未経験からデザイナーとして就職するためのアドバイス
デジ⚪︎リや就職支援などのスクールやオンラインサロンみたいなものから、デザイナーになるのは、よほどの努力と運がないと困難です。
なぜなら、スクールのように多数に教えることのできるスキルというのは「再現性があり標準化できるスキル」だからです。
再現性があり標準化できるスキルというのは例えば
FigmaやXDの使い方
コーディングの方法
課題やコンセプト作りのフロー
ペルソナやユーザーストーリーマッピングの作り方
などです。
スクール業界はスケールしないと儲からないので、標準化できて誰でも一定のクオリティを担保できるスキルを教えることで、「誰でもデザイナーになれる!」とデザイナーになりたい人に誤解させています。
もちろん、画像の加工とか簡単なバナーを作るだけとかなら低単価で雇われる可能性はあります。ただし注意して欲しいのは、標準化したスキルはAIに代替されやすいということです。単価はこれからもどんどん下がっていくことでしょう。
デザインの価値を信じている企業にデザイナーとして就職したいのであれば、職人芸のような固有の価値を提供できるスキルが必要です。これには膨大な経験と知識が必要になります。
当たり前ですよね。ピアノの使い方を覚えて簡単んな練習曲が弾けるだけでは、プロのピアニストになれないのと同じことです。
Figmaの使い方を覚えて量産できるデザインのポートフォリオを作ったところで、プロのデザイナーにはなれません。
標準化されないスキルを身につけるには
それでは、どうしたらプロのデザイナーになれるのでしょうか?
私は、きちんとしたスキルを持った現役のプロのデザイナーにマンツーマンでフィードバックを受けるしかないと考えています。
職人芸は見て聞くだけで習得できるものではありません。どんなに授業や公演、動画や記事で有名なデザイナーの考え方や知識を覚えても、実際に使うことは不可能です。再現性も標準化もできない領域だからです。
標準化されないスキルを習得するには、実際にあなたが作ったデザインを直接フィードバックされ続けるしかありません。以下のツイートはとても分かりやすいです。
最後に
10年前に比べるとデザインという言葉が世間にびっくりするほど広まりました。デザイン経営やデザイン思考もビジネスで良く聞く言葉になっています。世の中ではWebデザイナーやUIデザイナーとはどんな職業だと思われているんでしょう?
デザインの価値は見直されていますが、デザインが大衆化したことでデザイナーのスキルは下がり続けているような感覚があります。社会や企業が期待するデザインの価値を、提供できるデザイナーが日本に何人いるのか。
難しいですね。。。
微力ですがデザイナーのメンターを2年前からしています。そして、新しくデザイナー特化で未経験者や初級デザイナー向けのメンターサービスをスタートしました。
これからも、デザインによって本質的な価値を提供できるデザイナーを増やしてきます。
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