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お花見と幻の「おだまき蒸し」で楽しむ春

春の訪れを楽しみにしていました。

桜が咲く頃には、日常に停滞している閉塞感もなくなるのでは、と淡い期待を持っていました。

待ちわびた春。状況は大きく変わりませんが、満開の桜を見ると、晴れやかな気持ちになります。

このように意識して見ると、私たちの春は、桜に囲まれていて、実に豊かであることを気付かせてくれます。

散歩していたら、近所の公園でもこんなに力強く、咲き誇っていました。

子どもたちに、この美しい景色を見せてあげたいとスモークチキンとサラダの手作りサンドイッチで誘い、家族みんなで、プチお花見へ

桜は、2,3本しかありませんが、天気も良くみんな楽しそう。桜の木の周りを鬼ごっこして、走り回っています。

5歳娘ちゃんと桜の写真を撮ろうとカメラを持参しましたが、最近、撮られることに飽きてしまい、なかなかシャッターチャンスを与えてくれません。

ちょっと待って!鬼滅ごっこしよう。

「 あなたは、柱ね。桜柱。桜の方向いて。集中して。両手をお空に向かって思いきり上げて~。そうっ!動かないで!出た、桜の呼吸 壱の型満開


こんな馬鹿をしながら写真を撮って、最後は、娘も呆れていました。しかし、写真を見て「すごー」と言って喜んでいます。これも思い出。

子どもたちは、一生懸命、手間ひまかけて作ったサンドイッチを、一瞬でペロリと食べて、また鬼ごっこ。「実に、のどかだねぇー」と奥さんと寝転びながら話していると、お腹いっぱいで、二人ともウトウト。。。。

15分程でしたが、春眠まで満喫。子どもたちが、大きくなって、こんなにリラックスして過ごせるようになったのだから、嬉しいものです。

目覚めると、5歳娘ちゃんが、カメラを持って桜を撮っていました。

カメラが重たくて構えるたびにヨロヨロ……「うぉー」と言いながらパシャ、パシャ。おい、レンズ高級だぜ……。

一瞬で、目が覚めました……。

ピントもあっていて綺麗な写真でした。その後、子どもたちが代わる代わる桜を撮って、花見を堪能。


🌸   🌸   🌸   🌸


3時間ほど楽しんで、帰路で「今日の晩ごはんどうしよう?」という話になりました。しかし、サンドイッチでお腹いっぱい。真剣に考えることができません。

パ「次女が、茶碗蒸し食べたいと言ってたね」

マ「茶碗蒸しっておかずなの?」

パ「確かにおかずでは、ちょっと物足りないかもね……。」

マ「じゃあ、あれにしよう、あれ、おだまきむし!」

パ「ナンデスカソレ…………?」



茶碗蒸しにうどん??大阪で生まれた料理らしい。しかし、関西出身の私も聞いたことがない。

これなら、1品だけで、子どもたちも喜んでくれるだろう!ということで、初 茶碗蒸し!いや…小田巻蒸し!いざ参る!

しかし、茶碗蒸しに使えそうな食器は、2つしかありませんでした。奥さんは「よろしくー」と言って、ママ友の家に行ってしまった。

どうしよう……そうだ!6人分、一度に作ればいい。

土鍋で小田巻蒸しを作ろう

下味付鶏モモ、さつまあげ、カマボコ、ニンジン、小松菜、しいたけ

鶏肉は下茹で、白だしメインのだし汁の準備もOK。あとは具材を鍋に火をいれるだけ。あれ、何かがない……。

う、うどんがない……。私の愛する「カトキチの冷凍うどん」を切らしていました……ピンチ……。これでは、茶碗蒸しだ、いや、土鍋蒸し……そうだ!あれがある!

サリ麺だ。


noteで、そうだ とも さんに教えていただいて以来、カルディに行って、見つけるたびに買っている韓国麺、もちもちで煮崩れしにくく、スープとよく絡むので、鍋用しめラーメンとして我が家で大活躍。

ありがとう、ともさん、みんなの度肝を抜く「小田巻蒸し」を作るよ!

だし汁は、ごくごく飲めるくらい美味しい!これは、次女も喜ぶぞー。だんだんテンションも上がってきました。

麺に具を入れて、最後に卵入りだし汁をいれます。

弱火でフタをして20分ほどで完成。楽しみでしかない。

鍋に火を入れて15分ほどして奥さんが帰ってきました。

「普通、和食にラーメンいれる?和風はうどんでしょ、まぁいいわ。なんか、スモークチキンみたいな匂いするね」

「そだね。サンドイッチたくさん余ったから冷蔵庫入れといたよ」

グツグツしている鍋を開けてみると、半分くらい固まってきている。美味しそう!ん…?スモークチキンの匂いがする。冷蔵庫だよな…。

ちがう。これは焦げの匂い。

鍋を匂ってみると

あぁーーーーーーーーー

くっせぇ!くっせぇ!くっせぇなーあなたが思うより失敗です。


恐らく土鍋の底で、具材が焦げついています。完全にやっちまった。俺の春が終わった……。「うっせぇわ」が頭の中でリフレインしています。

「どうしょう?どうしよう?」と、パニくる私をよそに、奥さんは救急ドクターのような冷静さで「ちゃんぽん麺」にしよう。と言って、躊躇なく、ごま油と鶏ガラスープをチョロチョロパッパ

入れ替えて見ると、鍋底は焦げだらけ。どうやら火力が強すぎたようです。屈強なサリ麺も少し疲れた様子。

幻のおだまき蒸しチャンポンの完成(なんだこれは)

恐る恐る味見してみると、かすかに焦げの匂いがしますが、味は悪くありません。優しい奥さん、長女、長男は、おいしい、おいしいと言って食べてくれました。

しかし、風呂に入っている次女5歳娘は、まだこの惨劇を知りません。次女は、誰よりも小田巻蒸しを楽しみにしていました

「失敗しちゃったの。楽しみにしていたのにごめんね。また作るよ」

と言うと、「そうなの」と暗い表情で、冷蔵庫を開けて、昼間のサンドイッチの残りを無言で、食べ始めました。拗ねちゃまです。

5歳娘ちゃんが、ズルズル言いながら「おいしいよ~」と言うと、次女も食べてみると言ってくれました。なんて、できた末っ子だ!ナイス!

始めて作る料理で、冒険やアレンジは失敗のもと。料理を作るときは、ハングリーな状態で作れ。いい教訓になりました。

そして、ともさんごめんなさい。サリ麺はやっぱり鍋がいいね。またいつかチャレンジしよう。


次女は、この幻のおだまき蒸しを無言で、2杯も食べてくれました。

我が家に、温かい春がやってきました。







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