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人は忘れることが出来るから、明日へと向かうことが出来る

 「もうタイトルで言いたいことは言っちゃってるから、この記事はここでおしまい、というわけにもいかないでしょう」

 「本当に苦しかったんです。仕事が終わったら誰でも「これが後40年は続くのか、死にてえな」くらいには思うかと思うのですが、その暗い、疲れた気持ちを和らげてくれる家の存在が、私には無くて、とにかく甘えてオーケーなところがどこにもなくて、逃げ場がなくて、苦しさを記事に爆発というか、収縮させたのだと思います」

 「でも言っときますけど、こうやって気持ちが回復したのも、夕方、《《横にならざるを得ない程》》絶望してた時に、2錠飲んだセパゾンが効いているおかげだってことを忘れないでくださいね。セパゾンとは八年来の付き合いですからね。閉鎖病棟ではセパゾンが処方されなくて、心臓発作が何度も起きて苦しめられました。要はあなたは統合失調症だけでなく、メンタル部分のあらゆる箇所が故障してしまっているのです。不眠。心臓発作。パニック障害。謎の神経のしびれ、などなど」

 「今、幻聴で「それはいらない」って聞えてきましたね。幻聴も、結局のところは統合失調症として分類するのではなく、《《あなた自身のメンタルの不調》》と捉えるべきでしょうね。あなたにとっての、と、あなた、とは私のことです。筆が乗るとよく分からなくなるのです。話を戻しますと、あなたにとっての統合失調症は《《神の偶然性》》すなわち関連性妄想障害しか今のところありませんから。疲れやすさは絶望からくる《《何をしても無駄だ》》と考えて、寝込もうとしてしまう病から来ています。こちらこそ本当に絶望病と言ってもいいかもしれません」

 「ところでです」

「Xperiaを買おうとしてたぐらいならば、漫画版のエヴァンゲリオンや『Dimension W』を買ってもいいんじゃないですか。それか川端康成とか三島由紀夫とか、と言いたいのですが、分かります。時間が無いんですよね。一昨日、衝動的に買ったゲド戦記もまだビニールはがしてませんし、フランス語公文典もまだ読めていません。本格的に仕事が始まって時間が無いんですよね。時間が暇なときは読書をしててもいい、みたいな仕事に就ければいいのですが。正直、あなたの本当の夢は地元にはない、古本屋と中学生向けの個人経営の塾を開くことなんじゃないですか? 本当に種類の多い本屋さんを地元にも創ってほしいっていうのがあなたの願いなんでしょう? 本屋さんなんだから西尾維新くらい全巻揃えてほしいと思っているのが実情でしょ? 本屋さんの規模によって子供の学力は決まりますからね。でも子供も暇ではありませんが。要するに、読書をする暇がある人生の時期って私立文系でバイトに追われていない大学生くらいなもんじゃないかと思います。あなたが読み過ぎたんじゃないですか?」

 「人生の名言を探す旅に出て、それが強制的に終わったのが今のあなたです。睡眠時間を削ることは、睡眠導入剤を飲んでいるのでできません。また、ブログを書いたりしているので読書の時間が取れません。本を読むのが仕事になれば、あなたが思い描いていた作家生活が実現できていれば幸せを感じられたのかもしれません」

 「幻聴「何やお前」って聞えてきましたね。本当に幻聴が激しいです。何か書いているからでしょうか。オランザピンはちゃんと飲んでるはずなんですけどね」

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