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老人性難聴×認知症と聴こえ

こんにちは❣️
医療×ブロックチェーン技術大好きCat007です🐱🌈

今日は聴こえのお話をひとつ。
ブロックチェーン活用のお話は一旦お休み。
個人的にもっと広まってほしいなと思う
老人性難聴と認知症の関係について
自分の体験談をご紹介します。

このように、老人性難聴が認知症を加速させるお話は随分前から医療・介護従事者なら知っています。

ただ、あまり一般的には知られていません。
こちらの元ツイートは耳鼻科の先生です。
認知症を予防するための啓蒙ですね。
やはり専門家からの発信は有難いです😊

人は「知識あること」には対応できますが
「知識がないこと」については「誰かから教えもらう」または「自分が困る」のどちらかの立場に立たないとなかなか新しい情報を取り込もうという心理が働きません。

これまでも私は何度か老人性難聴と認知症の関係についてつぶやいています。


元々うちの父は上咽頭癌の放射線治療の後遺症から老人性難聴が進みました(余命半年の宣言を受けましたが放射線治療のお陰で老衰まで7年間延命)
日々の会話に本人も困っていました。
私も自身もできれば家族の聴こえ問題で困りたくありませんでした。困っている家族を見ることは本当に辛いですから😿


父は最終的には老人性難聴になり
最期は筆談も交えながらの生活🙀
ですが、私自身が悔いなく色んな方の助けを借りながら父にとってのベストチョイス(自己満足?!)が出来たため、後悔はありません。
#推したい会社 に絡めて沢山の「ありがとう」と共に当時を回想してみましょう😊



まず、聴こえなどの感覚系は、なかなか本人にしか辛さが分からないもので、軽い症状なら本人にも「悪くなっている自覚」がなかなか生まれにくい特徴があるように思います。中には補聴器を嫌がる方も多いと聞きます🤔


うちの場合、父の最初の訴えはこうでした。

「お客様との会話が聞き取りにくい」


確かに、他の生活音や環境音が交差する自宅以外の環境ではなかなか聞き取りが難しい場合もあります。本人からの訴えがあった時点でなるべく早期に手を打たないと、本人が訴えることを諦めてしまうケースがあることも理解していました。

まず、耳鼻科の主治医の診察を受けます。
聴力検査をしてもらいましたがどうやらその時点では医学的な「難聴」ではないようで、補聴器屋さんを紹介してもらいました。

並行でとりあえず簡易な集音器をいくつか買ってみて、本人が1番使いやすいものでまずは日常使いができるもので応急対応。

補聴器になると高価になるため、複数のメーカーさんをはしごしてスタッフさんの対応や商品の品質、そして1番重視していたことが
「父本人の反応」でした。本人が使いやすくないと意味がありません。

私にも補聴器の専門的な知識はなく、父もまたはじめての補聴器でどのような商品があるか知りません。なので、本人の反応をよく観察。人間観察力が得意なねこさん👀


何件か補聴器屋さんにアタックしたところ、近所の眼鏡屋さんの中にある補聴器屋さんで意外な意見を聞くことになります。

今でもこの補聴器屋さんのアドバイスにはとても感謝しています。他の補聴器屋さんではここまでストレートな意見が聞けませんでした。耳が痛い助言ほど役に立つことはありません。

何を言われたかと言うと…


「補聴器で補える問題ではなく脳に問題がある。先に脳の検査をしたほうがいい」


これはかなりの破壊力です🙀

🐱  (父は聴こえを諦めないといけないの?)
🐱  (一生会話を諦めないといけないの?)
👴  〈…内容がそもそも聴こえていない〉

最初はこんな感じで少しパニックに🥲


そこから、父に声を届けるための補聴器探しの旅を決心する。私が動かないと誰も動いてくれない。必ず父に声を届けるのだと。

ただ、補聴器で対応できない脳の問題っていったいなんやねんって感じですね🤔
そこを少し補足説明します。


例えて言うなら「に」と「み」の聞き取りができない。ざっくり「音」としての感覚はある。でもそれが「に」と言ってるのか「み」なのか、判別がつかない状態でした。


もう少し掘り下げて説明すると…


たとえば老眼の場合
「文字がかすんでピントが合わない」
でも自分の眼に合った眼鏡をかけると
「くっきり文字が見える」

難聴もこんな感覚だと思います。
要は聴こえのピントが合わなくなってきて老人性難聴が進んでいくのだと思う。目も老眼が進むと段々細かい字が見えなくなってきます。耳も同じなんですね。

これは、身近に居ても本人にしかわからない不自由さです。例え親子や夫婦であっても、本当の辛さは本人にしかわかりません。

医学的なことはわかりませんが、補聴器屋さんでアドバイス頂いたことと本人の聞き取り調査の結果、脳神経科を受診してMRIの検査をしたところで耳鼻科にまわされるだろう(耳鼻科の受診済、補聴器屋さんを紹介してもらっている)そして無限ループになる可能性あるな。という予想で、自分達が納得できる商品を探そうと旅の計画を立てていきます。


まず、骨伝導タイプのものを探しました。特に骨伝導が良いよと言われた訳ではありませんが「一般的な補聴器以外」となると消去法的に骨伝導くらいしか思いつかず…

結局骨伝導タイプは3種類を試しました。
本人の反応を観察していましたが、どれも父にとってはいまいち聞こえにくかったようで。で、結局使い慣れた簡易な集音器の方が聴こえやすいという父🤔

巷には、集音器は返って難聴を進行させる。
などの意見もありますが、本人が使いやすいと言っているものを取り上げてしまうことには抵抗があります。うちの場合、お気に入りの集音器は使い続けました。


聴こえの素人である私にとっては
ザ・シュレディンガーの集音器☹️って感じ。
集音器を使い続けてどのくらい聴力に悪影響があるのか、集音器を使わなかった場合との未来の比較ができません。

自己責任で判断していくしかありません。
介護に足を踏み入れた場合、優先順位付けと判断のスピードが求められることは確かです。

例えばコーヒーに3つ砂糖を入れて飲む習慣の余生の短い人に
「体に悪いから1つにしましょ」
私は人生の先が短い人にこのような提案はちょっと躊躇してしまう。そういう、限られた時間と価値の判断基準が介護の場合独特だなぁと思うことが多かった。


で、結局骨伝導タイプも微妙だなーと思っていたタイミングで救いの手が入ります。
当時、NewsPicksをよく読んでいた関係もあり、とあるベンチャー企業を紹介する堀江貴文さんの番組の番宣と遭遇します。

番宣ではスピーカーの話をしていました。
そして音の話もされています。しかもなんか魅力的な内容です。迷わず課金して番組見ました🤭

ここが運命の分かれ道。

それでなくても私は好奇心が常に旺盛。
番組ではユニバーサルサウンドデザイン社の中石社長が商品説明をされていて、すぐに会社を調べました。そして、光の速さでデモ機の貸出しリクエスト。

営業の方がすぐ自宅までデモ機を持ってきてくださり使い方を丁寧に教えてくださいました。
(今は郵送になっているかもしれません)

デモ機であるcomuoon®は、どうやら音の特許を持っているようです。物理の特許しか知らなかった私は音の特許にまず驚く。実際にマイクを通した音を聴くと、スピーカーの正面方向から真っ直ぐに出る音がなんと聞き取りやすいこと…

余計なものが音にありません。
非常にクリアで脳に直接音が入っていくような不思議感覚。

次に、スピーカーから出る音を聴く
父の表情をじっと観察します。
反応は早かった。ちゃんと声が音として正確に届いているようで父の目が輝きました。


はじめての反応です。


同時に、これほど辛い思いをさせていたかと思いました。父は音は聞こえるけど、音の意味や内容がわかりにくい孤独な世界にずっと1人ぼっちで居たのです😭
(物理的に家族は横に居ますが
精神面ではかなり孤独だったように感じます)


デモ機を預かって数日間過ごすことに…

効果と言ったら語弊があるかもしれませんが、comuoonが家に来てくれた日の夜
あれやこれや試したお陰か翌日には商品のよさを理解できました。

翌日にはなんと、父本来の性格が戻ってきたのです。元々よく気遣いのできる父、明らかに動きも活発になりました。私や母のことを気遣った言葉が出てきます。聴こえが改善するだけで、性格や行動までも影響する。

これは私から見ても明らかに「脳が活性化」しています。会話が正しくできることで、恐らく脳の色んな所が刺激されている…とわかりました。

※これは、うちの父の場合ですべての方に同じ効果があるとは限りません

じゃじゃーん🤩
これが #推したい会社 のcomuoon®ちゃん
公式サイトです🎉

ちなみに…
元々、私の観察はかなり細かいです。
だからこそ、気づけたのかもしれません。
同じ状況を見ていた母はどちらかというと鈍感なタイプで、父本人の自覚もなく、私ひとりがはしゃいでいました🤭

comuoonの機能面については
こちらのNewsPicksの記事が総合的にまとまっています👀

聴覚×comuoonの学術的な記事はこちらの広島大学さんのHPがわかりやすい👂🧠



ただ、comuoonはスピーカー型なので補聴器ほどの手軽さは正直ありません。
本人が利用したい時や、周囲が話しかけたいときにスピーカーの設置やマイクの用意をする必要があります。しかし我が家の場合はそれでも非常に助かりました。

結局父は数年後に他界する訳ですが、自宅で看取った際もcomuoonは大活躍でした。
亡くなる数日前、せん妄が出ましたが父の見える世界をYES・NOでcomuoonを使って調査しました🤭

誰が見えてるの?
今居るのは
亡くなった兄弟?両親?
それとも知らない人?
怖い人?優しい人?

ここぞとばかりに質問します😂
なかなかせん妄状態の人と会話することってないじゃないですか。普通に興味があります。そのくらい自分の精神的余白を確保しなければ、明日死ぬかわからない人の在宅介護はやってられません👍

会話の都度にスピーカーを耳元に向ける手間こそはあるものの、我が家の場合は家族の声を最期まで伝えることができました。とても、有難い🙏


亡くなった日も、訪問看護士さんから電話が入り、出先からダッシュで帰宅。
comuoonを片手に「いっぱいありがとうね」と伝えることができました。と同時に息を引き取るという。なんとも不思議な体験でした。


あと、どうでもいい話ですが
私の帰宅後に往診ドクターが来てくださり、死亡確認をテキパキとされる。

そして、死亡日付と日時、死亡の直接原因の説明(うちの場合肺炎による老衰)
を受けたあとも、手首を触るとたまに動く。

🐱 「えーーーー!先生!今!動いた!」
🐱 「先生、死んだんじゃないんですか??」
🧑‍⚕  「たまに動く時もあるよ」
🧑‍⚕  「急に完全に死ぬわけではない」
🧑‍⚕  「身体が死を受け入れているの(途中)」
👵  「あらやだ。また起きてきそうね」

🐱🧑‍⚕👵  <笑>

👵  「いつでも起きてね!大歓迎👍」

🐱🧑‍⚕👵  <大爆笑>

父はお気に入りの看護師さんが当番の日に
亡くなるという。最後まで父らしかった。
意識が朦朧とする中で、そいいや2日前にお気に入りの看護師さんの帰り際
「次、いつ来るんや」と聞いていたなぁ…

今は認知症に片足突っ込んだ母との会話に活躍
我が家のcomuoon®

人間の聴覚はお母さんのお腹の中でどの感覚器よりも先にでき、お腹の中でお母さんの声を聞きながら胎児は育ちます。
だから胎教という言葉がある。

そして人生の最期や、意識不明だと思われている時にも最後まで働く感覚器が聴覚です。
意識不明だと思われている人を囲んで家族が相続争いをし、実は全部本人には聞こえていて回復した後に本人は遺言書を書いた。なんてエピソードもあるくらい🙄

こちらは現役ナースさんアカウントの固定ポスト🧑‍⚕️🔖


最後の最後まで声は届きます。
だから、意識不明で聞こえていないと思って心無い言葉を掛けることは辞めましょう。
聞こえていないように見えても、温かく前向きな言葉をかけることが今の医療従事者の間では常識です。

ちなみに「認知症」だと思われている方でも、ただ単に聴こえていないだけで認知機能には問題がないケースもあります。

この場合、うちの父のように「正しく聴こえる」と会話が成立。びっくるされる方も多いです。

「歳を取ったからボケてきた」を疑うこと、レッテルを貼ることは非常に容易く簡単です。ですが、目の前の大切な方は本当に認知症ですか?こちら側を先ずは疑うようになる社会を切実に希望します。

命ある限り「人間として尊重」することはとっても大切です。否定することはいつの時代も簡単です。人々が疑って思い込んでいることほど、疑いを持って事実を検証する価値があると私は思います。

自分が1番正しいと思わずに、色んな方向でまずは検証する社会になってほしいな。
特に介護には正解はありません。
そして介護の本質は、親孝行という意味合いもありますが…実は介護する側の後悔を減らすためのボーナスタイムだと思っています。

自分が後悔無いように親を見送る為の
神様から与えられたラッキータイム🎯
家族の数だけカタチがあると思うし
私の意見が全て正しい訳でもない。

最後になりましたが
このような難聴対応のみならずここでは書けない家業のことや複数難題ミッションを天然で与えてくれた父と、comuoonを開発してくれたエンジニアの中石社長、在宅介護を支えてくださった24時間対応の介護チーム関係者さまに心より感謝申し上げます。

何故か往診医の先生が父の昔のお客様だったという素晴らしいご縁でもありました💮

comuoonはもっと広まるべきコミュニケーションツールだと思います。ピンキリのピンの補聴器より断然に安くて高品質な音!
個人レベルでもっと活用して頂きたい❣️
そんな思いを込めて noteさんのイベント #推したい会社 に色んな「知ってもらいたいこと」をぎゅうぎゅうに詰め込んでエントリーいたしました。

ねこの願いよ、社会に届け🕊✨
最後までご覧いただきありがとうございました🙇


Cat007🐱🌈

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