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Money for Goodとnoteで開催した、「#推したい会社」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2023年7月14日から約1ヶ月にわたって開催した、応援、共感する企業や団体とその理由について語る「#推したい会社」投稿コンテスト。期間中(7/14-8/13)には、993件もの作品をご応募いただきました!人間と社会とのつながりを意識することができるすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員であるきびゆりえさん矢野智美さん(株式会社ヘラルボニー)と、Money for Good note担当 による選考が行われました。

「推したい会社」コンテスト審査会

また、サステナブル・ラボ株式会社CEO 平瀬錬司さん・株式会社メンバーズ 脱炭素DX研究所所長 我有 才怜さん・ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD編集部 木原優佳さん、HEDGE GUIDE編集長 天野貴博さんに賛同企業賞を選定いただきました。

受賞作品は以下のとおりです。


グランプリ

ワーママの味方 子どもの発熱で困ったときの「マザーネット」 #推したい会社

特許翻訳者で3児の母でもある、み・カミーノさん。キャリアを中断することなく、働き続けてこれたのは、夫だけでなく株式会社マザーネットの助けでもあることを綴った作品が、みごとグランプリに選ばれました。

審査員からも「自分も同様の課題意識を持ったことがある。リスクを取りたいくないところに足を踏み入れる企業について書かれていて、子どもだけではなく保護者目線でもよい記事だった(きびゆりえさん)」、「真摯に向き合う企業努力と、当事者である作者の思いが伝わる記事だった。投資という視点で利用しているところも今回の企画に沿っていた(矢野智美さん)」、「記事の中で『未来に向けての投資と思えばいい』と書かれているところがよかった。お金の投資だけでなく、さまざまな投資があることを考えるきっかけになれば(Money for Good note担当)」と評価され、経験談をもとにした説得力のある内容、そして前向きな気持ちになれる読後感のよさもポイントとなりました。

「推したい会社」というテーマだからこそ書くことのできた文章。コンテストの企画から審査まで携わってくださった皆さまに、感謝の気もちでいっぱいです。ありがとうございます。
いつの時代も尽きない子育ての悩み。1人で抱え込まず、他の人にどんどん助けてもらいましょう!そのほうが育児を楽しめます。楽しまないともったいない。子育ての賞味期限って、自分で思っているよりもとても短いですから。

み・カミーノさん


審査員特別賞(きびゆりえさん賞)

老人性難聴×認知症と聴こえ

老人性難聴で困っていたお父さんのために、音質に特化したスピーカー型の対話支援機器「comuoon®」を導入したCat007さん。これによりお父さんの性格は元に戻り、最期の日も、お父さんに感謝の気持ちを伝えられたそうです。老人性難聴と認知症の関係にも触れたこの作品は「作品から伝わる想いが強い」との評価を受けました。

共創やイノベーションの支援をする私にとって人々が思い込んでいることほど、疑いを持って事実を検証する価値があるという言葉はとても共感するものでした。取り組み自体も新たな課題を定義し、共感を集めて人を巻きこみ作られたものだと感じたため、私の賞を贈ります。テーマである社会をよくするお金の流れに「まだ広く知られていない価値に対する投資」があるのではないでしょうか。

きびゆりえさん


審査員特別賞(ヘラルボニー賞)

泊まり、より日本を知れる体験。

すてきな旅館やホテルに泊まることが趣味の碧魚まりさん。特に印象に残ったのは、全国にお宿を展開する「NIPPONIA」の宿泊施設のひとつ、奈良県最古の醤油蔵元「マルト醤油」さんだといいます。お醤油の壮大なストーリーと、テレビと時計のない空間での滞在経験によって、碧魚さんの価値観が変わった様子が印象的な写真とともに綴られた作品です。

「安さだけではなく、作り手の想いが存分に込められた本物にも、ちゃんと手を伸ばせる人でありたいと思った」本当に、その通りだと共感しました。
猛暑や豪雨などの自然災害が各地で起きる今。文化や自然という簡単にお金で買えないものを未来に残すことは、「Money for Good」だと感じずにはいられません。
価格を超えた価値を提供されていることが伝わってきました。

株式会社ヘラルボニー 矢野智美さん


Money for Good賞

推したい会社『任天堂』

今年で発売40周年となるファミリーコンピュータを筆頭に、マリオなどの世界的キャラクターを生み出し、ゲーム文化を広めた任天堂。株主総会に参加したセルゲイナスさんが、任天堂の計りしれない影響力を実感し、その体験を力強く書き綴った作品です。

多くの方になじみのある「任天堂」という企業を、幼少期の原体験から株主総会参加まで、様々な面から同社の魅力を掘り下げてくださいました。まさに投資という「推し」の手段の魅力も伝わってくる投稿でした。また最後の一文、「『推し』は最早社会のインフラである」もとても力強く、印象的でした。

Money for Good note担当


賛同企業賞(TERRAST賞)

すべての人に働く幸せを

チョークや窓ガラスに描いて消せる筆記具「キットパス」を製造する日本理化学工業株式会社。筆者のアルロンさんは研修視察で同社の工場を訪れ、障がい者の雇用に力を入れていることを知り、すっかり企業の虜になったそうです。日本理化学工業の取り組みが広まり、すべての人が働く幸せを感じられる社会になることを切に願う作品です。

「攻めのサステナビリティ」を追求し、国、企業、障がい者、家族、福祉施設を巻き込み、みんなでアップサイドを引き上げていく、日本理化学工業の信念や社会貢献力を感じられる素晴らしい記事です。「一朝一夕で成せることではないが、地道な積み重ねが実を結ぶのだろう」。まさに企業がサステナビリティ経営を行う上で大切な価値観を教えていただきました。

サステナブル・ラボ株式会社 CEO 平瀬 錬司さん


賛同企業賞(メンバーズ脱炭素DX賞)

100%天然素材で作られた、自然に還るやさしい歯ブラシ

100%天然素材で作られた日本製の歯ブラシ「turalistチュラリスト」を紹介する杉村拓磨さん。この歯ブラシは開発者が環境問題などに悩み、試行錯誤の末に生み出したものだそうです。turalistに出逢った経緯や使用後の感想から、杉村さんのturalistへの愛が強く感じられる作品です。

企業と生活者は「作っても売れない」「ないから買わない」と互いの変化に依存しているように思います。本作品には、作ってみた企業と買ってみた生活者の出会いがつくる、気候変動時代のライフスタイルへの移行の小さな兆しを感じました。葛藤も含め細部まで体験が綴られており、こうした共創的な姿勢は企業の背中を押す力があると思いました。

株式会社メンバーズ 脱炭素DX研究所所長 我有 才怜さん


賛同企業賞(IDEAS FOR GOOD賞)

居場所は「好き」でつくられる 兵庫・豊岡のちいさな図書館「だいかい文庫」で感じたこと

本屋や図書館など、本が並ぶ場所が大好きなタケチヒロミさん。中でも兵庫県豊岡市の商店街にある、ちいさなシェア型の図書館「だいかい文庫」に感銘を受けたといいます。この図書館によって「文学は、生きるためにある」という考えを再認識したことや、タケチさんのだいかい文庫で描く夢などが力強く表現された作品です。

地域に「つながりを処方」する、兵庫県の小さなシェア図書館兼医療相談所。多くの人々にとっての「心の拠り所」「居場所」となっているこの場所の魅力が、存分に伝わってくる温かみのある文章でした。ここで生まれたつながりが、地域の活力となり良い社会・良いお金の循環にもつながっていく可能性を感じさせてくれます。

ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD編集部 木原優佳さん、HEDGE GUIDE編集長 天野貴博さん

入賞

各審査員からの総評

きびゆりえさん

どの作品も自分の心が動いたことに基づき、愛が綴られており、心がぎゅっとなるものばかりでした。推し方は様々ですが、印象的だったのは、そんな商品やサービスを生み出す会社について、一歩踏み込んで知り、自分の価値観や消費行動が変わる、株主になる、働くなど「一緒になって行動するお金の流れ」がたくさんあったことです。コンテストを通じて、誰かの心を動かした素敵な会社だけでなく、私たち自身が一歩踏み込んで関わる選択肢があると知る機会になれば幸いです。

矢野智美さん

「#推し」という言葉の軽やかなイメージとは裏腹に、ズシンと読み応えのある作品ばかりでした。
「Money for Good」それは、選挙で一票を投じるよりも、もっと身近な社会への意思表示かもしれません。
政党を選ぶかのように、支持する会社を選ぶ。投票するかのように、商品を買う。
まるで描きたい未来を一人一人が選ぶようなお金の遣い方が「Money for Good」なのかなと感じました。
最後に、この企画に携わった全ての方に感謝を示し、総評といたします。

・・・

投稿期間は終了しましたが、さまざまな会社とその活動について、あらためて考えるきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、Money for Good note担当からのコメントです。

Money for Goodは「お金の良い循環」で社会課題解決をめざしています。社会をより良くしようと、地球や未来、誰かのためのやさしい行動をとっている人・企業を応援したいと思い立ち上げたプロジェクトです。
 
今回の投稿コンテスト「推したい会社」の投稿は、推したい会社も、理由も、また推す手段もさまざまでした。しかし、いずれも誰かのために頑張る人を応援したい、そんなやさしい想いに溢れていました。本当にたくさんの素敵な投稿ありがとうございました。