっても、とても大切な行動になる。

相手にしか分からないことは
聞くしかないです。

だから、どんな質問をするのか?
良い質問できること、質問力が人間関係や
コミュニケーションにとって
とても重要な意味を持つと考えるのです。

良い質問が相手にとっても良い方向に
そして、自分も相手から引き出せる。

そう思うと、
もっとしっかり意識して質問したいと。

どこか無意識にしている部分もあるので
それを意識して何を意図して聞くのか、

そういう事にも注意を払うことで
またコミュニケーションの質的な向上は
あるのではないかと感じます。

そのためにも、努力したいものです。

それでは、皆さん。
本日も良い一日をお過ごしください。

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