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はじめに(ブレインストーミング)

 猪熊篤史です。「はじめまして」の方が多いのだろうと思います。コロナ禍のリモートワークを考えていて、執筆の仕事を思い立ったので、新しくnoteを開設しました。

 私に、出来ることで、意欲と情熱を持って続けられること、つまり、好きなこと、そして、人から必要とされ、喜ばれることは何だろうかと考えています。そんな事を今から始めたいと思っています。

 漠然とした可能性を感じて英語を勉強して、就職活動を始める頃にむしろ逆境にあった証券業界に興味を持って証券会社でお世話になりました。漠然とした可能性を具体的に追求するためにアメリカの大学院で経営を学ぶことを希望して、私なりに希望を実現しました。その時、私の目の前にあった課題は「起業」です。それは、何の当てもないに等しい状態で会社をつくって、後から事業内容を考えたようなものでした。

 芽が出て形になり始めたのは、アメリカの大学院での経営の勉強を復習して、それを発展的に展開することです。そのきっかけは、アメリカのビジネススクールで学んだ内容を執筆協力という形でまとめた「図解 わかる!MBA」という本。それを私なりにまとめ直したのが2005年に発行された「ベンチャーマネジメント」です。最初は「図解 わかる!MBA」、続いて「ベンチャーマネジメント」をテキストとしてビジネススクール事業を展開しました。

 東京国際フォーラムで会議室を借りて始めた事業は、池袋のオフィスに拠点を移し、横浜市立大学の生涯学習講座としても展開させて頂きました。六本木ヒルズでも公開講座を開かせて頂きました。

 私自身が全ての経営分野に関わり、専門的な部分を知人や友人に埋めてもらいました。私自身が勉強している、勉強させて頂いているという側面が強かったようです。

 リーマンショックの頃に行き詰まった事業は、政治に活路を見出し、ビジネスを地方再生、地方創生に活用する方向性を模索します。

 生まれ育った群馬県渋川市に住所と活動拠点を移したのが2009年の春。直後に渋川市の市長が急逝され、市長選挙と市議会議員の補欠選挙が行われました。私は10日程の準備で市議会議員の補欠選挙に立候補。善戦するも落選。2011年の通常の市議会議員選挙で初当選させて頂きました。

 今思えば8割方手を抜いても4年間の任期の仕事は出来たでしょう。それを120%張り切って市議の仕事を全うしようとして空回り。これまた、起業した時と同じように崖から飛び降りるかのように市議を辞職して市長選挙で理想を訴えたが全く届かず。県議選に挑戦しても同じこと。再度、市長選挙に挑戦すれば「いい加減にしろ」と言わんばかりに供託金没収。多くの人から「市議会議員からやり直せ」と助言を頂き、民意に従ったつもりが、まさかの落選。人生はそんなものか?

 市議を辞職してからの7年間は介護・福祉の仕事をして生活費をまかない、新たな活動、新しい事業展開を夢想して今日に至っています。

 介護・福祉の仕事をしながらも群馬県立女子大学 群馬学センターの第3期リサーチフェローに応募して地元にある佐久発電所と創業者・浅野総一郎(1848年-1930年)の研究を続けました。渋川市の発展の歴史を振り返れば、佐久発電所の建設とその後の地域経済を支えた浅野系企業の活躍は見逃せません。

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佐久発電所の歴史と地域エネルギー生産の可能性 

(1)はじめに (2)創業者・浅野総一郎 (3)佐久発電所の歴史 (4)地域エネルギー生産の可能性 (5)むすび

 家業の医者ではなく実業家を目指した浅野総一郎の人生は、病院に勤めていた両親の愛情を受けて育った私の人生とも重なります。地元商工会の有志の支援などを受けてマンガ「佐久発電所物語 浅野総一郎伝」も作ることが出来ました。

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 そんなことから、ここから私に何が出来るかを考えた時に「ベンチャーマネジメント」と「佐久発電所物語 浅野総一郎伝」を融合させた本をつくることが、私の中で大きな脚光を浴びています。

 ベンチャーマネジメントの主要テーマである「起業」「戦略」「組織」「マーケティング」「オペレーション」「会計」「ファイナンス」。これら7項目に分けて、浅野総一郎の人生、視点、哲学を踏まえて、ネット・モバイル社会や新型コロナウィルスとの共生が求められる現代社会の変化や動向も盛り込みながら経営論を再構築してみたいと思います。それは「ベンチャーマネジメント」の改定版となり、応用編にもなるでしょう。

 私の取り組みは、誰かに求められて何かをするというよりも、私がやりたいからする、やらずにはいられないのでするというものが多いようです。願わくは、私の理想の追求が、私ならではの輝きを放ち、一人でも多くの人に受け入れて頂けること。少しでも人に役立つこと、喜ばれることです。

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