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インデックス型は万能じゃない?自分はもっとこだわりたいのに!

先日フォロワーさんからご質問を頂きました。

オルカンだと、自分の好みでない国や企業が含まれます。インデックス夫婦さんは、インデックスファンド内の投資先をどのようにお考えですか?

好みでない国や企業が含まれるので投資するのに躊躇してしまうのです。

RR様より

確かに… 仰る通り、悩ましいですよね!「新興国」だと中国が入っていたり、「S&P」には必ずアップル社が入っていたり(仮に好みじゃないとしても)。インデックス型が便利である一方、選べないという柔軟性に欠ける部分も確かにありますよね。

この点について、私たちの見解をこの記事で書いていこうと思います。
では、早速いってみよう!



インデックスの中身を知る必要

皆さん、インデックスの中身を知っていますか?

インデックス=株価指数は、個別株の集合体でしかありません。

これがインデックスファンドが、多くの投資家にとって便利な選択肢、と言われる理由。複数の銘柄に分散投資ができ、手数料も低い。しかし裏返しとして、その中には自分が投資したくない国や企業も含まれていることがあります。

だからこそ、インデックスの中身を知ることが重要です。例えば、「オールカントリー(オルカン)」は、先進国や新興国の企業に幅広く投資していますが、その中には中国の企業も含まれます。

よく出る話題としては「中国に投資したくないけど、オルカンには含まれている。どうすればよいか?」
冒頭のRR様に頂いた質問です。




気にすべきライン・無視していいラインを見極める

全部の銘柄を完璧に自分で選んでいるなら、要らない銘柄はもちろん0%。
どこのラインから、気にすべきでしょうか?

個人的にはそのラインは「ポートフォリオ全体の5%以上」であれば、気にしてもいいラインだと思います。その理由として、”コアサテライト戦略”を考えます。コアサテライト戦略で言えば、5%のアロケーションは投資家として意図を持って選びたい割合です。言い換えると、5%は「意味がある」ボリュームということ。

一方で、1~2%であれば、リターンにそんなに影響もしないはずです。それならインデックス型の利便性を重視して、好みじゃない銘柄が入っているけど「まぁいいっか」と目を瞑ってあげるラインかと。

例えば、「新興国」ファンドの中で中国が10%を占めているとしたら、それは無視できない大きな割合です。
しかし、「オルカン」で中国の割合が3%であれば、そこまで神経質になる必要はないかもしれません。それより「オルカン」という便利な商品を買えているのですから。

ここで大事なのが、「銘柄ごと」に考えるのではなく
「ポートフォリオ全体」で考えることです。




例えば...

具体的な例で考えてみましょう。

📌パターンAのポートフォリオ
・オルカン:50%
・S&P500:50%

「中国には投資したくない」

S&P500=米国ですよね。
オルカンには、先ほどの通り、中国を含む様々な国が入っています。
トータルで見ると中国の割合はオルカンに占める中国割合3%×50%=1.5%程度です。これは無視していいラインだと思います。


📌パターンBのポートフォリオ
・S&P500:50%
・新興国:50%

「インド株には投資したいけど、中国・ブラジルには投資したくない」

同じく、S&P500=米国。
新興国に占める中国・ブラジルの合計割合は15%ほど。ポートフォリオ全体でも7.5%。無視できないレベルですよね。
一方でインドの割合はもっと少ないです。

もし、インドへのエクスポージャーを高めたいのであれば「新興国」の株価指数への投資はやめて、インド株の投資信託を”適量”買いましょう。そして、余った部分は、分散の意味も込めて「オルカン」はいかがでしょうか。(詳しくはこちらを)

そうすれば、ブラジル・中国へのエクスポージャーは抑えつつ、他の新興国の成長の恩恵を受けつつ、インド株には重めに投資できるーー。

このように、各株価指数の中身を理解することで、ポートフォリオ全体の割合を見直しし、正しい判断ができるのです。




インデックス型の代替はあるか?

最後に一点だけ。
「気にしすぎは禁物」ということ。

なぜか?

オルカンの株価指数(MSCI ACWI)は、先進国23カ国と新興国24カ国の47カ国の大型株と中型株で構成された株価指数です。銘柄の数で言うと、この指数には2900を超える銘柄が含まれています。さらに、これらの銘柄は定期的に入れ替えが行われ、手数料も低いです。個別株では到底見切れないほどの広範な分散投資が可能です。歴史的に見ても、非常に便利な商品です。

では、この代替となる投資方法はあるでしょうか?


答えは「NO」。

個別株投資やテーマ型ファンドなどが考えられますが、これらは自分の好みに合わせて投資先を選ぶことができる一方で、分散効果や手数料の低さというインデックスファンドの利点を失います

資産形成において大事なのは、
・ずっと長く運用し続けること。
・時間を味方につけること。
・投資を嫌いにならないこと。

数%の完璧なポートフォリオを追求するより、負担なく便利なやり方で続けましょう。
なので個人的には「利便性をとって、5%以下であれば目をつぶる」。
これだと思います。




🏃‍♂️ 行動に移そう!

皆さんはどうお考えでしょうか?

まずはインデックスファンドの中身をよく理解することです。そして、自分の投資方針に合っているか見直す。

もし特定の国や企業に投資することに躊躇がある場合は、気にすべきラインか?を見極める。それでも気になるなら、上のようにインデックスの選び方を工夫することで回避できることもあります。

今後も具体的なインデックスファンドの選び方について詳しくお話ししますね!



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