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おっちゃんが主役!? 名探偵コナン 水平線上の陰謀

はじめに

アマプラで配信されていたコナン映画を見てきました。
2005年上映作品で、コナン映画では第9作目。
最近映画熱が高まっているので、「以前から興味があったコナン映画を見てみるか」となり、視聴に至りました。
また、自分の一番の推しである毛利小五郎が活躍するとのことでかなり期待していました。
思ったこと書きなぐってます。

大まかな感想

まず初めに   
面白かった!
小五郎のおっちゃんの活躍は言わずもがな、各キャラの活躍、恋愛模様、海上ならではのアクションにトリックと結構満足できました!
個人的に推したい点としては少年探偵団と蘭ねーちゃんとの関わりがすごく好きだった。純粋に蘭ねーちゃんを祝福する少年探偵団。その好意に全力で応えてくれる蘭ねーちゃん。めっちゃいい関係だったね。
まぁ、その蘭ねーちゃんが好意に応えた結果があぁなってしまったわけなのだけど...。

良かったところ

新一と蘭

過去のエピソードも交えつつ、二人の信頼関係を描写してくれるのはマジでよかった。互いに信じてるのね。今回蘭ねーちゃんが格闘シーンがなかった分、かなりヒロイン感が増していて新鮮だった。
なんというか、死んだ夫を想う未亡人感がすごかった。ある意味蘭ねーちゃんの弱い部分を描写してくれた映画だったのかなと感じた。
「赤くなってる!」→「バーロー!夕日のせいだよ」
このやり取りなんか好き。

名探偵毛利小五郎

まぁ、この映画何といってもこの名探偵毛利小五郎ですよ。
色んな意味でいつもの小五郎と違う。しっかり事件に向き合っているし、大体コナンがおっちゃんを操って推理を進めていく展開なのに、今回はおっちゃん単独で動いているところも結構見受けられる。
秋吉さんに対しても、愛した女に似ていたからこそ、犯人ではない証拠を探した結果、犯人である証拠を集めてしまっていたという結末。
ほんとに渋い。これだからおっちゃんはかっこいいのよ。

最初の推理の時にいつものポンコツ推理になっていたけど、秋吉さんが犯人であると見抜いたうえで、あのポンコツをわざとやってたのかな~。
トイレに逃げて、銃を無力化してたし。
「悪いが、その銃は使えなくしておいたよ」
「やめられるかよ。真相を解き明かすのが探偵の性なんでね」
「俺は女とは戦わない主義だが」
マジで名シーンしかない。おっちゃん好きはぜひ見てほしい。

最後の格闘シーンもボコボコにされるんだけど、コナンが来た瞬間に
速攻で制圧する。守るべきものが来た瞬間には、自身の主義を曲げてでも守る。おっちゃんの大人としての芯がぶれてないところがマジでかっこいい。

ちなみに、おっちゃんが秋吉さんを推理で追い詰める際に、最後のナイフで刺すの部分をコナン君が代わりに補足してくれたけど、あの情報はおっちゃんが知りようのない情報なので、コナン君ナイスアシスト!

あと最初のコナン映画恒例の自己紹介で、コナン君が「おっちゃん。もう少し推理頑張ってくれよな」と言っていたので、ここから伏線?貼られてたのかな。

声優 豪華すぎやん

えー、言わなくてもいいことですが私が声優好きであり、ダメ絶対音感持ちであるので言います。
まず山ちゃん。山寺宏一さんですね。こういう気障な役はほんと好き。
そして、榊原良子さん。ああいう大人の美人を演じたら右に出るものがいないですね。

端役には、西村ちなみさん、大川徹さん、太田真一郎さん、遊佐浩二さんとコナン映画は声優好きにはたまらんですわ!

秋吉 美波子さん美人やね

こちらも毎度のことですが、コナンは美人のキャラが多い!特に映画!
今回はも特大の美人ですね~。眼鏡をかけた知的美人。
コナン君に折り紙を折ってくれたり、子供にやさしい。
そして最後の格闘戦でも、おっちゃんがその気がなかったとはいえ、かなり追い詰めてる。だいぶフィジカルも強い。
素晴らしい女性でした。

海上での逃走劇

今回の映画のアクション面での見せ場。
急に作画が良くなり、犯人との海上でのボートレース。少年探偵団いるかな?と思ったけど、かなりいいチェイスシーンだった。
最後の犯人へのとどめもいい。いつものサッカーボールっドーン!
ではなく、サッカーボールを囮にした、麻酔銃でのとどめ。
地味ながら有効な手。素晴らしい。
博士はほんと軍事会社とかに行ってくれ。

最後の英雄「海上保安庁」

この映画を語るうえで外せない最後の英雄。
海上保安庁。ちゃんと国が助けてくれる安心感たるや。
そして名もなき隊員さん。
助けに来てまず「坊や、もう大丈夫」とコナン君を心配。
風にあおられて船のポールにぶつかりそうなときに自分の体を盾にして要救助者を守る漢気。(背骨折れてるやろ)
最後も頭から血を流しながらコナン君に手を差し伸べるシーン。
マジで英雄!彼はマジで英雄だ!

ちょっと気になったところ

まぁ、ここからこの映画の気になったところを挙げていきます。
嫌なことも言うので、嫌な人は見ないでね。

コナン君。出しゃばりすぎじゃない?

正直出しゃばり感が否めない。いくら推理をして犯人を見つけるという大義名分があるといっても、捜査会議に勝手に潜入して話を盗み聞きしたり、犯人と思われる人の部屋に強引に押し入って証拠を探したり、挙句の果てにはボートに乗って追跡とやりたい放題。
いや、「主人公だし」「そうしないと進まないし」といった意見はわかるけど注意されたうえで何回やるねんと。

それに付随して、警察がコナン君を頼りにしすぎるあまり、かなり無能にみえてしまう。実際はそんなことないのに、コナン君の入れ知恵がなければ事件解けない集団みたいに見えてしまうので、そこはどうなのよ。
事件現場にめちゃくちゃ入ってるし、そのこと注意するのおっちゃんだけだし。だからこそ、おっちゃんが真相にたどり着く展開はスカッとしたけどね。

もう一個言っておくと、犯人を追い詰めるところで、コナン君が変声機で犯人の声を出して録音した音声を提示してたけど、それはありなのかと思った。運よく犯人が墓穴を掘ってくれたけど、かなり強引な手段に感じた。

最後の逃走シーンも、少年探偵団みんなで追いかけてるし。なんで子供だけでいくねん。大人はなにしてん。
哀ちゃんも「いいんじゃない」じゃないよ。殺されるわ普通。
最後目暮警部が怒ってくれたけど、あんたらが追いかけてくれや。

殺人のトリックについて

細かいところだけど、殺人のトリックで、犯人が偽犯人に濡れ衣をきせるところ。被害者に変装して、殺されかけ、血のりを使って死んだふりをする。これ正気か?絶対死ぬやろ。一回刺した後、もう一回刺されたらどないするん?不確定要素おおいやろ。

最大の問題である「蘭ねーちゃんのピンチ」

今作一番の問題。蘭ねーちゃんのピンチ。
たぶんこの映画見た人全員が思うであろうこと。
「なんで戻ったの?」
いや子供たちの作ってくれたプレゼントを大事に思っているのはわかるんやけど、今じゃない。だって死ぬから。船が沈没するから。
それで死んだら、子供どう思うねん。
「自分たちが一生懸命作ったプレゼントが原因で死にました」とか
一生モノのトラウマやぞ。
園子も博士も、係員もとめろや。
そして案の定船の中で閉じ込められピンチに。なにしてん。
「助けてくれるよね。新一」ちゃうねん。新一スーパーマンとちゃうねんぞ。実際はものすごい超能力で蘭ねーちゃんのピンチを感じ取ってはいたけど。

ここで私が思ったのが、マジで蘭ねーちゃんかわいそうやな。です。
だって、脚本によってわざとピンチにされているからね!
この展開見たら、絶対蘭ねーちゃん嫌いになるやん!
実際、「蘭ねーちゃんいつも強いくせに、勝手にピンチになってる女」みたいな扱いを受けているのをネットで見かけた。
というか、親戚のコナンファンが言っていた。
ちゃうねん。脚本やろどう考えても!
蘭「新一...」コナン「らぁぁぁん!」
をしたいがためにわざとあんな不可解な行動とらされとるやん。
だからこの映画のこの部分は納得いかないし、これを見て蘭ねーちゃん嫌いになる人も考え直してほしいと思った!
脚本のあおりを受けている悲劇のヒロイン
それが蘭ねーちゃんなのでは?

追加で言うと、蘭ねーちゃんが閉じ込められたところ。あれ、木の板ぽかったので得意のパンチでぶち破って脱出できるやろって思った。
だから、話の整合性がとれてねんだよ!

最近のコナン映画は蘭ねーちゃんのピンチは少なくなっているそうです。
あんま見てないけど、アムロさんとか赤井さんとか、人気キャラが見せ場をもっていく関係で、蘭ねーちゃんの見せ場が少なくなっているんだろうけども。根本的なところで、蘭ねーちゃんの扱いを公式が理解してきたのかもしれない。
この映画では、上記でも言った通り蘭ねーちゃんの弱さを描いてヒロインとして作品に落とし込んでいる。
しかし、そうすると普段の蘭ねーちゃんの魅力である強い女性としての側面とぶつかり、整合性が取れなくなるのだ。

黒鉄の魚影(サブマリン)では、守られるヒロインではなく、
哀ちゃんを守る戦うヒロインとしてのポジションを任されていた。
それでいいのよ。昨今のポリコレではないけど、蘭ねーちゃんは強い部分と女性としての魅力を兼ね備えた素晴らしいキャラなので、もうちょっと報われてもいいんじゃねと思った。

さいごに

いや蘭ねーちゃんで語りすぎやろ笑
いろいろ書いてますけど、普通におもしろい映画でした。
気になったらみなさんアマプラでみてください。



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