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布団の中、寝付く前にアイデアが次々と浮かぶのは恐らく誰でも経験済み。メモして書いて、形にして評価されて初めてアイデアが光り輝くものとなる。

──『書くなと言っているのではなくて、頭の中で書いて終わるなと言っているんだ』──
☆☆☆

 という、幻聴さんの真意。多分。

 お風呂場だったり、音楽を聴いていたりすると、小説なり文章なりの構想が勝手に思い浮かんできますよね。ひどいときには音楽を聴きながら職場のビルに入ろうとすると、驚いたことに特殊能力でも起きたのか、映像化して目の前で戦闘が行われていたりします。「あーやべえやべえ」と思いながら無線イヤホンを外すと、せみの声が聞こえてきて映像たちは瞬時に消えていきます。

 消えないと現実に耐えることが出来ません。

 別に私が特別だとかは思いません。誰でも起こりそうな気がします。人は寝る前の、布団に入った後が最も脳が活動する時間らしいです。寝る前にあれこれと物語が思い付いたり、誰からも聞いたことのないアイデアが思い浮かんだりして「もしかして自分って天才じゃないのか」とか思ったりしますが、誰でも寝る前は思い浮かぶものだそうです。確か漫画家の荒川ひろむさんも、布団のそばにはいつもメモ帳を用意していてアイデアを取りこぼさないようにしていたそうです。

 私も統合失調症になる前はそんな感じでした。

 ところが。統合失調症になる前というか、発達障害と分かりコンサータ錠……の前かもしれません。受験のために初めて睡眠導入剤、マイスリー錠を飲んだ時からかもしれません。寝る前に頭が最もえる状態が消え去り、代わりに日常、普通に起きている時も頭が冴えるようになりました。起きている時も頭が冴えた状態になっているのはコンサータ錠をもらってからでしょうか。

 普通の、というか、私にとっての昔の頃の、アイデアがぽんぽん浮かぶ状態が日常のあらゆるところで起こるようになりました。冒頭の、ビルに入るときに思い付いたアイデアが映像として目の前に現れるなど、普通はないと思います。あるかもしれません。他人になれないので他人がどうなのかは分かりません。

 コンサータ錠の力でしょう。

 何が言いたいかというと、お風呂場の中で一人で黄金糖を舐めながら身体を洗っていると、異世界転生小説のアイデアや台詞が次々と思い浮かんできました。全部メモに書ききれたかは分かりません。鳥の記憶力なので、思い付いたアイデアがどこまで思い付いたのか、お風呂から上がっている時にはどこまでアイデアを拾えているのか。思い付いたのは私だし、忘れていくのも私一人なので、思い付いたアイデア自体も無くなっているのかもしれません。それすら認識せずに、一応創作メモ帳に残しておくことはしています。

 あとは、そいつらをどう置いていくかです。私は小説を書く時には書くということをしません。どちらかというとメモ帳にある単語を置いていくというほうが感覚としては正しいです。タングラムというか、ジグソーパズルというか、「この単語とこの単語を並べたらこういう帰結になるので、こういう台詞が生まれる」とか「並べていった結果、こういう話になってしまった。次はこのメモを使うか。このメモを使えばその矢印の先の台詞へと繋げることが出来る」とこういう感じで小説の場合は書いていきます。

 問題は、プロットを考えるときは何も考えなくてもアイデアがぽんぽんと浮かんできて、それがめちゃくちゃ楽しくて一人でけらけら笑うのですが、メモ帳に残されたアイデアの山を、単語の羅列として書いていく作業は、ただ単純で全く面白くないという問題があります。アイデアを形にして、文字にして起こしていくと、文章がどんどんと長くなり、アイデアが出てきたときの疾走感やテンポが、文章の下手さから思っていたのと違う文章が出来上がってしまいます。

 執筆はただの作業なんですね。ただ、その執筆をしなければ何もしていないのと同じということは確かなようです。アイデアがぽんぽんと浮かんでいる時に幻聴で「やめろやめろ」と言われているのは、『アイデアが思い浮かんでも行動、というか作業に向かわなければ意味はないっすよ。早くお風呂から上がって肝心の書くという作業に入ってください』と言われているような気がしています。

 過去にも書いたような気がしますね。『肝心の書くという作業に早く入れ』と幻聴から言われているような感覚。幻聴ってなんなのさ。執筆のためのスパルタ教育にでも入れられているのですか。私が望んでそんな教育を受けられるような人生設計にした覚えはありません。強制的にこういう人生になっています。じゃあ、キーボードやパソコンを破壊して、物理的に書くことを辞めればと思われるかもしれませんが、書くことを辞めたら、今のところ私には何一つ残っているないと自覚してはいます。

 恥を忍んで言えば、やっぱり私は特殊なのかもしれません。特殊というよりかは、薬等で特殊になってしまったと言ったほうがいいのかもしれません。お金にはなっていませんので、存分に馬鹿にしてくださいな。

 こんにちは。井上和音です。

 前置きが長すぎる。挨拶がやっと出来た時点でさよならなのかもしれません。

 明日から5連休です。夏休み到来。読了の秋にすると決めているので延々と部屋で異世界転生小説でも読んでいるのかもしれません。なんか、コンテストにも参加しました。まだ3000字しか書いていませんが、果たして10万字は書けるのでしょうか。はっきり言って無理だと思います。無理だと思いますし、無理して書いても何の得にもならないと思います。

 ただコンテストに入れていたら少しは読んでくださる方が増えてくれるのかなと、不純な動機でコンテストに参加しました。カクヨムコンテスト8でも参加したらPV数伸びましたからね。下世話な話。アイデアは言った通りにあるのですが、書かなければ意味のない話ですから。誰でもアイデアは浮かぶんですよ。それを書いて、続けて、形にして、評価される。この5つの要素が揃って初めて小説を書いた意味は生まれるわけです。結果を残さなきゃ意味が無いっすよ。峯音みねねさん風に言えば。

 峯音って一体誰。

 「そうやってすぐクロスオーバーしたがるから、とうおこのほうでネタバレが発生して書く気が無くなっていくのですよ。『100万PV達成後に死ぬワニ』さんはどうなりましたか。エタって終わりましたね。せっかくコンテストにぽちっと応募したのだから、出来る限りのことはしましょうよ。☆もたくさんもらえるかもしれませんよ。

 お相手は年賀いやがらせでした」

☆☆☆
 今日のロアッソ熊本のコーナー。

 J2第33節。vs.ジェフ千葉。AWAY。0-1。負け。●。J2第33節が終わってのロアッソ熊本の順位、20位。

 やばいのん。降格の危機が迫ってるのん。
☆☆☆

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