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先入観のない自分らしさと、今しか生まれない表現を大切に─北川春葉(映像エディター)

こんにちは。今回のnoteは、IN FOCUSで共に働くメンバーへのインタビューシリーズ第8回。登場してくれるのは映像エディターの北川春葉です。

これまでにカルチャープロダクション「ASOBI SYSTEM」のWebコーポレートムービーやナイトエンターテインメント施設「ZEROTOKYO」のオフィシャルムービー、「United Athle」のシーズンムービー、メディアサイト「AKIHABARA」のWebサイトムービーといった映像編集を手掛けてきた北川に、制作物へのこだわりや映像編集のヒントを得るためにインプットしているものについて話してもらいました。


友達との思い出作りが映像編集の道に進むきっかけに

ー現在仕事にしている映像編集の分野に興味を持ったきっかけを教えてください。

中学1年生の時です。スマホで写真や動画を並べる程度ですが、思い出動画を作って友達に送ったりSNSに投稿したりしていました。人物の画像を切り抜いて1mmずつ動かす作業や、画像を0.1秒ずつフラッシュさせてアニメーションみたいにする作業が好きでしたね。その頃はまだ映像に関わる仕事に進みたいとまでは考えておらず、漠然とイラストレーターやファッションデザイナーに憧れていました。
本格的に映像の道を考えるようになったのは高校の卒業制作の時です。授業や部活の様子を撮影して、私たちの学年のプロモーションビデオを作ったところ、なんと卒業制作発表会の代表として選ばれて。しかも後になって、そのビデオを見て入学を志望する子も増えたと聞いたんです。とても嬉しく、自信になりました。

ーその後は大学に進学されたんですか?

はい。映像だけでなく写真にも興味があったので、そのどちらも学べる大学を選びました。入学後は授業でAfter EffectsやPremiereの基礎を学びつつ、映像編集のアルバイトで実務経験を積みました。

複数の分野と連携を取れるからこそ学べるものがある

ーIN FOCUSに興味を持ったきっかけは?

大学卒業後は東京で働こうと決め、学生時代からインターン先を探していた時に、IN FOCUSのWebサイトを見つけました。そこで過去に制作したプロジェクトを見て、ひとつの案件の中でグラフィックチームやWebチームなど様々な分野の人が携わっていて面白いと思ったことがきっかけです。4ヶ月間のインターンを経て、2023年4月に新卒で入社しました。

ージョインしてみた印象はどうでしたか?

やはり分野を横断してものづくりをすることの面白さを実感できたことが印象的でした。例えば、アシスタントとして入った「AKIHABARA」のWebサイトムービーは、私が描いたデザインをWebディレクターの鈴鹿さんが3DCGに起こしてくれました。連携を取りながら作り上げるからこそ出来たことや、思い浮かんだ発想がたくさんあるなと実感しています。
それに、IN FOCUSの雰囲気もすごく好きです。先輩方は仕事とプライベートを両立させている人が多く、オンとオフを切り替える姿がカッコいいなと思います。

仕事としての映像編集にも、適度な"自分らしさ"を

ーこれまでに担当した中で、北川さんが個人的に印象に残っている案件を教えてください。

ひとつは「ASOBI SYSTEM」のWebコーポレートムービーです。入社前から、IN FOCUSで手掛けていたきゃりーぱみゅぱみゅさんの10周年スペシャルサイトを見ていて、こんなものを作ってみたいなと思っていたこともあり、映像制作に携わらせてもらえたのが嬉しかったです。
映像に関しては、ミュージックビデオやライブ映像を並べ、マルチ画面を使って欲しいとお聞きしていました。MVは編集に制限があるのは念頭に置いていましたが、ライブ映像は編集限度がわからなくて。背景を切り抜いて合成素材にするなど、先入観無しに詰め込んでみたら、自由で面白いと言ってもらえました。
「ASOBI SYSTEM」に所属しているアーティストは、きゃりーぱみゅぱみゅさんや新しい学校のリーダーズさんなど、個性的な世界観を持っている方々ばかりなので、それぞれのイメージをしっかり活かせるように作りました。
いざWebサイトの映像として流れた時は、私の携わったものがカッコよく映っていて感動しましたね。
また先輩に「僕は思いつかなかった。北川さんにしかない発想」と褒めていただけて。自分で考えたものが認められて、役に立てたことが嬉しかったです。

もうひとつ、ナイトエンターテインメント施設「ZEROTOKYO」のオフィシャルムービーも印象に残っています。
カット数が多くどんどん絵が移り変わる演出なのですが、ライトやミラーボールなど色々な素材を重ねていきました。暗闇で光る素材を重ねたら綺麗に見えたんです。
音に合わせて映像の緩急をつけることも意識しました。映像を切り替えたり、一瞬左右反転にしたり。音が大きくなるシーンで映像にも広がりを見せたりとか。いただいた素材や音から、自由に重ねて効果的に見せる手法を使えたのが楽しかったです。

好きなものを軸にしながら、トレンドも取り入れる

ー映像を編集する上で大切にしていることはありますか?

自分の好きなものや直感を軸にして作っています。キラキラ・わちゃわちゃしているものが好きなので、自由に惜しみなく使っていますね。
また、アイディアは偶然思い浮かぶものも多いので、そういった奇跡も大切にしています。センスが試されるし、その時しか生まれないものなので。アイディアが重なり、良いシーンを作れた時の高揚感や達成感が好きです。

ー映像編集のセンスを養うために普段チェックしているものはありますか?

InstagramなどSNSで好きなアーティストのMVや映画を観ることが多く、そこからインプットしています。

Pinterestの保存欄

新しいものも意識してチェックするようにしていますね。K-POPなど洋楽のMVはトレンドが現れていて、何が流行っているか追いやすいのでインプット材料にしています。

最近のお気に入りはOlivia Rodrigoの「get him back!」やDoja Catの「Agora Hills」。MVのクレジットを見て映像の参考にすることもあります。好きなクルーはBRTHRIce Creamです。

今後、チャンスがあればアーティストのMV制作にも携わってみたいですね。


Profile-Haruna Kitagawa
2000年生まれ。2023年4月から映像エディターとしてIN  FOCUSに所属。趣味は映画鑑賞で、年間で100本〜200本ほどチェックしている。ウェス・アンダーソン監督やヤン・シュヴァンク・マイエル監督の世界観が好み。

インタビューシリーズ過去回はこちらから。

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